***** 2001年4月23日 14:51:50 *****
[T:39251] [Mo]Undersea Mail



 こんにちは(ちーっ)ふかまちです(ちーっ)。


 私は今(ちーっ)、海底にいます(ちーっ)。今夜私の潜っている
所なんですが(ちーっ)、ここ(ちーっ)、海底駅なんです(ちーっ)、
久米さん(ちーっ)画面で判りますかぁ?(ちーっ)・・・ごぼごぼ
ごぼ・・・。

#古ネタ御免。

 というわけで(なんだかな)私只今、突然ですが吉岡海底駅におり
ます。

 函館まで足を伸ばしてたんですが、飛行機撮ってたら帰りそびれて
しまい、今日になってのこのこと、東京を目指している次第・・・。

 青函トンネル。通るのは3度目。初めてが‘95年のGW(C62
ニセコを見に行ったんですねい、ミーハー丸出しで)、その前の渡道
JR発足初日に連絡船だったんですけど、竜飛の地上の記念館(と地
下の工事現場跡)を訪れたのは、1年半程前か([T:31648])・・・・・
やっぱり、行ってみたかったんですよねい、海底駅。竜飛の見学コー
スも、海底駅のすぐそばまで行ってた気がするんですがぁ・・・・・
ともあれ今回チャンスがあったので、今度は吉岡方で、行ってみたかっ
た海底駅、なのです。ぶくぶくぶく・・・。

#トンネルの坂を下るBGM:中島みゆき「地上の星」

 一通り見学して、今は「ドラえもん広場」っつーのになっている、
トンネル設備の一角。横取りトンネルと言いましたか。このへんに電
話があるらしい、と聞いたので、音響カプラーを持って来たんですよ(笑)。
んで今、カード電話を発見。あいにくグレ電話じゃありませんが、そ
こはそれ、音響カプラーの出番。v(^^;

 さてさてお店広げて、周囲が騒がしいけど、これでどうか? 多分、
私が初めてってこともないのでしょうけど、細かい話はあとにして、
吉岡海底駅から投げますです。(^^;(_ _)

 うーん、久しぶりに、チャレンジ的送信・・・。



  *****
     深町 忠利 > ふかまちただとし(モ)"W"
        E-Mail > cub@t3.rim.or.jp
           URL > http://www.t3.rim.or.jp/~cub/





***** 2001年4月25日 *****
[T:39269] Yoshioka-kaitei sta.


 こんにちは、深町です。


 あらためまして、4/23に吉岡海底駅へ行った話を。

 摩周丸の甲板ででうろうろしていると、ボォーッと汽笛が。見回せば
函館駅構内から煙が上がってる!? うーむC11が来てたですか。
「SL函館大沼号」の営業運転はGWでしたっけねい・・・。試運転か
しらん?

 その函館駅、正面入口上にこの「SL函館大沼号」の看板があるんで
すが、イラストのC11 171の先頭が、なんと飛び出しているんです
ね(笑)。シカーモこれがですね、なかなかよく出来ているんですよ。
きっちり計って造ってるようです。1/2くらいの、それは「模型」っ
てな。

 パース的に、平面のイラスト部分ときれいに繋がるのはどの辺から見
れば良いのでしょ。理想的な視点はどうも、普通の身長で普通に歩き回っ
て行ける場所じゃないような気も・・・。((^^;

 改札を抜けると、正面に生きたカニ(笑)。捕りたい衝動を抑えつつ
(こらこら)左を見ると青函トンネルの解説の展示。トンネル断面の大
きなイラスト、ED75(?)と200系が並んでますねい。車両規格
が同じ風なのですが(笑)。既出? 新幹線待望論でしょか、やっぱり。



 ホームへ出ますと「海峡6号」が既に横付け。出ましたドラえもん責
め編成(笑)。今コレなんですね。機関車も正面にでっかくドラえもん。
側面もこれでもかとドラえもん。参りました。(_ _)

 乗った車両は、この「ドラガマ」ED79の直後、12号車。編成は
増結しているようで、しかも大分沢山の空気を運んでいる具合なのです
けど、後で聞いたことには復路で団体客を乗せるんだとか。

 そんなわけで発車。海底駅の見学ツアー客はこの12号車だけに乗る
ようになっているのですが、しばらくして車掌さんが現れ、ツアーの説
明。それが終わると「これは営業なんですけどネ」と車内限定オレンジ
カードの販売(笑)。

