***** 2000年3月10日 ***** [T:34625] Re: Subway Hibiya LIne Train Crash こんにちは、深町です。 (略:日比谷線の事故に関する報道についての話) うへ・・・。確かに、あらゆる可能性を考えるべきなのカモですけど。 軽量車体についても指摘する向きもあるようですが、直接原因なのかど うかは・・・・・京浜急行が、先頭車を動力車とすることで脱線に備え ているという話が聞かれますけれども、そういうのとは、ちょっと違う のかも、しれませんし。 ただ、走る車両によって、安全について考える前提条件が変わるとい うことは、ありそうですねい。 しかし、車体は日車としても、台車や車輪はその限りではないですよ ね。しかも営団に引き渡されてから、整備を含めて手を加えているかも しれないですし・・・・・こりゃ大変。 「のぞみ」がデビューしてすぐでしたでしょうか、台車のモーターの 取り付けミスで、それが走行中に外れる(!)という事故がありました けど、そのモーター造ってる会社に勤める友人が、こう言ってました・・・ ・・・「造って納めてるのはウチだけど、台車に取り付けたのはウチじゃ ない」。そらそうです。(^^;;; (略) 営利を優先し人命を軽視する姿勢は許されない、なんて話、今朝も聞 かされてしまいました。(=_=;; 知ってか知らずか機に乗じてドサクサ にアジるようなのって、事故をダシにするようで犠牲者に対してそれこ そ無礼だと思うのは、私だけかしらん? 考え過ぎ? 尤も、以前から具体的な問題点を明らかにした上で警鐘を鳴らしてい た方なら、ソレミタコトカくらいは言うべきでしょうけど・・・・・と もあれ、原因、背景については、これから明らかにしていくことなわけ で。責めるならそれから責めても、遅くないんじゃなかろかと。 とりあえず、この時点で知らされていることといえば、事故の内容と 起こった場所や被害、そして「今のところ」せり上がり脱線説が注目さ れている、現場付近のレールや事故車の車輪が最近研削されたらしい・・・ ・・・といったことくらいでしょうか。 #と書いているうちにまた変わるカモ。 せり上がり脱線については、事故当日の夜、ニュース番組で東大の曾 根氏が指摘してましたね。氏は「むしろ空気バネのパンクが原因とは考 え難い」といった立場をとっておられていたように、思います。話の感 じから、単なる思いつきではなさそうでした・・・。 と同時に、防護レール、というんですか? それについての意義も説 いておられましたね。カーブ内側のレールが引っ掛かるように配置して 脱線を防ぐ、というアレ。 #「頭文字D」でいうところの「溝落とし」みたいな? あれ、営団では思ったほど設けていないのは意外でした。ほら、普段 地上の線路なんかでよく見かけているから、その延長で地下の鉄道にも、 てっきりあると思ってたんですよね。 でも、今回の脱線現場には無かった・・・・・脱線へ到るメカニズム が特定されていないものの、場合によってはマスコミの言うように防げ たかも、しれない・・・・・んですかね? うーむ。 地下鉄って、街の道路の下を走ることが多いわけですが、時には交差 点の下なんかぐいっと曲がる場合もあって、かなりの急カーブがあるん ですよね。路線によっては(日比谷線もですが)、20m級の車両は入 れない規格だったり。それからすると、今回の脱線現場のカーブという のは、「きついうちに入らない」という認識だったのでしょうか・・・? 昨夜のニュースステーションを見てたら、東急9000系のデビュー 当初の脱線事故について、触れられていました。当時の記憶を蘇らすと ・・・・・たしか、空気バネの制御系だったかを新しくしたら、横浜駅 のS字カーブで過敏に反応して脱線を招いた・・・・・だったような気 がしますが、そういえば渋谷からこの9000系に初めて乗った時、渋 谷川に転げ落ちるんじゃないかとビクビクした記憶があるのですが余談 はさておき、9000系のチューニングを変える一方で、あれを機に、 防護レールを設けまくったのだとかで。 その話によると、運転速度等、その路線の性質によるので曲線半径だ けが全てではないものの、現在の東急の防護レール敷設基準は、JR他 よりも厳しいそうで。最新鋭車両が脱線で立ち往生、という赤っ恥だけ で済んだ幸運もさることながら、ちゃんとフィードバックを行っていた のですね。 今回の脱線現場にもすぐに設けられてましたけど、そんなにすぐに出 来るなら、何故今まで・・・・・という気は、ちょっとしてきちゃいま すか。これまでずっと安全を保って来たことは誇っていいと思うのです が、一方、その歴史の中で、走る車両や速度や、諸々が変化しつづけて いるんですよね。東急9000系の例もありますし。 ***** 深町 忠利 > ふかまちただとし with T E-Mail > cub@t3.rim.or.jp URL > http://www.t3.rim.or.jp/~cub/ (補:トーシロが俄評論しても始まらないんですがね・・・)