***** 2002年12月15日 *****
(独り言)



 伊丹。隠岐へ飛び立つYS−11を見送ったあと、さてと・・・。今日の
メニュー、午後に梅小路へ行っていれば良い。鳥飼基地をちょっと覗いてみ
たいとは思っていたけれど、他には何も・・・・・とりあえずモノレールで
向かおうかと、きっぷ売り場の通りがかりに、南攝津までいくらだろなーと
スルっとKANSAI出しながら料金表を見やると・・・、

 万博記念公園。

 ををを。そんなところ通ってたんだっけか。いつかはと思いつつも、まだ
本物の太陽の塔を、見たことが無かった。決まりである。

 どんな風に見えてくるのかと期待しつつ、先頭の、京急のように運転席直
後で前を向いた座席に、陣取る。そういや右側に運転席があるのだな、ここ
のモノレール。

#あとで聞いたところでは、全て(?)島式ホームでワンマンでドアの開閉
#する都合らしい。

 蛍池までの僅かな道をノロくさ走るところからもう焦れながら、それでも
ひとつひとつ駅を過ぎて行き・・・・・ををを、あれがそおかあ!

 いそいそと外へ。駅を出たところで丁度コレをバックにモノレールを撮れ
る場所があったので、ちょっと待ってぱちり。一応鉄的には成立(笑)。折
角なので塔へ向かい・・・・・モノレールとからめるのは、さっきの場所以
外ではちと厳しそうだな・・・。

 国立民族学博物館の案内の「世界大風呂敷展」なるポスターが。後藤新平
の顔が浮かんだりしつつ、さては世界の「こけおどし」の数々を紹介するの
かな、なかなかウィット(?)があんじゃんとか思ったものだったが、やっ
ぱ「だい」と読むのだろな、これ・・・。

 公園内に入る。

 おおっ、見事にバクハツしとるじゃーないかー!(一応あ〜るネタ)

 そばで見上げる・・・んっ、んんっ、なんだこりわ! すげえ。こんなも
のを社会資本として抱えている大阪人が、ちと羨ましい。高度成長期の日本
人の勢い、のようなものを、見事に伝えているようにも思え。既に史跡であ
るな。

 太陽の塔グッズをいくつか求めると、川崎の岡本太郎美術館のロゴが・・・
・・・わざわざ大阪まで来て買っちまったか(苦笑)。



 再びモノレール。摂津を過ぎ、次の南攝津までの間に鳥飼の基地を見下ろ
せるハズ・・・・・をを、見えて来た見えて来た。300系に700系、うー
む昔なら0系がズラズラ並んでいたはずなのであるが・・・とにかくぱちぱ
ち。

 あん?

 チラッと、なんか見えたな今。基地(というより大阪貨物ターミナルか)
と川の間に、今0系が見えなんだか? 錯覚であろうか、幻であろうか・・・
・・・いやいや、いたよな確かに。1両ぽつんと。そういや昭島の方でも、
通りがかりにこんなの見たことあったような。

 南攝津から歩く。ヤードが道路のそばまで来ていて、これが良く見え。中
原電車区のちょっと大きいようなものか(ローカル)。子供連れの人達が思
い思いに電車を眺めている。中にはトラックで乗り付けて、荷台の上からな
んてのも。

 ふむ、結構日常的な場所なんだ、ここ。大井の基地はどうだったかな・・・。

 さて気になるさっきの0系。ともかく行ってみなければ。

 道路を河原近くまで歩いてくると、古びた看板が。「新幹線公園」。をを
を、そのまんまだ。内部公開している日もあるらしい。

 土手に上り、大阪貨物ターミナルのコンテナ群を横目に、歩く・・・・・
ん? んん? 国鉄コンテナ! JNRマークもあれば、国鉄の文字も、くっ
きり。

 なんと。

 黄緑に白帯、C20で始まる番号も、塗り潰されておらず。なんだなんだ。
もしやこれは、保存、されているのであろーか? 周りには、もっと新しい
青いのなんかが、マークも番号も塗りつぶされまくりで積んである。金網越
しとはいえ土手の道からよく見えるように置いてあるのが、なんだか意図的
なようにも、思える・・・。

