***** 3498 sun3965 CUB 96/03/05 01:00 ビールと駅弁と「東海」 99 「東海」に、乗って来ました。 昨日、友人達と沼津へ行く用があったのですが、折角なので「東海」で行こう、 ということになったのでした(笑)。しかもこれまた折角だからと、一旦静岡まで 行ってしまおうという馬鹿さ加減(爆)。 いえいえ、ぢつわさらにお馬鹿だったことに、グリーン車で行ってしまおうとい う・・・・・・・・静岡まで「東海」のグリーン車で行くと、新幹線の普通車より 高くつくって、ご存じ? (^^;;; #ぢつわ私、A個室はあってもグリーン車に乗ったことが無いんですよね。キハ #28−5000番台(キロ格下げ内装そのまま)なら乗ったことあるんですけど。 でまあその朝、近所のコンビニでつまみを仕入れ、京浜東北線に乗って東京へ。 途中、品川〜田町間の立体交差で、車庫に165系の姿を探します・・・・・・・ お、いたいた。しかもグリーン車は帯付きだぁ! いえね、JR東海の粋な計らいってやつで、「東海」と大垣夜行(運用がぐるぐ る回る)用の編成の3本のうちの1本を、「国鉄仕様」に近づけたんですね。グリ ーン車には懐かしの帯を、JR化後グレーだった足回りは、台車はそのままながら スカートを黒に・・・・・・・そして先頭車には東海道黄金時代を思わせる「東海」 のヘッドマークを。さらにこの編成、東京寄りは大目玉(原形ライト)なのです。 確率は1/3だなと思っていたのですが、いやいやこれはラッキー。(^o^) 時期が時期なんで混むと困るなと思い、東京駅には入線1時間前に来たのですが、 意外や意外、人気なし・・・・・・考えてみれば、撮る方に行きますわね、こんな 仕様で走るとあっては。 いよいよ入線。3人組だったのですが、シートを向かい合わせにしてボックス風 にしました。一応落ち着いたところで、記念写真。列車はまもなく東京をあとにし て発車。ゆっくり、身をくねらせながらごとごととポイントを通過して行き、やが て「鉄道唱歌」のオルゴールのあとに続いて「主な停車駅と停車時刻をご案内しま す。列車は品川、川崎、横浜・・・・・・・・」という放送が入ると、今始まった ばかりの「旅」への期待もつのるというもの。 早速つまみとビールを開けて、乾杯。駅弁も買ってありますが、これは海が見え るまでお預け、と決めたので、まだです。席は勿論海側。 うーん、いいねえ、を連発する我々を乗せて、「東海1号」は一路静岡へ目差す ・・・・・・・すっかりご機嫌になったところで、左手に海! 天気は上々、海は キラキラ、ぽつぽつと漁船のシルエット。いいねえいいねえを繰り返してから、駅 弁を開ける我々。 さてこの辺から「お立ち台」の連続です。早川から湯河原にかけては、次は右だ、 今度は左だとお立ち台のカメラの放列が連続し、おおおすげーすげーと連発しなが ら盛り上がってしまいました。こういうのは秋の「C62ニセコ」以来ですね。(^o^) そうこうするうちに静岡着。2時間40分程の「旅」は、あっという間。なんか 1本映画でも観ていたような、心地好い一種の疲労感を伴って、我々はホームに降 り立ちました。ふう、とため息をついたところで、記念写真。 ここで乗車記念カードを貰いました。なんかそういうことになっていたようです。 これ、「東海」1号から4号までそれぞれ80系300番台、153系0番台(低 運転台)、153系500番台(高運転台)、165系と違う絵柄で、1号なので 80系のを貰いました。さらにグリーン車だったので、サロ165のカードも。お おおラッキー。(^^ ところでホームは盛況です。いえ写真撮る人でね。まあSL列車程ではないにせ よ、なかなかに。かつてのブルトレ・ブームとか、ゴハチ・パニックの頃とか、そ の辺をご記憶の方には分かりやすいでしょうか? 列車が静岡に入る時、ちょっと 私達引いちゃったですよ(笑)。 でま、今度は我々、元々用事のある沼津まで戻らなくてはならない(まぬけだよ なー)わけで、切符を買いなおして「東海2号」に。そそここでも153系0番台 の記念カード貰ったです。今度は普通車、膝が当たって窮屈です。いつも大垣夜行 とかで平気で乗っている筈なのに、一旦楽をしちゃうとね・・・・・・・・(笑)。 「東海」って、随分昔に乗った記憶があって、多分「ごてんば」と併結の頃じゃ ないかと思うのですが、それで何処かへ行ったんですよ。どこだったかな・・・・・ ・・・・修善寺へは修学旅行色の167系で行ったことあるけど・・・・・・・・ んなこたいっか。ま、とにかく川崎に生まれ育った私、「東海」はそれなりに見慣 れた存在であったし、「東海道」に憧れる私にとって、それはその黄金期の風格を よく残す列車であったのです。これが消えてしまうのは寂しい限りですが、歳月は 流れているのだから致し方ありません。こうしてグリーン車で「汽車旅」を楽しみ、 最後の別れとさせてもらったわけですが、それは天下の東海道を走る「急行東海」 に相応しいものであったと、ひとりしみじみする私、なのでありました。 ところで「帯付」編成ですが、最終「東海」に入るように組んでいるようで、運 用は3日で一回りしますから、いつ出会えるかわかりますね? 因みに「東海」は 一日中1編成が走っています(物理的に2往復・笑)。これがその晩大垣夜行とな って発ち、翌日の晩また大垣を発ちます。その翌日の朝東京に着いて、折り返し静 岡へ、1日寝てて夜に東京へ、そこで夜明かししてさらに翌日の「東海」へ。これ のくり返しです。これでいくと、明日(3/5)の朝、上り大垣夜行で東京へ戻っ て来ることになりますね。(^^ CUB