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3045 sun3965 CUB     94/11/27 20:03 加藤くん復活!                        70



 今月のレイルマガジンの「トワイライト・ゾ〜ン」のページの下に、「急告!
加藤くんが走るゾー!」とあるではないですか。公開運転&撮影会だそうで、京急
大師線小島新田駅に集合、とあります。
 
 おお、てなわけで、「みずほ」を撮って一旦帰宅して、一服した後、出掛けてし
まったんですねえ。夕方からは飲み会だった(笑)ので、まあその行きがてらに、
てところです。
 
 大師線の終点、小島新田に降り立つと、駅前には既に多くの「同志」達が待って
います(笑)。ほどなく係の人が来て、近所の公園で受付を済ませ、いよいよ加藤
くんの待つ森工業さん(ディーゼル機関車の整備もやっているそうで、今回ご好意
で場所を提供して暮れたのでした)へ。
 
 仮設のレール(まるで関水の固定式線路みたい・笑)上にはうーん、それはグレ
ー(ねずみ色1号よりも若干濃い?)一色に塗られた、きれいな加藤くんでして、
なんでも近頃レストアされて蘇ったのだとか。
 
 この加藤くん、なんでも1942(S17)年に製造され、まず海軍霞ヶ浦航空
隊で使用された、と伝えられるそうなのですが、銘版が失われていて詳しくは不明
なのだとか。
 
 その後株木建設、男枝工務店と渡り、土地改良工事に携わったのだそうですが、
1960年代後半にその役目を終えてしまい、出番の無いままに長い月日が流れた
のですが、最近になってとある個人の方がこれを引き取って動態保存に乗り出し、
そして今回のお披露目とあいなった、とのこと。
 
 1回目の撮影タイムが終わり、いよいよこの加藤くんに火が入ります。エンジン
は過去にディーゼル換装されていて、いすゞ製の4084ccのもの。トラックな
どにも使われたエンジンだそうです。さて線路は20m程しかなかったのですが、
そこをゆっくりと往復する加藤くん。なんか彼自身うずうずしている様子だったの
ですが、まあ狭い構内では致し方ありません。上を向いたマフラーの、蓋がぱかぱ
か動く様が、なんともユーモラス。
 
 何度か往復して、2回目の撮影タイム。エンジンのフードも外され、そしてさら
にお触りタイム(ぉぃぉぃ)、キャブに入ったりして、ご満悦な人々・・・・・。
 
 さてふと脇へ目をやると、なべとろくんがいました。1両だけでしたが。わおわ
お。思わずこちらもぱちり。
 
 そうこうしている間にも、森工業の人達が、仕事の合間を見てはかわるがわる様
子を見に来ます。「ねえもう走っちゃった?」・・・・・・うーん、好きなんだな
あみんな。
 
 そんなこんなで1時間が過ぎ、解散。そうそう、パンフレットを貰ったんですよ。
レイルマガジン編集部の手製です(笑)。この加藤くんの生い立ちから今回のレス
トアに至るまでとその他のデータなどなどが、写真や解説図入りで紹介されていま
す。
 
 この時の詳しい話は、きっと次号のレイルマガジン誌上で紹介されるかと思いま
す。お好きな方はお楽しみに。
 
 
 
 駅へと向かって歩いていると、第2回、2時からの組の人達と擦れ違いました。
しばらくして、その後を追って早足で歩いてくる青年・・・・・。
 
 「あれ? ・・・・・・・おーい! CUBだよっ」
 
 「ああどうも」
 
 はははは、高校の鉄研の後輩です。うーん、近頃多いなこういうの(笑)。そう、
私などはただの物見遊山なんですけど、彼こそは軽便トワイライター。いやいや来
るんじゃないかとは思っていたけど。トワイラに名前が載ったりしているヤツなん
ですよこれが。
 
 
 
                         CUB