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1256 sun3965 CUB     93/03/10 03:38 新幹線の料金ですけど                  75

 手元の資料によると昭和39年開業当時、確かに「ひかり」と「こだま」料金に
は違いがありました。もっとも、「ひかり」は「超特急」で、「こだま」はただの
「特急」、なんですね。「こだま」は在来特急からそのまま新幹線になった扱いな
のでしょう。なもんで、運賃以外のそれぞれの料金は、「特急料金」と「超特急料
金」なんですね。時代を感じます。因みに「超特急ひかり号」での東京〜新大阪間
の所要時間は4時間00分。「こだま」だと5時間00分です。ともに1時間ヘッ
ドでの運転で、東京発00分が「ひかり」、30分が「こだま」です。
 さて、その料金ですけど、当時は運賃そのものに「1等」「2等」の区別があっ
たんですね。初乗りは1等20円、2等10円。もう30年近く前の話です。で、
東京〜新大阪間での新幹線の料金を見ると、

  <昭和39年>(東京〜新大阪)
                 1等        2等
    「ひかり」超特急料金 2,860円    1,300円
    「こだま」 特急料金 2,420円    1,100円
            運賃 2,170円    1,180円 
       在来線特急料金
       (東京〜大阪) 1,760円      800円

といった具合いです。やはり全車指定席です。ふむふむ。

 42年ダイヤ改正時、つまり「月光」デビューの頃の資料では、東京〜新大阪間
「ひかり」が3時間10分、「こだま」が4時間00分、とスピード・アップされ
ています。「こだま」には自由席も現れています。「ひかり」、「こだま」とも、
20分ヘッドに増発されています。
 で、昭和43年、詰り「ヨン・サン・トウ白紙改正」の時の資料を見ると、相変
わらず「ひかり」「こだま」の料金は違っています。44年では「1等」、「2等」
の呼び名が「グリーン車」、「普通車」に改められるなど、料金体系が一新され、
運賃も、1等、2等の区別が無くなりました。また、新幹線のグリーン料金も共通
になり、「ひかり」、「こだま」、そして在来線との差額は特急料金のみとなりま
した。

  <昭和44年>(東京〜新大阪)
                         グリーン料金
    「ひかり」超特急料金 1,900円   +2,000円
    「こだま」 特急料金 1,500円   +2,000円
            運賃 2,230円
       在来線特急料金
       (東京〜大阪) 1,000円   +2,000円


 そして昭和47年3月、新幹線岡山開業。「ひかり」、「こだま」とも東京発は
15分ヘッドに。新大阪以西は「ひかり」のみの運転。新大阪〜岡山間はノンスト
ップから各駅停車まで、3種類のバリエーションがありました。また、「ひかり」
は16両編成化し、自由席も設けられました。さらに特急料金も統一、「ひかり」
と「こだま」を組み合わせての利用することへの配慮がなされました。ここでまた、
料金を書き出しておきましょう。

  <昭和47年>(東京〜新大阪〜岡山)

               東京〜新大阪    東京〜岡山
      新幹線特急料金  1,900円    2,300円
        こだま割引  1,500円    1,900円
       グリーン料金 +2,000円   +2,600円
           運賃  2,230円    2,560円

      在来線特急料金  1,000円    1,200円
              (東京〜大阪)


 うむむむ、なんだかなー。とりあえず、「ひかり」と「こだま」の運賃が統一さ
れるまでの資料をひっくり返してみました。さてその資料とは、日本交通公社の
「時刻表・復刻版」だったりして・・・。ちょっと自慢の品。
 はふ。もう眠いので、コメント等はやめておきます。ただ資料の羅列ですしね。
これを元に、開業からの8年間に、思いを巡らせてみるのもいいでしょう。そうそ
う、昭和47年3月現在の初乗り運賃は、30円です。うううむ。何となく覚えて
いるような・・・・?
 ま、資料を元に時代を考察してみるのは、面白いものです・・・あれ?開業当時
の「ひかり」1等の料金って、やたら高くない? そのあと割安傾向になっている
ような・・・。眠呆けているのかな・・・?


    ぐう。                CUB



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1257 sun3965 CUB     93/03/10 03:47 Re1256:補足                           16



 あ、やっぱり寝惚けてる。

 昭和47年にある、「こだま割引」というのは、東京〜名古屋間を「こだま」で

利用した場合の割引です。何だかよく分かりませんが、そういう事だそうです。東

京発着でないと駄目なようです。乗客の分散を狙ってのことなのでしょう。元々東

海道の輸送力増強の為に新幹線は出来た訳ですが、現在ではそれさえも限界に来て

いるという・・・・すんごいなー。


  では。                 CUB