パソコンQ&A

オンラインご相談





Q:
パソコンのような個人のコンピュータの利用は、これから、どのように広がっていくのでしょうか?

A:
まあね、こんなモン、使いたいヒトだけが使えばいいんじゃないの。東京から、大阪いくのに、新幹線、飛行機、クルマ、いろいろあるし、マニアックに、旧東海道線の鈍行とか、夜行バスとかもいい。ヒマなら、歩いてゆくのもいい。今度は、横浜・神戸間に、豪華客船が就航するというし。要は、その人がいちばんいい方法を使えばすむ話。パソコンも同じでしょうね。使ったって、使わなくたって、別にどうだってかまやしない。

本人が好きなようにやればいいワケだ。使いたくないヒトに使わせても、知的生産性が上がるわけないし。ま、使いこなせるヒトが、うまく使ってはじめて、強力な武器になるんじゃない。使い手を選ぶモンだと思うよ。

ただ、使いこなして、知的能力を何倍にも広げてくヒトと、使わないで、自分の能力から一歩も外に出らんないヒトが出て来るのは、仕方ないし、情報化時代ってのは、本質的にそういうモンでしょ。よく、「情報化時代は、知恵が価値を生む時代」というけれど、知恵って、そう誰にでもあるモンじゃないからね。

クールにかからないと、しょうがないんじゃないの。
(89/01/12)

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Q:
PDSで、作者の善意に基づかない、つまり、他者の作成物を登録・共用した場合法的に問題あるでしょうか?

A:
PDSとして提供した時点で、作者の人格権を守れば、自由に配布してよい、ということになっているワケですから、作者名を明記し、いっさいの変更なしで、アップロードする分には、自由です。

で、たとえば、c言語とかのソースがついているとき、バージョンアップが可能ですが、これは、ふつう原作者のOKというか、原作者に一言断わってから、修正するのが普通でしょうから、いわば、共同著作という形で、アップロードできます。

しかし、勝手に変更したり、作者名の表示を変えたりするのは、人格権の侵害になりますので、こういうモノをアップロードするのは、ちょっとまずいです。某商用パソコン通信で、これをやって、事実上追放になったプログラマがいます。
(89/01/15)

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Q:
パソコンの事を知りたいと思い、ちょっと古い本を読んでいるのですが、
リアルモード
プロテクションモード
というのが出ていて、どうしてもなんの事だかわかりません。
別の用語辞書を見たら、8086互換モードと、保護仮想モードですって。
ますます分からない。できたら、分かりやすく教えてください。

A:
パーソナルコンピュータに使われているCPU(これはわかってるよね、演算処理をやる、頭脳になっているLSIのこと)には、いろいろな種類のモノがあって、中には、たいへんスケベで、かつマメなCPUもある。ふつうのCPUは、一度にはひとりの女(ユーザー)としか、深い関係にならないのだが、中には、性欲が有り余ってるために、寸暇を惜しんでは、時間を区切って、何人もの女と同時につきあう剛のモノがいる。

ホテルに女を連れ込んでおいて、女がシャワーを浴びている間にだ、次の女と、待ち合わせの約束をとりつけるとか、いきそうになったときに、次の女と、どこの店にいこうかなんて考えて、ちょっとさますとか、まあ、スケベなヤツは、こんな風に時間を使い分けて、いろんな女にわけ与えている。これで、そのマメさがハンパじゃないと、どの女も、四六時中自分にサービスしてくれているものと、かんちがいしてしまうわけだ。

このような、性欲絶倫のCPUとして代表的なものとしては、PC-9801RAに使われている、80386なんていうヤツがいる。このスケベさを、そのまま野放しにして、やりたい放題やらせまくるのが、質問の「プロテクトモード」だ。何で、ヤリまくるのに「プロテクト」かという疑問があるかも知れないが、これは、「ある一人の女に対しては、他の女と何をやってるかという情報が、秘密である」からと、考えてもらいたい。別に、ゴムを使っているわけではない。

ところがだ。中には強欲な女もおる。この絶倫パワーを、独り占めしたいという淫乱女だ。こういうのにつかまると、さしものスケベ男も、女に奉仕する、哀れな「性の奴隷」と化してしまう。これが、「リアルモード」。精力絶倫ではあるが、男と女の関係では、単にふつーの男に過ぎないワケじゃ。オバタリアンの卵に、くわえ込まれた状態のようなモノだ。かわいそうに。しかしこういう男は、よくいる。

と、いう答えで、よかったかな。リアルタイムで、オンラインで書き込んでいるから、イマイチつらいところもあったが、なかなかいい得ているんじゃないかな。
(89/01/18)

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Q:
386と030ってどちらのかたがお強いの?
お二方の違いッて一言で言うとなんなのかしら?

