***** 1996年6月17日 ***** [T] Re: 'shikarubeki-kikann'(Re:uyajou) こんにちは、深町です。 (略:いわゆるパニックってやつ) 野上はその10年ほど前に一度訪れたきりで、それが廃止になると聞いてもう一 度だけと思っていたのですが、知り合いに「思い出があるなら今の野上は見ない方 が良い」といわれ、それに騒ぎに荷担するくらいならと止めたことがあります。結 局廃止後の夏と暮れにトワイラってきたのですが、それで十分だったみたいです、 私にとっては。残された風景に記憶の中の電車を重ね合わせながら、歩きました。 さて昨日は、梅雨の晴れ間に誘われて碓氷は横川へ、スナップ撮影したりぼけー っとしたりしに行ったのですが、定期しか来ない「何でもない日」であったように もかかわらず、人出はあったようです・・・・・。んである時、上りホームの先で 恐らく進入してくる列車を狙っていたらしい人達が、駅員さんに「そこ危ないから 下がって!」と大声で注意されてました。完全にファール。そんなこと「言わせて しまった」時点でアウトなんですよ。横川駅にとくに顔見知りの人がいるわけでは ないんですけど、居心地が悪くなってしまうのは、嫌ですね。 (略:列車と撮影者とのコミュニケーション) そうそう。(^^ そういや飯田線でトロッコに乗ってて感じたんですけど、手振ったりして、なん か見知らぬ者同士が一瞬「場」を共有するというか、それが嬉しいですね、「あ、 この瞬間がトロッコだね」みたいな(うーむ)。しかし一方で、シャッターを切っ た後こちらに見向きもしない人も多く、節操ないねえと言いながら友人と中指を突 き立ててやってりしてました(お行儀が悪い)。 並行する道を自転車で走ってる少年に「おーい!がんばれ〜」とか言ったことあ りますね。「追い付けねーよ!」とか言いながらダッシュしてくるあたり、なかな か見所のある少年でした(笑)。 あと・・・・・・そうそうお立ち台でなにやらパフォーマンスかましてくる連中 に会ったこともあります。いわゆる「おっかけ」をして、次のお立ち台に差し掛か ると、またいるんだなあこれが(笑)。次はどっちだと段々期待して、こっちも盛 り上がってしまいました。中部天竜で出迎えてきたら流石だとか言ってましたが、 さすがに山道での先回りは無理だったらしく(笑)、ちょっと残念でした。(ぉぃ #おっかけは危ないから真似しちゃだめだよ〜。 (略) そもそも「鉄道」ってのは我々の社会の一部であり、誰もが慣れ親しんでいるも のですよね。男の子の興味の対照としてもポピュラーです。 ところが、何故にそんな身近な存在を「マニア」だの「おたく」だのの壁の後ろ に隠してしまうのでしょう? 親しい筈のものを遠ざけてしまうのは、何なのでし ょう? ひとつの側面として、鉄道に興味を抱きつづけながら大きくなった人の振る舞い があると思います。一部ではありましょうが「知識量至上主義」的な言動・・・・・ ・・・・そんなのも知らないのぉ?、みたいな、ね(笑)。自らの知識を誇示する ために、専門用語をまくしたてる・・・・・・・すると、そんなもの知らない人に とってそれは退屈以外の何物でもないから、「ああ、マニアじゃなきゃ駄目なんだ」 という認識に至る・・・・・・・そして「鉄道」との微妙な距離感が生じる、と考 えるのですがいかがでしょう? これは一例にすぎません。 しかしそういった認識が浸透してしまうと、「自分はそうありたくない」という ことを示すために、故意に「鉄道趣味」を遠ざける人も登場します。一方で鉄道趣 味の人が「自分たちが認められないのは、社会が悪いからだ」みたいないじけたこ とを言い出すと、事態は悪化してしまいます・・・・・・・・・もうなってる!? あとね、これはパーソナリティによるのですけど、一言で言えば「ヤな奴」ての も、はっきり言っているんですよ。言葉尻がイチイチ嫌味っぽいとか、人を見下し たような態度とか、わがままだとか、無礼だとか、幼稚だとか・・・・・・・・・ その手の輩は世の中に大勢居るのですが、どういうわけか鉄道だのといった分野で 際立ってしまう・・・・・この不思議は取り敢えず置いといて、まあそんな具合で。 結局ね、「人」なんですよ。悪いイメージは「そういう実例」の積み重ねなんで す。不幸にして我々(自分だけは違うとかいうのはこの際無し)や我々の先輩達が、 既にマイナスの「実例」を示しているのです。これを覆すにはどうして行けば良い のか・・・・・・・・口で言っても始まりません。皆で「プラスの実例」を作って いきましょうね! 我々がきちんと「大人」になれば、社会も「大人」としてみな してくれる筈です。時間がかかるでしょうが、精進しましょう。 ちょっと語りが入りましたが、自戒の意味も込めまして、と。 (略) 手っ取り早いのが蒸機でしょうか。以前写真仲間の友人(彼はテニスを撮る)を 連れて、八高線へD51を撮りに行ってみたのですが、随分喜んでいましたよ。ま たどっか行こうぜ、だって(笑)。 鉄道そのものの魅力、てのもあると思うし、何だか分からないけど直感的に面白 い!、てのもあると思います。無邪気になれるのがまた良いんですよね。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 その男、深町忠利(ふかまちただとし) ”CUB” 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