***** 3372 sun3965 CUB 95/07/31 22:45 ニーセイコー1点買い! 126 というわけで、こともあろうに1泊2日で北海道へ行って参りました。我ながら、 大馬鹿者です。 飛行機の「早割」てのが使えるそのぎりぎりを狙って、この土日に行くことにな ったのです。北海道と言やあ、今年はニーセイコーことC62−3のSLニセコ号、 そしてシンメイルドルフこと深名線が大注目。ニーセイコー逃げ切るか? シンメ イルドルフの追い上げは!?・・・・・・・馬番連勝3−6か、これら2点買いで 行くか、といったところが順当ではないかと思われる(この辺のネタは今月や5月 号のレイル・マガジン参照して下さい。笑えます)のですが、我々はニーセイコー に賭けた訳です。1点買いで、ン万円。(ぉぉ 土曜の朝、同行の友人と2人で朝の羽田(びっぐばーど、ってとこに初めて行っ たですよ)を発ち、9時過ぎには新千歳着。そこで、前回知り合った(同行の友人 はそれより前から)人と合流、早速彼のクルマでロケハンへ向かいました。 このクルマの彼も都内の人で、我々と同行した翌週の運転も撮るそうです。しか も臨時の1往復が入ったものだから、それも撮ってしまうという・・・・・・・・ 羨ましいですねえ。彼はシンメイルドルフと2点買いなのですが、しかし俄ではな くて、ずうっと前から買っているようです。雑誌に紹介されてないところで撮るの だとか言ってました。 さて、有名撮影地を回ってみたのですが、前回のGWラウンドからすると、肩透 かしを食うように随分楽な展開。要するに、前日だというのに「お立ち台」(定番 撮影ポイント)の混雑(場所取り)度が低いんですよ。余裕で場所を確保出来ちゃ う。 どの位肩透かしかというと、 「ホントに明日、だっけ?」 「明日だってば」 「まさか、ひょっとしてデーデー(DD51)とか? その情報が流れて・・・」 「えー」 「その昔、ゴハチ撮りに行ってPFが来ちゃっ時の悔しさを思い出すね(笑)」 「でもさっき苗穂で煙上がってるの見たよ」 「火を入れたものの、動かないとかさ」 「軸焼け?」 「そりゃ2号機だろ」 注:昨年大宮の「つばめ」イベントに参加したC62−2[梅]は、 回送中軸焼けトラブルに見舞われたのだそうな。 「そいや前にあったよな、デーデー」 「まじ?」 「まじ」 「やっぱし、デーデーかな」 「デーデー、かな」 「やだな」 ・・・・・・・・・・・・という位。(なんだかなー) ま、天候が思わしくないこともあったのでしょう。運転は次の週もある訳だし、 近場の人は容易に対応出来ます。 「でもさあ、ウチらはそういう訳にはいかないんだよねえ」 と、居合わせた人達と慰めあってしまいました。(笑) そ、みんな内地の人なん ですよ。 倍率は、うーん、すんげー低そう。120円もつくだろか。(ぉ 結局、200kmポスト付近のカーブ(ここは道路に面していて、大変楽ちんな のです)で撮ることにして、宿泊先へ。そうそう、宿は倶知安だったんですけど、 買い出しの帰りに羊蹄山バックの超有名撮影地を覗くと、「予約三脚」なんか10 脚も満たなかったです。ま、羊蹄山バックは絶望的だったんですけど。 翌朝、予報通りに雨。馬場は重馬場。 撮影ポイントへ行くと、相変わらずガラガラ。少しずつ人は増えていくのですが、 アングルの細かい詰めに拘らなければ、列車が来る寸前に来ても撮れそうな具合で した。ホント、マジで。 「こりゃ、大垣夜行で座るのより楽じゃん」 と爆笑しつつ、いよいよ汽笛が聞こえ・・・・・・・・・・「来た」 煙が上がり、林の陰から顔を出したC62。しかし、 「ぞぼぼぼぼぼぼ」 ありゃりゃ空転してる。煙も途絶えちゃった。周囲から「あっ」という声。私は もっと手前で狙っていて、再粘着して煙も出ているところで切ったのでこと無きを 得たのですが、「顔出し」狙いの人は残念そうでした。 「山線」の中でもこの辺りは難所だそうで、急カーブ故の抵抗もあって、シロク ニにとっては辛いところ。先へ焦る気持を押し殺し、レールを踏み締めるようにし て登って行く巨体。それを目の当たりにすると、やはりしみじみなのです。 撤収して、折角なので間近でシロクニを見ましょう、ということで、次はニセコ。 思ったほどじゃ無かったけど多くの人達がその巨体を取り囲み、思い思いにシャッ ターを切ったり、ビデオを回したり。勿論、銀箱軍団の撮影会じゃないから、乗客 の人達がかわるがわるステップに上がって記念撮影、といった穏やかな雰囲気でし た。 記念品や部品、備品の即売会なんかもありましたね。私も検札鋏と、この日の 「SLニセコ号」の運行表のコピーなどを所望してしまいました。 「それ、どうしたの?」と聞かれて、あっちで売ってましたと教えてあげた人が いるんですけど、次に会った時にはしっかりと運行表を手に。「お、買いましたか」 と言うと、 「せめてこれでも買って恩返ししなきゃね」 鉄道文化協議会はその活動を終え、それとともにシロクニの運行も終えてしまう訳 ですが、うーん、なんか、印象的な一言でした。 ニセコの近くで復路の列車を撮り、小樽で床につくシロクニを撮り、札幌で夕食 をとって新千歳から最終便で帰って来た訳ですけれども、うーん、なんだか「濃い」 1泊2日でしたね。いやいや今回の撮影、単価高いですよ。「(シャッター)1押 し2万」とか言ってはゲラゲラ笑っていたのですが、うーむ、笑っていられるのも 今のウチか?(ぉ さて、ニーセイコー来たか? 写真判定待ちです。(笑) 7月中は、とうとうウスイシャワーを買いそびれた。イカン。 CUB