***** 1998年5月4日 14:48:55 *****
[Mo]GoGo Mail #9 "Naoetsu Mail"



 ふかまちでございます。


 酒田のあたりから晴れてきて、日本海の眺めを堪能しておりました。(^^

 初夏のような陽気の行楽日和ではあるのですが、やはり冬の時化と吹雪の、あの演歌の
世界の日本海も、是非とも見てみたいものです・・・。(^^;;;

 列車は段々混雑してきて、通路に数人立つ人が見られたところで、新潟着。大部分のお
客さんが入れ替わりますね。ここで方転するので座席を回転させたのですが、残念ながら
通路の反対側、つまり今度の海側の席は確保出来ず・・・・・・むむむ。

 まぁしかし、あれですね、「長旅」を実感出来る数少ない列車ではないでしょうか、こ
の「白鳥」ってのは。2、3時間で着いてしまってはやはり物足りないし、夜行では寝て
しまうし車窓も望めないし、新幹線では、殆ど航空機の感覚で移動中の「線」は見えてこ
ないし・・・・・・・。時々車販が来て、リクライニング・シートにもたれながら、窓の
外を眺め、うつらうつらしたりして、今どの辺だろうかと時刻表を広げ・・・・・・こん
な「旅」の時間を、8時間近く過ごすことが出来ました。本当は大阪まで乗って行きたい
ところなんですけど、切符の都合もあることですし、またの機会に。

 ボンネット特急は、その車齢に負けない快速ぶりを見せてくれ、五月晴れの数々の「日
本の風景」の中を、走りぬいて来ました。新緑の山々、輝く海、水を張った田んぼ・・・・
・・・・・車窓から己の乗る列車の姿を想い、なにか普遍的な美しさを、しみじみをかみ
しめてしまった私。

 直江津着。居心地の良くなった座席を後に、ホームに降り立つ。「白鳥」は尚もその先
のもっとその先の、はるか大阪を目指して滑り出して行きました。距離というものはどう
して、こんなにロマンしちゃうのでしゃう・・・・・・。



 そしてここから、快速「信州リレー妙高10号」なのであります。そ、「あさま」色
189電車との再会・・・・・・・・うるうる。

 「白鳥」が直江津に着く時に、ホームの反対側に止まるこの車両を認めた女性が、「あ、
あさま色だ」と呟いてました。昨年秋から急に、「気になる存在」になってしまった感の
ある、189系電車。

 長野色の115系もなにげに久しぶりだなぁなどと思いながら、189系を撮影。こう
してたっしゃで居るのを見ると、そういつまでもでもないかも知れないけれど、末永くそ
の姿を留めていて欲しい、と思う私・・・・・。

 しっかしなんというか、方向幕は「直江津」のままで、いつドアが開くか判らない有り
様で、荷物を置いての撮影も、思うに任せられず・・・・・・・案内放送もないまま唐突
にドアが開き、荷物を放り込んで今こうしてぽちぽちと打っている次第です。

 なんか、この車両の身の上を見せられたような・・・・・・。


 お、「はくたか」が金沢へ向けて行ってしまいました。こちらもそろそろ発車ですね。
ではでは。



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     深町 忠利 > ふかまちただとし(モ)
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