***** 1998年8月13日 14:10:03 *****
[T:20844] [Mo]Hoki Mail #2



 どもぉ、ふかまちです。


 今、奥多摩駅そばの河原に降りて、涼んでいます。当MLのお馴染みさんとも
ばったり(笑)。

 電車で着くなり、燃え燃えのホームに私もさすがに、引いてしまいました。(^^;;;

 いやいや熱いです。

 大勢のギャラリーに見守られて、カーブした構内に佇む石灰石列車。報道関係
者が意外と多く、ヘリまで飛んでます。列車の周辺ではJR貨物の関係者が集ま
って記撮したりしていて、奥多摩工業の人達もいるようす。編成は、奥多摩工業
所有のホキ9500に統一しているようです。昨日組成し直して揃えた、という
目撃情報も得ていたのですが、ナルホド、最後の花道に相応しいかも・・・。

 やがて奥多摩工業の偉いさん方でしょうか、大勢やって来て、記念撮影が始ま
りました。その後入れ代わり立ち代わり・・・・・一段落すると、運転士に花束
が送られ、いよいよ発車の時刻が近付きました。

 6番の出発信号が青に。ロクヨンの傍らには白い制服の駅長が立ち、信号を確
認、時計を見ます。

 11:44、駅長、右手を上げて「5190列車、発車ぁ!」。

 ロクヨンのブロワー音が高まり、ブレーキ緩開、甲高いホイッスルが鳴り、列
車はゆっくりと滑り出しました。地上の人達が拍手で送り出します。

 もう一度、汽笛長声。見をくねらせながら構内を出、列車はカーブの向こうへ
消えて行く・・・・・・・なんかこう、気楽に見届けるつもりだったのに、込み
上げるものがあり・・・・・・・別れというのは、いつも切ないもので。

 ホームで私のそばにいた助役の人が、呟きました。「寂しくなるね・・・」。

 これまで観光地であると同時に、いやそれ以前より石灰石の積み出し駅として
長くその歴史を刻んできた、奥多摩駅。ひっそりと今日、その歴史にピリオドが
打たれました。

 そして、幼馴染みの石灰石列車との時間も。


 雨降って来ました。どうしよ・・・。



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     深町 忠利 > ふかまちただとし(モ)
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