***** 1998年5月8日 0:45:40 ***** [T:18633] "Chikara-Mochi" no nazo... こんにちは、深町です。 板谷峠の「峠の力餅」。言わずと知れた奥羽本線・峠駅の名物。 私が昨年「つばさ」でこの峠を越えた折、降りては買えないからと車内販売 の「峠の力餅」を求めて食べたのですが、気になったのはそのパッケージにあ の「最上屋」の名が無かったこと。 やはり、車販じゃ別物なのかぁ・・・・・・・そう思いながらパッケージの 蓋を持ち帰り、この謎への挑戦が始まりました(んなオーバーな・・・)。 その後2、3度この問題が出ては消えたのですが、その一例をば。 <<<<[T:12412] Chikara-Mochi ( Re: Toge Stn. kaitai/峠駅解体 )〜>>>> (略) ts_fuka> [T:8197]をほじくると・・・「(有)峠の力餅米沢支店」とありました。 ts_fuka> ts_fuka> さらに、 ts_fuka> ts_fuka> 「(前略)福島米沢間に初めて鉄道が開通し板谷峠の難所、吾妻越え山腹 ts_fuka> に峠駅が設けられ人も車もほっとひといき入れたものでした。その時駅 ts_fuka> 頭の力餅の一切れは我々の元気を呼びもどしてくれました」 ts_fuka> ts_fuka> とパッケージにあるのですが、どこか他人事のように書いてあるのが、なんか ts_fuka> 引っかかるなぁ・・・・・・・・・と。 でま、今回、峠駅へ赴き直接最上屋さんで「峠の力餅」を求め、これで、 ・車販バージョン:「(有)峠の力餅米沢支店」(8個入り) ・峠バージョン :「最上屋本店」(12個入り) の2種類の蓋が手元に揃いました。謎解き開始。 まず絵柄やレイアウトですが、互いに大きさ(幅)が違うので文字の大きさ やオプション的文句や路線図等多少の違いはあるものの、イラストに関しては 見たところ同じ原画のようで、木目調の厚紙も、どうやら同じもののようです。 さらに軍配のような商標も、それぞれに堂々とあります。 ここまで来ると、車販バージョン(因みにバーコード付)が余程悪質な模造 品でもない限り(そんなの「つばさ」で売るだろか?)、峠バージョンと共に 双方の「峠の力餅」は共通のものである、とみなすことが出来そうです。 つまり「つばさ」車内で買っても、それは「本物」であると。 すると次に気になるのは、「最上屋本店」と「峠の力餅米沢支店」との関係。 ここから先は想像するしかないのですが、提携関係にあるのか、同じ資本で経 営されているのか・・・・・・実質的に、売り上げの主力は後者にありそうな 気はしますが。 あ、「米沢支店」というからには、「本店」はどこにあるのでしょう? 本店は峠の最上屋ってこと!? 本店が小さくて地味なのは、かの「おぎのや」の例だってある・・・うーむ。 推理は推理でしかないので、結局、直接訊ねてみるしかないですね。最初か ら訊ねれば早かったんだけど・・・・・・。(^^;;;;; #因みにくどいようですが碓氷峠の力餅、「玉屋」と「おぎのや」とでは全く #の別物で、味も違います。元々旧中山道の茶屋で売っているもののようなん #ですけど、鉄的にはやっぱ、熊の平駅ゆかりの玉屋、でしょうかね。(^^ 今でも列車が入れば「峠の力餅」を売りに来る峠駅。スイッチバックの時代、 EF71の客車列車の時代には、それも随分違う風情だったことでしょう。 大分前に買った、アプトから出ているCD−ROM「板谷峠」。久々にドラ イブのトレイに載せてみました。 スイッチバック現役時代の峠駅の営みの様子を、音とスライド映写で伝えて くれます。峠の鉄道の傍らで育ち、親しんだ鉄道の姿を絵に残してきた主人の、 「ちからぁーちからちからちからっ」という独特の売り声、EF71の足音・・・ ・・・・・あらためて見るうち、とうとう見ることの無かった峠の鉄道の姿に、 今更ながら込み上げるものを覚えたりして。 そして、最終日の峠駅。明日から列車が来なくなるわけではないけれど、ひ とつの鉄道の風情が消えてしまうことには違いなく、ご主人の心中察しきれる ものではないながら、最後の列車を見送り夜空を仰ぐ姿に、感極まれり。 いやいや、提灯記事書くつもりなど無いのですが、「資料」という類のもの では残しきれないようなものが、しっかりここにある感じですわこれ。 ***** 深町 忠利 > ふかまちただとし E-Mail > cub@t3.rim.or.jp URL > http://www.t3.rim.or.jp/~cub/