勝手な思い込み






internetとパソコン通信を対比してとらえる人がいるけど、パソコン通信とインターネットっていう、そもそもの比較のしかたが分からない。internetっていうのは、通信インフラだし、パソコン通信というのは、通信サービスのアプリケーションでしょ。これは全然別のものだよね。なんでこれが比較されるのか、理解できないなあ。

たとえて言えば、トヨタ・セルシオと日光紅葉狩り、みたいなものだよね。直接対比できない。で、別に比較の対象じゃないのだから、二題話にして、セルシオに乗って紅葉狩りに行くかどうかって話なら、まだわかる。この場合比較されるのは、本田・アコードにのって日光紅葉狩りにいく話か、セルシオにのって箱根の温泉にいく話だよね。

実際ぼくなんて、この1年ぐらい、internet経由以外でNiftyに入ったことないぞ。こういう人も最近は多いはず。だけど、internetとパソコン通信を対比してとらえる人達は、このような使いかたをなんというのでしょう。

回線プロバイダとしてのニフティサーブを利用して、全てのインターネット機能が使える、かどうかは、NIFTY側が諸条件から勝手に決めることであって、インターネットの本質ではないし、中にはインターネットプロバイダとしてのフルサービス提供してるパソコン通信サービス会社もある。

もっというと、たとえば韓国のように、公衆回線へのモデム接続の解放の遅れたところでは、パソコン通信以前に学生がinternet経由でBBSやり始めて、コミュニケーションとしてのinternettの利用が、ほとんどパソコン通信という国もあったりします。それでinternet上のBBSが大ブームになって、それがinternetのメインの目玉みたいになってたりするんですよ。

だから本人は勘違いしつつ何か思っていることがあるのだろうが、端から見るとなにをいいたいのだろうか全然わからん、ってことになる。ことの本質を理解しないで、勝手な思い込みや知ったかぶりだけで偉そうに言わないでもらいたいものだ。


(95/09/20)



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