***** 1997年10月18日 18:00:32 *****
[T:13101] [Mo]Sue Mail #1



 ども、ふかまち@スエ78 8 です。


 今、RSEC主催の「さようならEF62号」の復路についています。雑客の
ですが、ラウンジカーと化したスエにて、メール打ってます。3軸ボギーの乗り
心地、EF62の重連で牽いてますから、それはもう、世にも珍しいジョイント
音を響かせて、宮原を目指しています・・・。

 タタタンタタタンタタタンタタタン・・・・・・・三連符のフーガのような、
独特の音楽。

 宮原と、水上を往復した1日でしたが、あまりにもノリノリだったので、でん
でんメール書けませんでした。いやもう、濃いぃ一日で。メンバーは、MRS患者
としては先輩であるためがいさん、杉村さん、生録男の福島さん、それから石井さ
ん、力石さん、福島さん、私と高校の後輩くん、という2ボックス体勢です。(^^;;

 沿線、大爆発です。各有名撮影地では、横軽最終日曜日のような、賑わいでし
た。車内の我々も、それを見るにつけ「ををを」の連続。純然たるイベント列車、
それならではのお祭り気分です。そう、「メモリアル能登」の時と同じ。

 途中、長時間停車では運転士さんに「発車が巧い」という声が。たしかに、引
き出しが丁寧です。しかしその次の発車では、いきなし「がん!」・・・(笑)。

 水上着。正面に聳える山は、色付きはじめています。碓氷もそろそろですかね
・・・・・・。でま、保存されているEF16を見に行ってから、ロクニ撮影会
へ。HMを色々取り替えていたようです。

 
 うー、すんごい眠いので、また書くです。ぐぅ・・・。



  *****
     深町 忠利 > ふかまちただとし(モ)
        E-Mail > cub@t3.rim.or.jp
           URL > http://www.t3.rim.or.jp/~cub/



***** 1997年10月20日 *****
[T:13131] Sue Mail' #2 ( Sayonara EF62 )



 こんにちは、ふかまちです。


cub>  うー、すんごい眠いので、また書くです。ぐぅ・・・。

・・・・・で尻切れとんぼではあんまりなので、書くです。でももう、ためがい
さんがしみじみな事書いてらっしゃったりするので、うーん、何書こうか・・・。

 今回EF62重連なのですが、総括制御ではないようで、事実互いにジャンパ
も繋がっていないのですが、それぞれに運転士さんが乗務しています。「引き出
しが滑らかですねー。もう絶えた技能かと思いましたが、感動しました」という
話題のついでにそのことに触れると、これは総括出来ない、との話。

 へ?

 ロクサンとは総括制御するけどロクニ同士ではそういう仕様になっていない?、
と思えばロクサンとも総括制御はしない、とのこと。いやいやいやいやそんな筈
は無いでしょう、と続けるも、相手は現場の方だしなと、話はその辺でおしまい。

 けど、横軽で下り列車は確かに各自で制御してましたが、上りではちゃんと、
ノッチ連動させてましたよ・・・・・・うーん。



 ぢつわ私、上越線知らないんですよ。新前橋からこっちへ来るのは初めてなん
です(!)。新幹線でなら、新潟へも行ったことあるのですが、結構私、こう見
えても鉄分低いんですよ(あぁ説得力無い?)。

 いずれ土合の階段登りも体験したいなとか思っているのですが、そんな初めて
の上越線は、沿線ノリノリのイベント列車、そして秋の気配が降りてきている山々
を観ながらの汽車旅と、「何故もっと早く来なんだか」といういつもの後悔。雑
誌の写真などで見てはいましたが、ここを181系「とき」が走っている光景を
浮かべるだけで、鳥肌が立ってきます。

 列車は水上着。ホテル群が崖にへばり着くように建つ、典型的な温泉街。前方
には早くも秋に染る山々が迫り、その空間的緊張感は、横川よりもこれから挑む
「峠」の印象を強くしている印象です。それは横川が関東平野のどん詰まりであ
ることに対し、ここがもう、三国山地に差し掛かっていることによるのでしょう
か?