 いよいよトンネルが近付くと、ドラえもん&のび太くんの声による案
内放送。どうもあの、大山のぶ代の間延びした声には、力が抜けてしま
いますな。(((^^;;; アニメの2人の姿より、これを吹き込んでる光景
を、何故か想像してしまい・・・。

 青函トンネル突入。坂を下っていく列車。

#BGM:中島みゆき「地上の星」(くどい)

##実は前日YS−11なんぞ撮ってて連続「プロX」繋がり(笑)。

 やがて、吉岡海底駅到着。列車の一番前のドアだけ使って降車。ホー
ムはやたら狭く、すぐ横穴を通って線路に並行する別のトンネルへ。こ
こで荷物を預けて、見学コースのはじまりはじまり。



 まあ、ここがどこかと気にしなければ、一見たーだのトンネルです。
なんとなく「シェルター]という言葉も浮かんでしまいましたが、まあ
実感としてはあっけない、そんなものでしょう。ここの「駅」はそもそ
も列車火災の非常脱出用に設けられたものだそうでその名も本当は「吉
岡定点」と呼ぶそうなのですけど、なるほどいざという時、ここを伝っ
て逃げるわけですか。前に竜飛で通ったような斜坑から、地上へ出るん
でしょうねい。非難出口が風上になるように空気を送っているとのこと。
ををを。

 線路の反対側へ来ました。あらためて(下り線の)ホームを覗きます。
ホームがやったら狭いので、京成の博物館動物園駅(休止)を思い出し
てしまいましたが(笑)、丸く太いトンネルが遥か向こうへ続いて行く
様(下り方はすぐ先でカーブしているけど)に、圧倒されます。うわ今
「巨大構造物」の中に身を置いているのか、と。やはりここは「駅」と
いうより「動脈」の只中なのか、と。赤血球よろしく毎日毎日ここを列
車が、人が、物が、行き交っているのですね・・・。

 足元を見下ろすと、噂に聞いた3本軌条に対応した特殊なスラブ軌道。
竜飛の記念館でサンプルを見たような気もしますが、実際に使われてい
る様を見るのは初めて。トンネルも新幹線規格ということで大きな断面。
果たしてこの規格が目一杯活かされる日は来るのか・・・・・その時に
はこんな見学ももう叶わないのかな、とふと思ったり。

 やがて風が吹いてきました。しばらくすると上り方に小さい光点が現
れ、ゴーという音が聞こえてきます。案内係の人はまるでお構い無しと
いった風に、ホームから離れろとも言わず、記念写真の撮影に応じたり
してます。おいおい大丈夫かと不安になるのは素人の浅はかさ。係の人、
ちゃんと心得ていて、警報音が鳴り出すと「そろそろ列車が来ますんで、
離れてください。あれははつかりかな?」と。最初に私が気付いてから、
既に数分。ナルホド・・・。

 果たしてそれは、「スーパーはつかり」でした。光点が見る見る強く
なったかと思うと、暴風とともに猛スピードで走り去って・・・いや突
き抜けて行きました。ここいらへんでは130km/h運転? フラッ
シュは焚かずに撮ってみたけど、さてさてどんな光跡になったか。



 下り線側の非難通路には、モザイクよろしく様々なタイルが貼られて
います。1枚いくらかで、募集していたんでしたっけこれは。思い思い
に応募者が何か描いている一角、顔の彫刻ばかり並ぶ、SFのクローン
人間の量産現場のような一角・・・・・中には有名女優の名前があった
り、何枚も繋げて広告に使っている企業もあったり(笑)。酒造メーカー
や、自動車の販売店や・・・・・1枚「めざましテレビ」のも発見(笑)。

 次に展示スペースへ案内されたのですが、トンネルの歴史や採掘の機
械の一部など、展示そのものはいたって淡白。でも、それで良いかなと
も思います。今「その現場」にいるという事実の前では・・・。竜飛の
記憶も曖昧なのですが、吉岡の見学コースは、きれいに整然としている
印象。竜飛はもう少しワイルドだったかなと。コースで通るトンネルの
様子とか・・・これも両方見ておいた方が良いカモ。

