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2770 sun3965 CUB     94/08/05 21:34 C62ニセコのありかた                67
 
 ところで北海道の「C62ニセコ」のスポンサーとして、唯一あのハドソンが残
っているそうなんですけど、今頃になって私が知った(既に周知の事実らしい)こ
とにゃ、ハドソンの社長サンって、「鉄」なんですって?
 
 北海道で「ハドソン」といえば・・・・・・きっとその社長サンも現役時代のシ
ロクニを追っていたのでしょうか? まるでビートルズ世代の2人組が「アップル」
を作ったのと同じですね。しかしこれがD51だったりしたら、「ミカド」になっ
ちゃったりしたのかなあ?(笑)ぉぃぉぃぉぃぉぃ
 
 
 
 まあそれはともかく。
 
 北海道の「C62ニセコ」って、その乗車の際の料金は意外と安かったような気
がします。スポンサーのいわば「浄財」で賄うという形を採っているためなのでし
ょうが、しかしそれも、もはや破錠をきたしているのが現実のようで。
 
 私思うんですけど、運賃(というより特別料金)に「カンパ代」を含むという訳
にはいかないんでしょうかねえ? 運営側のポリシーとは外れて来るのかもしれな
いのですが、しかしそうでもしないと成り立たない、というのであれば致し方ない
と思うんですよね。
 
 ただ問題点としては、「C62ニセコ」が走ることで恩恵を受けるのは、果たし
て乗客だけなのか? てこと。沿線で三脚を立てる人だって、当然カンパをすべき、
ということになりますよね。しかし撮影ポイントに改札がある訳でもなく・・・・。
 
 「保存鉄道」としてのあり方も大切なことなのですが、その方法論にこだわるあ
まりに目的そのものが達成出来なくなる、つまり「お金が集まらないのでもう走ら
せられません」というのは、いわば袋小路をいよいよ突き当たってしまったような
もの。
 
 この「C62ニセコ」の存在意義は、C62の動態保存にあるのか? それとも
「保存鉄道」というシステム作りにあるのか? 確かに後者の意義は大変大きく、
今後の「鉄道趣味」の地位向上への役割さえ担うと思うのですが、しかし現状で前
者さえ達成出来ないのならば、ある程度の「軌道修正」も致し方ないと思うんです
よね。「背に腹は代えられず」とまで言っては世知辛いものがあるのですが、しか
し今ここで残さなければ、後の世にも託せないのですから。
 
 
 
 対照的なのがD51−498ですか。たまたま近くにいるのでこの機関車を例に
挙げますが、他所のSL列車も恐らくそうでしょう。
 
 まあD51ときたら、オリエント急行牽引から始まって、あちこち走るわ走るわ。
ATS−Pまで対応しているんじゃなかったでしたっけ? 採算ベースに乗りさえ
すれば(乗っているんですよね?)活性化出来る、という良い見本のようです。撮
影会などのイベントにも登場、たとえ「客寄せパンダ」と悪口されようとも、しか
し結果としてそれが動態保存への道を開いている訳です。最近、若い機関士、機関
助士が誕生したそうで、久しく跡絶えていた技術や技能も再び受け継がれていこう
としています。
 
 
 
 さて、何年か前に私の友人がとある大学の学祭の仕事をしていた時、なんでもそ
の年は創立何十周年だとかで、なんと記念列車を走らせることになったのだそうで
す。そしてJR東日本と交渉に入ったのですが、その話もまとまりかけたところで、
 
「ところで、あと200万円(よく覚えていないけど)でSL出せますけど、
 いかがです?」
 
・・・・・・やるな(笑)。
 
 
 
                            CUB