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3051 sun3965 CUB     94/12/04 13:31 「み号作戦」・最終話                  28



 そして、最後の「みずほ」を見送ってきたのです。
 
 場所は先週と同じく多摩川。今回は重装備でクルマにしてしまいました。
 
 土手の上には人でごった返しているかと思いいら、あれあれ先週とそんなに変わ
らないぞお。ふーむ。有名「お立ち台」ポイントや駅のホームは大変だったと思い
ますけど、ちょっと肩透かし。
 
 定時より若干遅れて(?)「みずほ」は現れました。最終列車だというのに、飾
り付けも何も、無し。まるでいつもと変わらずに、淡々と行程をこなす「みずほ」。
その寡黙な姿に、なーんか、余計にしみるものがあったりなんかして。
 
 車内では、きっとファンの人達なのでしょう、盛んに手を振っている姿がちらり
ほらりと。彼らのそんな「参加意識」に、思わずこちらも手を振ります。なんか、
ほっ、という温もりを感じたようで。
 
 やがて列車は視野から消え去り、その余韻が・・・・・・しかしそれはあまりに
も静かな「余韻」で、それもじきに他の列車にかき消されてしまう・・・・・それ
は「ブルトレの時代」が終わってしまい、いまや風前の灯ともいえる現状とオーバ
ーラップして、次に消えるのは・・・・・という思いがつい頭をよぎるのでした。
 
 そんな中で、さらば、「みずほ」。
 
 
 
                        CUB