***** 1998年8月8日 20:21:12 *****
[T:20708] [Mo]Nambu Mail



 こんにちは、ふかまちです。


 今日は地元の南武線を走る石灰石列車を、ちらりと撮りました。サブジェ
クトを見て一瞬南部縦貫と思われた方もいらっしゃるかもですが、今日はJR
南武線です。(^^;;;

 今青梅線の石灰石列車があと数日で消える運命にあり、多分今日も彼地は
大変なコトになっているのだと思いますが、この石灰石輸送は奥多摩から浜
川崎まで直通で行われているので、即ち「南武線の石灰石列車」も同じ運命
にあるわけです。戦前から続いたこの「浅野ライン」も、いよいよその役割
を終えてしまいます。

 幼い時分、ED16の頃からこれを見てきた私(毎日々々こんなに運んで
無くならないもんだろかと思ってました)にとって、これが無くなるという
のも寂しい話ではあるのですが、写真的にはこれまで殆ど省みることなく過
ごしてきてしまったので、それに今更ジタバタするのも柄じゃないし、挨拶
のつもりで撮っておくことにしたんです。

 本当は、碓氷峠を見届けたらこちらを始めようと思っていたのですが、出
鼻を挫かれてしまったという事情も実はありまして・・・。


 撮るのは勿論、南武線。地元だから。青梅線は既にED16の時代から素
晴らしい作品が多く発表されていますし、第一この目で見てはいませんがパ
ニック状態であるのならフツーの写真もままならないでしょうし、どこか
「独りになれる」部分も求めようとすればこれは無理くさいので、そうする
と地味な南武線の方が自分には相応しいかな、と思えて来るのです。

 先日立川の書店で自費出版の写真集を見付けました。家に帰らないと詳し
い内容は書けませんが、多くの自費出版のものと比べて大きな版で、ハード
カバー、価格も¥4K以上したと思います。多分この方自身の、ひとつの集
大成なのでしょう。6×7判という大きなフィルム・サイズに高品位な印刷、
そしてこのページのサイズと、その見応えはなかなかのもの。

 これだけのものを見せられてしまうと、「作品」と呼ぶに相応しいものは
お任せして、自分は個人的な「挨拶」的写真だけでいいや、と割り切れてし
まいます。昨年ちらっとだけ訪れた京津線もそうだったし、あの碓氷峠さえ、
やはり自分は個人的な記録と割り切れるだけの作品を見せてくれた方が、い
らっしゃいました。


 いくら個人的な記録といっても、私なりに、礼は尽くすことにしました。

 それは機材面での話なのですけど、キヤノンNewF−1にモードラを装
着、単焦点レンズをゴロゴロと・・・・・近頃は碓氷へ行く時でさえEOS
にズームというお手軽仕様というところ、マニュアルでじっくり向き合おう
かなと。NewF−1を持ち出すのも久々だし、モードラを付けたのも、尚
久々。

 まずはこれで、矢向駅へ行きました。ここの立川寄りが軽くS字になって
いて、ホームの先からこれが撮れるのですが、一頃ちらほら見かけた同志諸
君も、今日はいません。いや、反対ホームに1人。あっちからどう撮るんだ
ろう・・・?

 15時過ぎの上り列車は、ゆっくり、ゆっくりとやって来ました。ダイヤ
の関係なのか、はたまたファンサービスなのか・・・・・しかしどことなく、
その足取りは寂しげ。ともかく300mmでこれを切り取り、ロクヨンのア
ップに寄り、振り返ってロクヨンの後ろ姿を撮り、記憶より短く思える編成
を見送り、しばしの余韻の後カウンターを見れば26コマ。あららそんなに。(^^;;;;

 川崎で用を足した後、南武線に乗って今度は南多摩。多摩川の鉄橋を渡る
列車を撮ろうと思って。

 河原へ出ると、曇ってるせいか同志はおらず。犬の散歩の人に怪訝な顔で
見られながら、どうやら構図を決めて、列車を待ちます。

 その上り列車の通過時刻は18時過ぎ。まだ日が長い時分とはいえ、今日
は曇っているので大分暗そう、露出を切ってあわよくば青く沈んだ情景で撮
れたらと思っているところへ、雨がパラパラ・・・・・うう、それは困るぅ。

 少し落ち着いたところで、列車が登場。こちらもなんだか寂しげに、多摩
川を渡って来ました。以前高校生の時だったか、ここを走るロクヨン(まだ
1000番台に替わる前)の側面ギラリを撮ったことがあるのですが、あの
時はもっと「ぐうぉん!」と走り去っていたのに・・・・・・考えてみたら
あれ以来でした、ここへ来たのは。隣の是政橋も、なんかかっちょよくなっ
てるしなぁ。


 大して「成果物」も望めませんが、なんか楽しいので明日もどこかで撮る
としましょう。(^^;;;


 うーん、夕方の列車、やっぱ露出切り過ぎたかな・・・(未練)。



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     深町 忠利 > ふかまちただとし(モ)
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