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2956 sun3965 CUB     94/10/20 00:15 ライン・カラー依存の限界というか      75



 ライン・カラーですかあ。
 
 色分けひとつにしても、会社単位だったり、路線単位だったり、列車種別単位だ
ったり、運転系統単位だったり、はたまた「ゾーン」単位だったり・・・・・・・
いやいや。
 
 そいやいつぞや、ほら、英語表記の話の中での直感的に解り易い工夫云々にから
めて、「東西線と南北線の色の違いを英語でメリハリつけられますぅ?」なんてい
うような疑問を書いたことを思い出しましたが、まあとりあえず・・・・・・・。
 
 流れ的に東京の地下鉄とその周辺が話題のようなので、私もそれを想定して書き
ます。
 
 数学者によると、地図の塗り分けは4色で事足りるのだそうです。その証明法は
忘れました(4色では不可能という証明が出来ない、というのだったかもしれない)
が、国の数が100だろうと200だろうと、4色で可能なのだとか。
 
 互いに接していない国なら同じ色でも良いのです。
 
 同様に自分の居場所が分かっていて、そこからどれに乗るか、というのであれば、
そこの駅を通る路線のライン・カラーがダブっていさえいなければ識別可能なので
すから、それを満たせばどこか他の路線が同じライン・カラーであっても不都合は
無い、という理屈になります。
 
 だがしかーし!
 
 地図と違って、実際には路線同士は複雑に絡み合っています。地図に例えれば、
いわば飛び地の嵐。当然4色やそこらでは賄えなくなるのは自明ですね。
 
 では何色必要なのか?・・・・・・・極端に言えば路線の数だけ必要でしょう。
実際には接していない路線同士もあるでしょうから、それより少しは少なくて済む
でしょうけど。
 
 しかし現状を考えるに、色のみに依存した識別法の破錠は既に明らか。原理的に
色数を増やすことはいくらでも出来ますが、それを見る側の認識の許容範囲(つま
り例えば「黄色」と「オレンジ」の間の色というものを区別して認識するのかとい
うこと。ほら信号の「青」はそれが緑っぽくても「青」でしょ? この場合の「色」
は、抽象化された一種の記号になっているのです)によって自ずと制限されてくる
訳です。
 
 という訳で、識別法を色のみに依存することは、この際諦めるべきでしょう。
 
 そこで色による識別は「最大の補助」にまわってもらうとして、路線名のみでは
馴染みの無い人には解りにくいでしょうから、やはりここは系統番号の導入が適切
ではないかと考える訳です。
 
 えー、手元にハンブルクのSバーン/Uバーン(ま、こちらでいう通勤路線と地
下鉄ですか)の路線図があるのですが、そのよく整理された路線図にもやはり色の
ダブりがあったりするものの、それぞれに系統番号が振ってあるので識別は可能で
すね。同じ線路上を違う系統の列車が走るので、バスや路面電車のようなノリです。
ホームに立っていて、自分の乗りたい系統番号の表示された列車が来るのを待って
いれば良いんです。あとは降りる駅を覚えておけば。
 
 こちらとはいささか事情が違うでしょうけど、しかし相互乗入れや支線がありま
すから、参考にはなりますね。
 
 また乗入れ車については、「乗入れて来ている」という雰囲気をある程度持って
いた方が良いと思います。そこの「主」がしっかりとライン・カラーを守っていて
くれれば十分かと。路線図のカラーも、とりあえず乗り場まで利用者を誘導出来れ
ば良いんだし。
 
 
 
 これは余談ですが、地下鉄って方角が分かりにくくなりますよね。この際「A線」
「B線」の概念を公にして、路線図から駅名標から方向幕から徹底して導入したら、
分かり易いかなーなんて。土地勘の無い人には特に良いんじゃない?
 
 
 
    有楽町線の金色で思い出したけど、ドイツ国旗の一番下も金色
    なんですよ、実は。そいや大徹の廻しも「金」でしたね。ぉ
 
                           CUB