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3539 sun3965 CUB     96/05/02 21:04 Re3537:私もうるうるしてます。         78



(略)


 私も買いましたですよそれ。

 写真に釣られて、そして「CD付」であることとそのキャプションを読んで迷わ
ず買ってしまったのですが、あの1冊の濃さと言ったら、そうそう出会える物では
ないですよね。視覚と聴覚双方からシロクニが迫って来ます。



 ところで「サウンドドキュメントC62 3」(黒いジャケット)は聴きました
か? あちらは車体にマイクを取り付けるなど、もっと本格的な装備で録ったよう
で、ミキシングも凝っています。シロクニが巨大な「楽器」であるかのように感じ
る逸品です。

 まるでアプローチが違う2点。今や私にとって、どちらも欠けてはならない存在
です。


(略)


 そのきっかけは、まさに人それぞれのようでして、私も丁度1年前に、友人に誘
われて物見遊山的に行ったのが最初でした。間近に蒸機を「感じる」、あの官能的
なまでの感覚に溺れてしまい、既にハマリだった碓氷峠をお休みして、結局3回渡
道してしまった次第。(^^;

 山線ではのっしのっしと走るイメージがあるんですけど、あの、脳髄を突き抜け
るようなジェット音には「特急牽引機」であることを再認識させられますね。私も
一度、ニセコを出てすぐの下り列車を待ち構えたことがありますが、勾配に差し掛
かる前に助走をつけるシロクニの姿の向こうに、一瞬、永遠の憧れの「つばめ」を
見た気がしました。


(略)


 あの4連続空転は迫力ですよね。確かこの方、この本の前にCD単体でリリース
していたような気がするのですが、雑誌で「圧巻」と紹介されていました。肯けま
す。他にも音の奥行きを感じさせる秀作ぞろいで、相当通っているんだなあと感服
いたしました。そしてそれを残してくれたことに、ただただ感謝。

 私自身としては「塩谷隋道飛び出し」もぞくそくです。この飛び出しは昨年の
10月にライヴで目撃しまして、雨が降っていて飛び出すなりの空転、通過後しば
らく口もきけませんでした。残ったビデオ・テープは、貴重な宝物です。その辺の
詳しい話は#3436にて。(^^



                      CUB



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3547 sun3965 CUB     96/05/08 23:36 Re3542:まだまだ観たいシロクニ         66




(略:「ある機関助士」)


 ああ、あの最後の、急行「みちのく」でしたっけ? 取手からの国電区間に入る
前に5分の遅延を取り戻すべく、火力一杯で走るシーンに「仕事の誇り」を感じて
感動してしまいました私。このビデオは天賞堂などで流れているのを観ただけなん
ですけど、そうですかLDが出てますか・・・・・。

 シロクニでお勧めは、小学館プロダクションの「蒸気機関車C62」。シロクニ
の誕生から引退、そして3号機の復活までをまとめたものなのですが、なんと言っ
ても現役時代の或る日の「ニセコ」を、空撮を交えて追った映像が圧巻!

 これはNHKが収録したもので、「時代を記録する」使命感というか、一種の
「凄味」さえ伴った力作です。細かいところを追うときりがないのですが、例えば
カメラ固定の踏切のフレームに、わっと横からシロクニが入ってきて過ぎ去り、残
った煙がゆっくり漂うところだとか、空撮で「スワローエンジェル」の燕マークに
寄って行くことで、かつての栄光と誇りを胸に使命に就く姿を描いていたりと、
「こ、これは」の連続です。

 ハッキリ言ってナレーションやBGMがダサダサなんですけど、この部分だけは、
そういった邪魔が入らないのでご安心を。(^^ これで¥3.9Kは安いと思いま
す。LDあったら買うんですけどね。



 ところで「追憶のSL C62」(JTB)について、おまけがあります。

 まず、CDの「4連続空転」ですが、実は私、この時近くにいました! その時
の模様は、#3372にて(またかよ)。確かにこの1995年7月30日、雨が
降っていて空転してました。私達は国道と交差する、200kmポスト付近で撮っ
ていたのですが、このCDの収録場所はその1km程倶知安寄りとあります。空転
の最初の音は、私達の目の前か走り去り際の時の音かも知れません。

 それから、「ニセコ発車!」の1995年5月3日は、上り(往路)を216.7
kmポスト付近で、下り(復路)は北四線踏切(羊蹄山バックのポイント)で流し
撮りしてました。あの日の、私が北四でそわそわしていた頃の「ニセコ発車!」な
んですね・・・。

 写真集に目を転ずると、P.86、87のニセコ駅俯瞰は、これ私達が乗ってい
た日の可能性大です。この構図の中のどこかに、私がいるかも? 1995年10月
の、私が乗った10日はドピーカンでした。さらにP.88の1番、これも私の乗
っていた10月10日の可能性、大です。この日倶知安では金比羅さんのお祭りな
のでした。踏切の先の道を上がって行くと、私達の泊まったニセコYHがあります。

 それだけといえばそれだけなんですけど、なんか物凄く感情移入してしまうんで
すよね、そういうのがあると。またこの写真集を観ていると、その視点の多様さ、
深さに感服いたします。一度くらいは的で行ったくせに、後になって、己に時間が
無さすぎたのが悔やまれます。いっぺん試してみたいテクニックとかも駆使してる
しなあこれ。

 また、逢いたいです。



                        CUB