京津線については、丁度雑誌で素晴らしい作品が発表されていた。それが一朝一夕で撮れるようなものでないことはよく解っていたし、第一私は京津線とは縁が無さ過ぎた・・・・・・・それで、かえって気楽になれた。下調べもせず、大した写真も残せなかったけれど、それが京津線と自分との偽らざる「距離」であり、それで良かったと思う。碓氷峠が我が身にずしんと圧し掛かっていた折、その「熱すぎる」碓氷を抜け出しての、いわば束の間の休息、だったかもしれない。



 気紛れ的に巡り会った鉄道、京津線。ほんの一瞬の出会いだったけれど、どことなくのんびりした街の空気、生活感、温もり、そしてそこで元気に働く電車達・・・・・こんな鉄道と身近にある人達が、少し羨ましく思えた。それが実在した時代に、間に合って良かったと、後から思った。



一期一会、という言葉を思い出した。




撮影日
: 1997/8/17,18
撮影器材
: Canon EOS630, EF35-135mm/f3.5-4.5, EF75-300mm/f4-5.6IS
 Tamron SPAF20-40mm/f2.7-3.5, Nikon GN Nikkor45mm/f2.8, Fujicrome RDPII




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