***** 1996年12月2日 *****
[T:4935] EF58-61 & D51-498



 こんにちは、深町です。


 昨日も品川に行ってしまいました。やっぱ行かずに置けないですよ。

 でで、

ts_fuka>  再メッキされた飾り帯を、軽く撫でてみる・・・・・・すべすべ。私がこれま

と書いた私ですが、あれれEF58−60、61号は元々メッキではなくて
ステンレスでしたよね。他のEF58はメッキでした。

 にしても、あれは奇麗でしたよ。ひょっとしたら新しいのに張り替えたの
かも、と思えるほどなんですけど、真相やいかに?

 少なくとも、その手触りは、生の金属とはちょっと違っていたような。丁
度ワックスの利いたクルマのボディのようでした。そういうコーティングが
されていたのかもしれませんね。ピカールで磨いてもあんな風ですか。



 さてその夜、飲んで終電で帰った私なのですが、京浜東北線最終桜木町行
に乗るべく品川駅にやってくると、明かりの消えた臨時ホームに、鈍く光る
ものが見えました。

 D51−498です。

 生きた蒸機が、そこで静かに呼吸していました。白い蒸気が冬の夜の冷た
い空気に温もりを注いでいるようでした。デゴイチの前にはEF64が、後
ろには車掌車が付いて、帰途につく支度が整えられています。

 やがてロクヨンが短く汽笛を鳴らすと「ボォッ」とデゴイチが応え、ゆっ
くりと闇の中へ消えていきました。山手貨物から高崎線へ抜けるのでしょう。
こちらのホームでは「え、なになに?」という顔をする人がいました。



 生きた蒸機が都心へやってきたのは、随分久しぶりですね。その前は同じ
このD51−498が、オリエント急行を牽いた時でしょうか。たかが駅の
ホームのイベントと思いがちですけど、実はこれ、大変なことだったのかも
しれません。

 そういえば、EF58のレトロトレインは東海道線下りホームに入ってい
たのですが、その対面から撮るとなると、横須賀線のホームからということ
になります。主催側もそこは心得ている様子で、丁度ゴハチのあたりに駅員
さんが立っていて、危険なことがないようにしています。

「写真撮影の方、電車入りまーす、撮影を一端中断して下さーい」
「降りる方のために、ドアの前を空けて下さーい」
「ご協力ありがとうございましたー」

 なんか、「撮らせてもらってる」側としては、ただただ恐縮。いや、なん
となく。

 イベントというと、どうしても7/7の高崎での悲惨な状況を思い出すの
ですが、なんかその後、急速に感触が変わってきたような気がします。主催
者側にどのような変化があったのかは判りませんが、歓迎すべきことではあ
りますね。そして我々もこれに応えなくては。



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     深町 忠利  ふかまちただとし