***** 1997年11月18日 ***** [T:13906] Oto no Fuukei こんにちは、深町です。 土曜日に、マイクやMDレコーダーを持って東京駅へ行きました。 ブルトレの音を録ろうと思って。「はやぶさ号、西鹿児島行き」と いうアナウンスがあるうちに、と思って。 その昔、ここで音を録ったことがあります。20系の話題の中での 余談、24系25形の「はやぶさ」に乗った時です。当時の東京発の ブルトレは、12番、13番から発車していました。11番は機回し 線。今はその面影も全く無いですね・・・・・・・丁度東北新幹線の ホームの辺りでしょうか。 小学校を卒業したばかりの春休み、九州の親戚の家への、初めての 一人旅。お年玉を注ぎ込んで、憧れのA個室寝台です。オロネ25 6、 忘れもしません。そしてこの時、ラジカセを下げて生録に挑んだので した。 まず13番線への「はやぶさ」の入線、これは神田から入ってきま す。そして16:30、12番から「さくら」の発車、それと入れ替 わりに17:00発の「みずほ」が、今度は有楽町方から入線。牽引 はいずれもEF65PF。ヘッドマークを取り付ける電気機関車とい えば、当時は東京区のブルトレ牽引のPFだけ。大スターでした。 そして16:45、「はやぶさ」の発車。ジリリリリと今や懐かし いベルの音。 ・・・・・・・13番線お下がり下さい、13番線、寝台特別急行 はやぶさ号、熊本、西鹿児島行き、間もなく発車します。お見送りの 方は列車から離れてください。神田、乗車終了! 中央、南、終了! はやぶさ号発車します、はやぶさ号発車します・・・・・・・ ピィィィィィィィィィィィッ! ごくん、ぎぎ、ぎ、ご、と、ごと・・・・・・・ ・・・その後横浜までのノンストップ録音。音質も悪いし、デッキ で両親の声が入ってたり、声変わりする前の改札受ける私の声が入っ てたりして赤面モノなのですが、今でも宝物です。 前置きがえっれー長いですが、久しぶりに東京駅へやって来ました。 正確には、ブルトレを録りに、久しぶりにやって来ました。 あの春の日から17年半ぶりの、晩秋の東京駅。ダイヤが変わって かつてよりも遅い時刻発になっていることもあり、かつて7、8番だ った9、10番ホームは、とうに日も暮れて妙に静か。小奇麗なホー ムに、あの夕日の中のターミナルの賑わいの面影はありません。 ROMの女性の声で「10番線、電車が入ってまいります」という 声がして、生身の男性の声で「10番線、寝台特急はやぶさ号が入っ てまいります」。その後の言葉が終わらぬうちに、EF66に牽かれ た「はやぶさ」が、静かに入線。スラブ軌道のロングレールなので、 ジョイント音は無し。 「業務連絡ぅ、5列車車掌さん、ドア扱い願います」。ドアが開く。 列車の案内があり、乗客が乗り込む・・・。 一方前寄りのカニ24では、新聞などが積み込まれてます・・・・・ まだこの光景が残っていたんですね。台車が空になるとガラガラと引 かれて行き、別の台車がガラガラと来る。ばさっ、ばさっ、と放り込 まれていく音を撮る私。ディーゼル発電機がすぐそばにあるので、ち ょっと聞き取りにくいかな・・・。 やがて発車時間が来て、「10番線、寝台特急はやぶさ号、西鹿児 島行き、発車いたします。乗車終了」とだけ放送があり、ドアが閉ま り、汽笛も無く列車は滑り出し、静かに遠い西を目指して行きました。 こんなもんか・・・・・。 その余韻は通勤電車の音やすぐ隣のホームの「あさま」のVVVF にかき消され、LEDの案内は音も無く次の列車の表示に切り替わっ てました。ブルトレの存在そのものが、なんだかはかなく感じられま した。 で、なにげに下山さんいるしぃ(笑)。 こうして機関車がホームで間近に見られ、連結作業などまで見られ る定期列車って、よく考えるとそうそうあちこちにあるものじゃない ・・・・・・・・そんな話などしながら、結局「出雲3号」だったか まで見送ってしまいました。(^^;;; 今度は、受信機も交えようかな・・・。 ***** 深町 忠利 ふかまちただとし