 うーむ、ぱちり。

 もう少し歩いて、ようやく0系・・・。最近お色直ししたのであろうか、
ちょっとキレイ。後ろにEF15。ブタ鼻は竜華由来か。原形に戻す方が喜
ばれるかもしれないけれど、個人的には、こういう経歴の記憶がまた、しみ
じみと。

 色々寄り道していたものだから、冬の日は既に大分傾き、少し色のついて
きた光線を受けた0系を、ぱちり。そういえばさっきは太陽の塔、そしてこ
の0系・・・いや新幹線電車。どちらも予定外ながら、良いリレーになった
カモ。20世紀後半の日本史の中で、ある意味、太陽の塔以上に大きな象徴
とも言えるかも知れぬ、この団子鼻・・・。



 しみじみばかりもしれいられず、今日もまた、梅小路へ行かねば・・・・・
しかしここから京都というのも聊か面倒臭い。JRにするか、どうするか。
ちと時間がかかりそうだけれど、モノレールで門真市へ出て、京阪で出るこ
とにしようか。まだKカード使い切ってないし・・・・・これ、京津線乗る
のに使って以来ではないのか(汗)。

 摂津まで歩いて、モノレールで門真市、京阪がまた各停しか止まらないよ
うで、なんか複々線で抜かれたりして・・・・・そういやこのへんそうだっ
たかな。昔昇圧した時に「鉄道ファン」だったか、600Vで必要な輸送力
を確保するための策であったように、あった気も。ともかく急行に乗り継い
だりして、丹波橋から近鉄・・・・・あー、やっぱ結構かかってしまった。

 結局、梅小路着は昨日と同じ頃合・・・ふう。調子も昨日と変わらづ。ま
た仕切り直しかな。



 でま、これまで幾度か行ってきた、今なら17:28発の、豊橋まで一気
に新快速乗り継ぎ、その後ちょこちょこと18きっぷ的帰宅コース。浜松〜
小田原間だけちょっとズルして「こだま」に乗るのだけど・・・・・今回、
よくよく時刻表を見てみれば、豊橋発で1本早いスジがあるでわないか。今
まで思いっきり見落としていたわい。これで行くと静岡まで逃げて、なんと
ここで「ひかり」に乗れ、新横浜で降りれば、これまでより30分ほど早く
着ける。新幹線分にかかる料金は同じ。

 今まで、何やってたんだろ・・・。尤も、今までの方では、乗り換え時間
に余裕があって、何か買うなり食べるなりは出来たのだけれど。その30分
差とも言えたか・・・。

 ともかく、今回新しい方を試してみる。豊橋発・・・考え直すなら今だ、
浜松発・・・もう速度V1である。さて静岡の乗り換え時間は5分、5分だ
けど、ちょっと遅れたらアウトだわなー・・・・・って時刻表見ると、もう
2分遅れてんじゃん。回復運転するのかと思えば、まるで淡々とやる気の無
い走りっぷり。到着するごとに時刻表を睨めるも、これがまたコンスタント
に2分遅れ。きっと乗務員の時計が遅れてんだ。勘弁してくれよ・・・。

 静岡着。ホームに入ってからチンタラチンタラ流してなかなか止まらず、
嫌がらせかと気ばかり急く。ダッシュ! 3分で切符買って新幹線のホーム
へ上がらねばならないというのに、一旦外へ出てオレカ使おうかという我な
がらこのセコさ。かーなーりヤバい状況。¥1620の乗車券だけ買って、
「中で買います!」と改札通してもらい、ホームへ。ふう。ちと節操無かっ
たな・・・。

 やっぱ「ひかり」とあって、「こだま」より乗ってる。どうにか空いてる
席を見付けて、清算しに行って、売店で弁当買って、席に戻って一息。ふう。
一泊二日で色々と欲張ったけれど、やはり今日の太陽の塔が大きかった、カ
ナ。梅小路はまた来るとして・・・。

 疲れもあってか、ハイリキですぐにほろ酔い。新横浜でちゃんと降りない
と・・・。



 (終)