***** 3209 sun3965 CUB 95/02/24 21:38 「レイルマガジン」の場合 36 鉄道雑誌は大抵月刊な訳ですが、月刊誌というとやはり「速報性」という面にお いて、どうしても辛いものがありますよね。既によそで報じているものを後追いの 形でわざわざ取り上げても、あまり意味が無いのでは?、と思うんですよ。 ならばもっと長期的な観点から、「鉄道」という視点から、これを報じていくの が尤もではないかと思いますよ。決して無関心な訳では無い筈。大体、緊急発売的 な雑誌を見ても、刺激的な写真と共に悲惨さを訴えているものが多いようで、鉄道 趣味誌においては、その役目には無いであろう、と私は思うのです。また「鉄道」 に近い位置にいるからこそ、そのただならぬ状況、復旧へ向けて全力投球の各社を 気遣って、派手な取材を控えていることも考えられます。 恐らく半年後とか、1年後とか、ある程度落ち着きが戻るなり、ひとつの節目を 迎える(例えば山陽新幹線全通やブルトレ運転再開等)なりしたところで、あらた めて克明な記録を特集するのではないでしょうか。 「社会派」と定評の「鉄道ジャーナル」誌、その名の通り今月では最もジャーナ リスティックに扱っていたような印象、ですね。被害状況を写真と共に簡単にまと めています。 さて私は、その独特のノリがたまらずに「レイルマガジン」を購読し続けている のですが、今月の同誌では各社の被災状況、車両、不通区間、復旧の見込み等につ いて細かくまとめ、ページを割いて表にしています。また被災地の模型店の、営業 再会したけれども来店の際には予め連絡をして欲しいというお店の案内や、残念な がら倒壊してしまったお店のご主人の「どんなにかかっても必ず営業を再会する」 由の力強いコメント等も載せられています。 そして被災地の同好の人々の手元に今月号が届いていない、或はこれを読んでい られる状況ではないかも知れぬことに触れた後、地震直後に読者から寄せられた手 紙をいくつか紹介し、これから「我々に出来ること」について自問しつつあらため て読者にも問いかける形で、同誌の姿勢を示しています。 これまで同様、そんなRMが大好きな CUB