A:
処理速度というような、純技術的な、あるいはオタク的な視点からみれば、5MIPSの80386に対して、7MIPSの68030の方が、高性能ということができるでしょう。しかし、この両者は、そもそも設計思想が違うため、単純に比べられるものではありません。

68030は、もともとの68000ファミリーの設計意図である、「高速な制御用マイコン」という思想を反映し、その需要の90%が制御ボード系のモノと考えられます(68000ファミリーは、すべてそうでした)。

これに対し、80386は、パソコン/ワークステーション用の石として、設計されており(単純に演算とかだけ考える分には、80286と、そんなに変わらない)、逆に需要のほとんどが、小型汎用コンピュータのCPUとしてモノだと考えられます。インテル系で制御用にするなら、286でも十分だし、そんなに変わらないでしょう。

このクラスになってくると、昔のワンチップマイコンとは違い、単純に比べることができなくなっていますから、使用目的を考慮し、あるいはシステムとして組み上げたモノのパフォーマンスで考えるべきではないでしょうか。

RISCアーキテクチャーとかでてくると、OSとか、言語とかまで含めて、CPUのパフォーマンスとなってくるワケですし。ユーザからみれば68030と80386でもどちらでもいいんではないのでしょうか。

確かに、制御用の石として、68000がよく使われるのは、その「機械語が書きやすい」
というところが大きいけどね。それに対して86系はセグメントを引きずってるのも確か。でもOSに乗ってれば、せいぜいCで十分だし、OS関係なく書くのなら、64k以上もあるでかいのを書くことはまずないから、パソコンのアプリケーションなら、あんまりセグメントは関係ないんじゃないかなあ。それこそ、OSで吸収しちゃえばいいから。
(89/01/20)

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Q:
「2HDのフロッピから、どうして2DDのフロッピには、コピー出来ないんでしょうか?」

A:
ファイル単位のコピーなら、全然問題ないと思うけど。

大昔(83・4年頃)の8インチのMS-DOSには、1Mフォーマットしか扱えないという、IBMのDOSみたいなふざけたヤツがあったけど、今の、日電のDOSは、ほんと何でも読み書きできるヤツだからね。2HCだって、読むだけはできる。2Dも、どっかのアトリビュートを、ちょこっと書き換えれば、読める。

もっとも、720k以上あるファイル(そんなんアリかよー)は、物理的に、
ディスクに入らない、という問題はありますが・・・・。
(89/01/22)

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Q:
モデムの機能だとか、通信の話を聞いていたら出てきたのですが、
変・復調とは何か?
どういう形でデータが送られるのか?
教えてください。

A:
電話がつながってるとき、自分と相手の間は、どうなっているのか、考えてみたことがありますか。ちょっと考えると、「電話線」なんていうぐらいで、機械的に、電線が自分と相手の間でつながっているような気がしますが、実はそうではありません。それが証拠に、隣のヒトに内線電話をかけて、つながったところでモジュラジャックを外し、自分のところに電池を、相手のところにマブチモータをつないでも、モータが回るわけではありませんネ。

要は、間に交換機とか、幹線にのせるとき多重化する装置とか、いろんな機械が入ってて、3.4kHzの音声信号だけが相手に届くようになっているわけです。電気そのものが伝わるわけではないのです(いわば、間に糸電話みたいに、音しか伝えないものが入ってると思って下さい)。

デジタルの信号は、シリアルで(2本の電線で送ると思って)伝えるときは、時系列的に、高い電圧(たとえば5V)と、アースの0Vとの変化で、0と1を表わします。ですから、この信号では、直接に電話線にはつなげません。つまり、信号を一旦、音にしなくては、伝えられないのです。このために、0と1の変化を音の変化にするのが、変・復調であり、その機械がMODEM(MOdulator-DEModulator)です。

では、いったいどのようにして送っているかというと、これは、周波数(音程)の使って情報を伝達しているのです。0と1の信号を二つの周波数を組み合わせた音に変換し、受け手の方では、この音を聞き分けて、もとの0と1に戻すわけです。

たとえば、CCITTのV21(今は使われない、音響カプラの300bpsの規格、ぼくはこれしか覚えていない)では、
端末から送るときには、980Hzと1180Hzの組合せ
ホストから送るきには、1650Hzと1850Hzの組合せ
という音程を使っています。で、電話の帯域に入る範囲なら、この周波数の組合せをいくつか同時におくれますんで、より、高速な通信ができるわけです。

基本的には、こういう事なんですが、なんせ、ぼくは技術者じゃないんで、2400bpsの周波数とか(ぼくが半田付けやってた頃には、そんなのなかった)、MNPの仕組みとか、最近の動向は、どなたかフォローお願いします。

でもまあ、こんなこと知らなくても通信はできるよね。交換機の仕組みや、ディジタルの時分割とか知らなくても、電話はかけられるわけだしね。
(89/01/27)

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Q:
ところで、MNPって何ですか?

A:
MNPとは、Microcom Networking Protocolの略で、Microcomという、アメリカのモデム等の周辺機器を作っている会社が開発した、通信プロトコルです。これは、パソコン通信につきもののエラー(いわゆる文字化けとして出てくる)をチェックし、自動的に訂正できるようにするために作られたモノです。

XMODEMや、Kermitなども、もともとはこのようなエラーリカバリのためのプロトコルでしたが、このMNPは、その機能をモデムの制御の中に組み込み、端末の方には、いっさい手を触れずに実現したところに、特徴があります。

MNPには、クラス1からクラス6(製品はないが、規格はもっと上まであるらしい)まであり、クラス1とか2とかでは、単なるエラーリカバリーの機能だけだったものが、上位に行くにしたがって、パケット化、情報の圧縮等を、高度に行なうようになり、クラス6では、2400bpsの通信で、実効上、9600bpsに匹敵する情報の伝達ができるといわれています。

このように、MNPは、エラーリカバリーと、情報圧縮の機能を併せ持った、通信プロトコルということができます。さらに、MNPのいいところは、サブセットとして、無手順の2400bpsの通信と互換性があるので、MNPモデム同士ならMNPで、それ以外の相手とは、通常の無手順で、両刀使いで行けるという点ではないでしょうか。
(89/01/30)


(1989年1月)



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