 コンクリートの壁に数字が大きく「30」とか「50」とか刻まれて
いて、これはコンクリートの厚みとのこと。碓氷峠のトンネル入口に見
えた「50」の数字の謎が、今頃になって氷解。(^^;;; 本坑ではもっ
と厚い(1mとか)そうで。



 これで一通り見学は終わって、さあどうぞと通されたのが、「ドラえ
もん広場」。期間限定らしいのですが、野比家やのび太君の部屋などな
ど、色々なものが立体で再現されていて、なかなか・・・・・ドラえも
ん他の声がわんわん反響してて、なんかもう、洗脳されそうです(笑)。

 さて、私は電話を探さねば・・・。

 メールをちゃちゃっと仕上げて、緑のカード電話の受話器に音響カプ
ラ押し付け、ケーブルを繋いで、送信・・・・・っと途中で失敗。どう
もノイズがあるようで、さらに折悪く列車が通過したのでそれがさらに
激しくなり、落ちてしまいました。再度挑戦するも、今度はハンドヘル
ドPC(カシオペアA−60)がヘソ曲げたようでモデムを認識しない(大汗)。
リセットを繰り返し、設定をし直してようやく送信。ひゅー。(-o-;;;

 と。

 「電話直してるの?」

 案内係の人(汗)。ずっと電話に取り付いてる様を見てたんでしょう
か、たしかにどー見ても不審者、だったカモ。(((((--;;;

 「いや、海底駅からメール送ってみたくて。ハハハ・・・」

・・・と乾いた笑いをしてみる私。色んな人がいるんだネェ、みたいな
調子で一応落着。ああ、「メール」というものの概念が普及した今で良
かったカモ。((((^^;;;; ・・・ってそういう場合じゃないカモですな。
やっちゃいました、ね。(--;;;;;

 おおっと集合時間まであと5分! ここ限定のオレカを求め、記念メ
ダルに名前を刻み(笑)・・・・・どうにかセーフ(汗)。



 列車が来るのを待つ間、案内係の人の雑談・・・。この日は平日だっ
たので、今回の下車が10人くらいいたのは多い方とのこと。常駐する
係の人は6人だそうで(勿論日勤(笑))、1人2人のお客を相手に案
内することもあるとか。「灯りの電気代にもならない」と。

 まあたしかに、1年を通して波もあるんでしょうけど、ピーク時の収
入で、他の日の分も賄えるのかというと、どうなんでしょうねい? こ
の見学ツアーで乗車券以外に支払うのは、¥840。これは意外に安い
気がしたんですけれども。あ、元々向こうへ抜ける通りがかりだから安
いんであって、見るだけで来るとそうでもないのか・・・。

 予約もままならないほど盛況だったのは、最初の3年くらいだった、
と。まあ青函トンネルが年月とともに「普通の存在」になるにつれ、話
題性も薄れて行くのは、ある意味必定なのでしょうし、特別な想いでも
なければ、なかなかリピーターにもならないのかもしれませんし。色々
厳しいかもしれませんね・・・。



 やがて「海峡8号」が到着。さっきのはスハフ14だったのですが、
今度のはオハフ51。をを2重窓だと独り密かに喜んでたんですけど、
束の間の北海道とも、これでお別れ。

 登り坂に変わり、出口を目指す列車。そうこうするうち西日の眩い青
森へ飛び出します列車。そうだ右手に公園があったハズ、と目を凝らす
も、列車の接近を告げる筈の噴水は出ておらづ。今日は休業かい?

 しかしま、良いチャンスでした、こっち来るのに。連絡船に、トンネ
ルに、これらだけで訪れることもなかなか無いでしょうし、それだけ普
段暮らしている所から色々な意味で遠いということなんでしょうけど、
やっぱり「現場」や「現物」と巡ってみるというのは、学術的なノリと
は程遠い身としても、直感的に言えば「じわじわ来る」ようなものが、
あるとゆいますか。今回色々欲張ったのでやたら荷物が多かったんです
けど、またどこかで、今度は身軽に「じわじわ来る」時間を過ごしてみ
たいなぁ、と思ったり・・・・・それが出来ない性分なんですが。(--;;;



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     深町 忠利 > ふかまちただとし with T
        E-Mail > cub@t3.rim.or.jp
           URL > http://www.t3.rim.or.jp/~cub/