***** 2002年4月10日 *****
(独り言)



 東海道線に斜めストライプの電車が出現した時、「は?」と呆けて眺めた
記憶がある。国鉄の末期、色々ともがいている時代だったが、あの斜めスト
ライプ、お堅い国鉄からすれば奇抜この上なく、そら驚きもする。

 特急専用車に留まらないマルチパーパス志向というコンセプトは、その実
際はともかく旧来の「特急」感とは一線を画した。国鉄の台所事情を窺わせ
・・・と当時のマスコミは揶揄していたけれど、JRの現代を見回すと、先
取りしていた部分が無くも無いような。輸送体系もニーズの質も変わった。

 あれよあれよといううちに気がつけば、その斜めストライプも姿を消して
しまった。「あまぎ」にしろ「踊り子」にしろ特急で乗ったことはないけれ
ど、普通列車の運用でちょこちょこ乗ったし、それよりよく見掛けていたか
ら親しみはあって、いなくなればやはり寂しい。

#あれだけ安価に(笑)個性を主張しつつしかもチャラチャラせず飽きが来
#なかったあたり、やはり秀逸ではなかったか・・・。今度のも悪くないけ
#ど・・・・・200番台みたくロゴに逃げてないし。



 写真は「あまぎ」や「伊豆」(笑)の頃からちびちび残ってはいるものの、
忘れ形見的に模型でもと、思ったりもする。いやこれがまだ持っていないの
である。しかし今売ってるのはJR仕様。出来ることなら国鉄時代の仕様の
が・・・・・気長に中古でも探すかと。

 昔関水とトミーからたしか同時期に登場して競作となっていたけれど、そ
れぞれに随分味わいが違っていたのが興味深かった。前者は相変わらずカッ
チリと仕上げてあるも、しかしアイボリー色がやけに濃く見えたり、窓が小
さく見えたり、ライトボックスの銀色がしつこい感じがしたりと少々引っか
かり、後者は白くて窓が大きめ、顔つきもどこか童顔、親しみ易い感じ。

 多分忠実さでは関水だったんだと思う。実車の印象とのギャップはよくあ
る。トミーは脱香港(笑)で化けつつあった頃と思うが、当時は出るもの出
るもの全体的にあっさりしてた気が。窓枠の色差しとか省略されてたり。

 いよいよストライプが消えるとなったからか、関水から再生産。JR仕様
だけど、まあ、最後に見てた姿だし、とちょっと揺らいだ。急ぐこともなか
ろうと思いつつ、地元川崎BEにいる模型屋さんが店じまいセールだとかで、
なんか結構値引いてたりするから些か動揺・・・。



 そんな折、野暮用ついでに天賞堂に立ち寄る。また模様替えしたようで、
3階の真ん中に聳えていたショーケースは消えて、店員が真ん中で低いショー
ケースに囲まれる格好に。1人の店員氏が関水のキハ82をレールに乗せて
デジカメで撮影中(笑)。あとでアップするのであろうか。

 それを横目に4階のエバーグリーンショップへ。ここで地雷。(--;;

 マイクロエース・・・といっても今のではなく昔のマイクロエースの、
185系電車。無論国鉄仕様。復活後の製品の「フルフル」は持っている
(最初に出た方)けれど、古き良き(笑)しなのマイクロ=マイクロエース
の晩年にあたろうかというこの185系は、そういえばあったかなー、くら
いの記憶・・・2大ワークスの前では陰も薄い(そういえば無謀な参戦だと
思ったような気も)。117系みたく金属製じゃなかったか、と近年まで記
憶違いしていたほどである。よくよく考えてみれば、EF64−1000だ
のEF71だの、もうプラで展開していたのだけど。

 でま、こいつ即ち「マイクロエース国鉄185系」の単品がゴロゴロと。
クハ×2、サロ(こいつが動力車!)、サハ、モハ(パン付)が各1、計5
両。オリジナルのケース入り、塗装はへろへろだし、窓枠の鍍金とか錆びて
て、もうタマラン(笑)。

 決定。(--;

 一応テストしてもらう。動力車、きょえええええええ、と壮絶な音を発す
る(汗)。すぐ止むも、しかしやっぱ重ったるい。油か。クハのライトも、
やや接触不良くさいもののちゃんと点灯。よし。そんな5両で¥4K弱。



 でもよく考えると、モハがユニットになっていないのであるなこれが。そ
れだけ買ってった先客がいたのか、前のオーナーが持ってなかったのか、壊
しちゃったのか・・・・・まあ、よそのでも単品で調達しようと思えば出来
ないことも無く、それに、サハをソレと見立てて済まないでもない(笑)。
あ、このモハのパンタ壊れてら・・・・・まあこれもどうとでも。

 んでクハ。こいつ車番がそれぞれ「5」で同じ(実車では上り方は100
番台だった気が)なのに製品番号が違う・・・・・一方は「ATC−1準備
車」とやら。こっちのクハ見ると、たしかに客室の前1/3程が何やら塞がっ
てる。ATC−1・・・・・タイフォンを鳴らせるとゆー・・・・・ああ!
あったあった! そういえばそんなのが! あれ、どうやって鳴らしたんだっ
たか・・・・・レールに磁石でも仕込んだかな。コントローラで鳴らしたん
だっけかな。

 ATC−1準備車の車体を開けてみる。さすがに別売りスピーカーは入っ
ておらづ(笑)。ついでに「フルフル」を引っ張り出す・・・・・こっちに
あるわけない。こっちにATC−1を組み込めたら面白かろう・・・。逆に、
今のパーツを旧製品に使えるだろか・・・・・パンタ壊れてるし。

 ともあれ、アジなコレクションが加わってしまった。で、本命の方はどう
したものか・・・。

(終)