***** 1998年5月8日 0:45:41 *****
1998年5月8日 0:45:41



 こんにちは、深町です。


 青森の八甲田丸の余韻あってか、3日間のGoGo旅行から帰った翌日、東京は船
の科学館へ行ってしまいました。

 お目当ては、羊蹄丸。

 船の科学館は、昔ぁし出来てすぐの頃から親に連れられて行ったことがあり、「宇
宙博」なんてものが開かれた時も行った私だったりします。(^^;;; その後しばらく
ぱっとしなかったここも、都市博^H^H^Hゆりかもめが通ったりしてから、活況を呈す
るようになりました。

#賑わいの中で景気なんか悪くないんじゃないかと思ってしまうけれど、本当はもっ
#と遠くへ行ってる筈の人達がここにいるのかもしれないし・・・・・。(^^;;;;;;

 久々の船の科学館、いやいや充実した展示です。実物、精密模型、そして最新の技
術の紹介・・・・・・・鉄道の博物館で、これほどの所はなかなか無いです。(-o-;;;;



 「宗谷」も覗いて、いよいよ本命の羊蹄丸。

 たーだ、この船は半分(以上?)結婚式場になっている具合なので、青森で見たよ
うな津軽海峡一色というわけにはいかない感じ。船体の塗装も、連絡線時代と違って
いますし・・・・・・。

 でも、煙突のJNRマークは、八甲田丸のたーだのペンキ塗り退色バージョンでは
なく、ちゃんと浮き文字になっていて、この点だけは羊蹄丸にポイント。(^^;;;

 そうそう、船籍の表記は「東京」になっています。


 船内(といってもオリジナルのムードは殆ど全く残っていませんが)に入ると、ま
ず作り物のイルカに跨って遊ぶコーナー・・・・・・パス!

 エスカレータを下り、車両甲板へ。ここは昭和30年代の青森の町の空気がが再現
されていて、少しユーモラスにデフォルメされた人形達がそこで「生活」しています。
ホーロー看板等の小技もナイス(笑)。津軽訛りのセリフが聞こえ、リンゴやヤミ米、
野菜やなにやらが売られています。酔っ払ったおじさんがテーブルに突っ伏していた
り、ワケありげな親子・・・・・・これがまた、それぞれにドラマがあるんですねぇ。

 勿論「彼ら」は「展示品」なのですが、順路と展示物との「仕切り」は無く、見学
者は町の「いとなみ」の中を、まさに泳いで行く感じ。

 このあたり、1、2年前のRMで紹介されてましたね。

 「担ぎ屋さん」の荷物は40kgだの60kgだのだったらしく、見本がそこに置
いてあり、試しに担いでみる事が出来ます。でわでわ私も試しに・・・・・・・う、
担げなひ。(^^;;;;;;

 恐れ入りました・・・。


 DE10とスハフ44とに挟まれて空間の一番奥まで行くと、正面は桟橋へ通じる
ゲート。そこにスクリーンがあり、青函連絡船の映像(6分間)が流れます。連絡船
がその歴史の中で運んできたもの・・・・・・・夢、希望、人生、かなり演歌な世界
も交えつつ、そして羊蹄丸最終便の映像。

 無数の紙テープ、思いっきり手を振り回す乗客、お辞儀をする船長、見守る地上作
業員の目・・・・・・稼動橋越しに見る船体は横へずれていき、右舷を(朝日に?)
輝かせて岸壁をゆっくり離れていく・・・・・・千切れたテープが名残惜しげに舞い、
霧笛長声、羊蹄丸は函館を目指す。遠く陽炎の中をゆらゆらと進み、BGMには「津
軽海峡冬景色」。

 くぅ・・・・・・・・・だめだ。(ToT)


 展示スペースは僅かなものですが、この映像できっちりしめてくれる感じです・・・。

 また上へ昇ると、お土産コーナーとゲームコーナー。ビデオ上映もされていますが、
披露宴帰りらしき兄ちゃんがエア・ホッケーに興じている横では、興醒め・・・。

 あと、ブリッジなども見学出来ますが、八甲田丸と比べると、特に説明も無い感じ
のあっさりしたもの。



 本当に僅かなスペースを残すのみの「青函連絡船」ですが、一見の価値はアリ、っ
て感じ。なんたって都内にあるわけですし。



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     深町 忠利 > ふかまちただとし
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