***** 1998年12月29日 0:38:24 *****
[T:24378] [Mo]Zero Mail



 こんばんは、ふかまちです。


 今、「こだま434号」に乗って、東京へ向かっています。

 これ、0系なんですよ。v(^^;;;;



 大阪へ来て3日目。朝はまず、またまた大阪で117系新快速を
見物。昨日は先頭が福知山色で最後尾がオリジナル、だったのです
が、今日はオリジナルが先頭かなと予測したら、ドンピシャリ。(^^;

 その後御堂筋線をひたすら歩いたりして、心斎橋、日本橋、新世
界、通天閣へ上がってから、今度は阪堺電軌へ・・・・・なんか知
らないけど、全線完乗してしまいました。(^^;;; いやしかし毎度
ながら、なかなかアジですねぇここ。



 でま、イロイロウロウロして、今は0系の中。どうせ東京へ帰る
ならと、0系の限り少ない運用である「こだま434号」に乗るこ
とにしたんです。本当は転換クロス・シートにしたかったんですけ
ど、あいにくこの編成はリクライニング化された車両しかありませ
ん。私の乗る14号車を含めて大部分は1000番台なのですが、
一部シートピッチの広がった2000番台もいまして、これはこれ
で0系の「到達点」なわけですね・・・。

 車窓がまっ暗なのが寂しいところですが、途中阪急と並走したり
(その昔この辺りでまだ開業前の新幹線線路を阪急が一部利用した
ことがあったとか?)しながら京都、そして京都を出たところで、
ビュッフェ車へ移動。

 営業などしている筈も無いのですが、壁のスピード・メーターを
見ようと思って。懐かしささえ漂うバリバリのアナログ・メーター。
その針は210km/hをちょっと超えていました。それをぱちり。

 座席へ戻る途中に気付いたのですが、デッキには0系の走行写真
が飾られているんですね。今や風前の灯であるこの車両の、かつて
最も誇らしかった頃の思い出を覗くようで、ちょっと切ないものが
あります・・・・・・。

 あらためて車内を見回すと、オリジナルからそんなに手は加わっ
ていない印象。座席のオレンジ色のモケットも、たしか最初からこ
れだった気がします。座り心地も今や少し古風な感じ。けれどもこ
の適度な硬さの座り心地は、当時評判が良かったような気がします。



 新大阪〜東京を「こだま」で通すというのも、いささか馬鹿馬鹿
しい気はいたしますが(昔こだま割引がありましたっけ)、そこは
それ、0系に「4時間も乗れる」のですから(笑)。大体3時間以
上乗って初めて、その列車が感覚に染み着くという持論があったり
する私なんですけど、「こだま」の4時間は、まさにそれと合致す
るわけで。

 途中ぐーぐー寝たりしつつ、やがて列車は多摩川も渡っていよい
よ東京都に入りました。品川駅を横目にするころ、到着の案内が入
ります。

   「本日も、新幹線をご利用いただきまして・・・・・」

東海道とも付けず、単に「新幹線」と呼ぶ・・・・・これは、かつ
てまだ新幹線といえば東海道しかなかった頃の名残りか、それとも
己が元祖であり始祖であることの、コダワリか・・・・・。

 気高き「東海道新幹線」0系の歴史も、35年目にして、終わり
に近付こうとしています。私自身、今後またこれに乗るチャンスが
あるのかどうか・・・・・せめてもう一度、0系の車窓から富士山
眺めてみたいものです。

 東京駅では、すぐ隣で500系が休んでいました。老兵の目には、
どう映っているのでしょう。



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     深町 忠利 > ふかまちただとし(モ)"W"
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