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3442 sun3965 CUB     95/10/18 23:26 シロクニ、おまけ。                   102

 おまけ。

 やーなんだか感傷的になってしまって、だらだらと長話、失礼いたしました。

 さて、細かな話を思い出したので、いくつか書きます。



1.赤ジャケ野郎の顛末 *****

 えーと、私が初めてシロクニを撮りに出掛けた際の今年の5/3の運転日に、
「C62ニセコ号」の窓から身を乗り出して赤いジャケット(シャツ?)を広げて
振っていた輩がいて、その悪意に満ちた行動(手を振るくらいなら「情緒」とさえ
言えるものだけど、明らかに「撮影を台無しにしてやろう」という意図が伺えた。
しかも往復ともである!)に、沿線の各「お立ち台」では中指を突き立てる人が続
出、「あいつにやられた」と話題持ち切りになったのでした。

 そのことはすっかり忘れていたのですが、今回の渡道で、「どうやら復路の塩谷
駅(長時間停車)で、追い付いた追っかけ組にフクロにされたらしい」という噂を
聞きました。そうでもしなきゃ気がおさまらない、という感情が生んだ「妄想」か
も知れないのですが、いやいやいやいや、人の心を弄ぶというのは、それくらいに
恐ろしいことなのです。

 なんかそこで、「塩谷までの命」というフレーズが流行ったりなんかして(笑)。



2.北斗立席特急拳 *****

 おあたたたたたたたたたた、おあたあ!

 「お前はもう、乗っている」

 「ひでぶっ!」

 室蘭線で「スーパー北斗」を撮りながらの、お話でした。



3.きかんしゃトーマス *****

 倶知安の金毘羅祭り、その夜店に出掛けて、勢いで買ってしまったのが「トーマ
ス」のお面(笑)。買ったは良いけど、どうしよう? 考えた挙げ句に、私のリュ
ック型のカメラ・バッグに着けてみたら、これが良い塩梅。

 そのまま10/10の「C62ニセコ」乗車に臨んだのですが、背後で「ほら見
てごらん、トーマスだよ」という声が聞かれ、親子連れにはなかなか好評でした。
中には、そういうリュックが商品化されているものと誤解する人も(笑)。ちと恥
ずかしかったけど、「バリ鉄」魂を内に秘めつつ和んだ空気を醸せたのは、なかな
かに、ぐー。

 シロクニの煙に煤けたトーマス、もう捨てられませんね。



4.「C62 3」プレート *****

 最後の暇乞いに小樽築港へシロクニを訪ねた時のこと。

 煙室のハッチの前に係員が立っていたと思ったら、おもむろにナンバー・プレー
トを取り外しにかかりました。

 !?!?!?!?!?!?!?!?

 すぐに、全く同じ別のプレートが取り付けられたのですが、聞けば、運行の赤字
を埋めるために、運行時に着けていたプレートに、その証明書を添えていくらかで
売るのだとか。

 ナンバー・プレートって、その主と伴にあって、その主の体験して来た諸々が染
み込んでいるような、そういうものだと思っていたのですが、それさえ「借り物」
だったとあっては、なんか途端に寂しくなってしまいましたよ。

 事情は解りますが、せめて苗穂工場の奥の誰も見ていないところでやって欲しい
な、と思った私。



5.「ニーセイコー」なきあと *****

 レイル・マガジンの読者のページに寄せられている「四季報」(その時々の注目
の撮影地を競馬の予想風に評する)が、我々の間で好評で、順番的に今度の号にも
載っているに違いないと楽しみにしているのですが、「フジカワビューティー」は
とうとう特急化され、「シンメイルドルフ」も既になく、「ショーマルオー」(西
武レッドアロー&E851石灰石列車)もおしまい。「ハチコーオー」が電化間近
ならば、「バンサイテイオー」と「レッドカントリー」(東北本線)の50系客車
コンビも余命いくばくもなく、そして、「ニーセイコー」もあとわずか。

 ここで頭ひとつ飛び出しそうなのが「ウスイシャワー」。北陸新幹線開業まであ
と2年程、いよいよ追い込みに入ろうかという塩梅です。「ドックマウンテン」
(名鉄の犬山併用橋。掛け替えを機に分離する由)と並びそうですが、派手さでは
「ウスイシャワー」か? それぞれへ散っていた同志諸君が、あの丸山の直線に大
挙して押し掛けて来そうな雲行きですよ、これは。

 今年はニーセイコーに浮気の私でしたけれど、峠へ帰ろうかと思いつつ、ふと見
回せばこれ。俯瞰も始めたばかりだし、「人」も撮っていない・・・・・・・ああ、
忙しくなるぞお。



                      CUB