 ここから谷間を縫いながら標高を稼ぎ、ループや長大トンネルを経てその先へ
・・・・・・まだ見ぬ三国国境へ、戦慄を覚える私でした。近いうちに行くぞ。



 なんとなく青梅線奥多摩駅を思い起こした駅を出て、石井さんの案内でEF16
の待つ公園へ。EF16とEF58が手を組んで峠に挑んでいた姿は、過去に
「鉄道グラフ雑誌・レールガイ」などで見ていましたが、私の世代では見慣れた
EF15とはちょっと違う、「峠仕様車」であるEF16は、クルマで言うと
「R」とか「エボリューションうんちゃら」とか「うんちゃらバルボーレ」とか、
そういう孤高のイメージがあったりします。

 途中、知る人ぞ知るMAD.W氏のクルマと遭遇。今回は「撮り」なんですね。
「メモリアル能登」では、お世話になりました。

 果たしてそこに、EF16がいました。色は殆どとび色2号で(苦笑)、コン
ディションはお世辞にも良くはなかったのですが、たしかにEF16。区名票の
「水上」の下地にうっすら「青函」と見えたのが超謎でしたが、ペタペタ触るこ
とも出来る状態のEF16を囲んで、一同しばし童心モードになっておりました。
そばにいたカップル、ちょっと引いてましたけど・・・・・・。(^^;;;;

 ようやく水上機関区(今はどういう名前なんですか?ここ)へ戻って、ロクニ
の撮影。10枚あろうかというヘッドマークが並べられ、恐らくこれをとっかえ
ひっかえしていたのでしょう。我々もそこに混じってパチパチ。秋色の山と高い
空をバックに、並んだ2両のロクニの顔が、午後の日差しに映えています。

 撮影タイムも終わり、駅へ戻る我々、それぞれアルコールとつまみを用意して、
客車へ入ります。

 ご本人の書き込みが無いので私書いちゃいますけど、ふくしまさんが前へ行っ
て「帰りも滑らかな引き出し期待してます〜」と本務機関士に声かけたら、なん
でも行きと帰りとで本務と次位の人が入れ替わってるとかで、「帰りは楽しませ
てやるよ」というコメントが得られたそうで(笑)。一体どんな走りなんだろー。
(^^;;;;;



 帰りは、EF62の写真集出されてる方とお話ししたり、横軽で何度か会った
けどそういや名前も聞いてなかったわいな人と再会しちゃったり、わいわいと。
みんな好きなんだなー、とぼんやり思うと、そんな物好き連中に囲まれて最後の
花道を走る(この後もまだ走ると聞きましたが)ロクニって、地味な存在だった
けど、それなりの「きれいな終わり方」が出来て良かったな、と不覚にも目頭を
熱くするふかまちでありました・・・。

 主催者であるRSEC、私ここの会員ではないのですが、外野から見てサロン
的な印象を受ける鉄道友の会と、良い意味で対極にいる気がしました。勿論その
規模も権威も全く違うのですが、今回の、旧客6両という編成美重視でトイレ無
しとして途中駅でトイレ休憩を設けるとか、途中駅での「待避」名目の撮影タイ
ム、参加しながらの途中で先回りしての走行撮影も可能とするダイヤ設定などな
ど、その「ツボ」を押さえたコダワリぶり(濃いぃ、とも言う)に、共感を覚え
ます。

 私は外野ですし、大きな組織ですから個々の会員のことまで知っているわけで
もありませんが、イベントの1参加者として接した印象は、段取りがしっかりし
てスタッフも統制の取れた、好感の持てるものでした。内輪で馬鹿騒ぎするのは、
集合写真撮る時だけ。

 列車にはJRの「本職」の方も乗務されていたのですが、デッキでの安全確保
への気遣いなど、「ウチより徹底している」と感心している様子でした。撮影タ
イムでもスタッフを配置して安全に気遣ってましたし、「鉄道を知る者」である
が故に「鉄道との付き合い方」を心得ている、という安心感があります。

 こういう「プラスの実績」の積み重ねが、行く行く鉄道会社の姿勢にも反映さ
れて行くのではないか、と確信した次第。また参加したいですね。



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     深町 忠利  ふかまちただとし