***** 2004年4月24日 *****
[T:43715] Shinkansen "TSUBAME"



 こんにちは、深町です。


 [T:43709]から続けて、垂れ流します。(^^;(_ _)

 熊本までANA超割で飛んで来ていた私は、これを活かして「九遊きっぷ」
を求めることにしました。あの、JR九州乗り放題の。

 で、上熊本駅の窓口で早速これを・・・・・とこれが、超割対象ながら全
然違うトクトクきっぷが、がっちゃん。いや九遊きっぷですってば・・・・・
またがっちゃん。ちがーう。九遊きっぷ、知ってますよねぇ? え、今日は
使えない日? んな馬鹿な!・・・・・なかなか要領を得づ。

 かれこれ15分以上続いたでしょうか。そろそろ隣の熊本へ移動すべく乗
る列車が・・・・・時計をチラチラ。マズイ。いっそ熊本で発券してもらお
うか、熊本までの運賃はJR九州持ちだぞぉ!、とソワソワしていると、よ
うやく発券成功!・・・もう、本当に「ついに成功!」ってカンジ。え、ゴ
センエン? サンゼンエンじゃないの?・・・・・多分私が一度知りつつ忘
れてたんでしょう、九州新幹線対応で¥5Kに値上げしたのですね。

 もう列車が構内へ差し掛かろうかというのに、びゅうカードを差し出す私。(^^;;
いや提携カード会社経由の支払になるわけですが、JR東日本と勝手が違っ
てサインをせにゃならぬ。ボールペンでおよそ文字とは呼べそうもないにょ
ろにょろ線をのたくり(笑)、出された切符を引っ掴んで、ダッシュ!

 改札から真っ直ぐ、隣までしか乗らない「有明」(普通列車が少ない)の
デッキに駆け込んで(跨線橋の向こうだったらアウト)息をついていると、
「お客様ぁ〜!」・・・さっきの窓口氏が、発券の際に預けた超割の半券を
持って来てくれました。おお、そればすっかり忘れとったばい! すんまっ
せん!

 色々お騒がせしましたが、九遊きっぷ1枚出すのに、どうしちゃったんで
しょう?? 自分の会社の企画きっぷですよ。上熊本駅の発券第一号だった
のかなぁ(笑)。それともコードが変わったとか、何かあったんでしょうか
ねい?

 木造の上熊本駅舎を、もう少し眺めたかったです。市電の方もちょっとは
見たかった。夏目漱石も背中をちらっとだけ・・・・・残念。1本遅らせて
も良かったんじゃなかや?



 熊本駅に入ると、24系客車が見え。あー、「はやぶさ」の終着駅なので
すよね。関東に暮らす者にとっては品川あたりで見かけたりする「はやぶさ」
の車両ではありますが、遠い終着の地で見るとまた、違う趣が。

#「なは」編成だったりして。

 前に乗った「有明」は国鉄の(国鉄色の、ではなく国鉄の)ボンネット型
でしたが(ぉぃ、今乗った787系電車、ホームでまじまじと眺めますと、
九州新幹線開業以前からあったのか、開業前後に一気にそうしたのか、ロゴ
やら何やらが「有明仕様」になっていて。「リレーつばめ」用と区別される
のですね。考えてみると「つばめ」専用でHMも無かった車両だから、それ
なりに区別させる必要はありますか。

 ふとキオスクへ目をやると、800系のチョロQが。JR九州サイドの通
販も終わってる風だったのでもう無いのかと思いきや、ある所にはあるので
すねい。増産かな? チョロQとしてはやや大柄なのがナニではありつつ、
折角なので所望。改札を出るとお土産屋さんにもそれはあって、さらに肥薩
おれんじ鉄道のやら、これまた消えたと思われていたキハ07。うう・・・。

 と。

 ををっ、来た! 「およね万十」。「ばってん荒川さん 推奨商品」と。
あの、あの、ばってん荒川が「うまかバ〜イ たべてみてはいヨ」って・・・
・・・くぅぅ、会いたかったよお。(^-^; 思わず撮ったさ。

#後で知るところでは、ばってん荒川と共同開発(!)の由。



 そんな熊本を(をゐ)後にして、「リレーつばめ49号」で南下する私。

 もう、アレしかありません。

 ちうか前段長過ぎ(謝)。

 で、先のスリリングな(笑)上熊本の窓口では、そういえば「つばめ51
号」の指定席も取っていたのですけど、たしか既出の話ですが「リレーつば
め51号」と通しで、指定料金(九遊きっぷ利用のためこれだけ)¥500
なのですね。「新八代からつばめ51号」とだけ頼んだのに、オマケに付い
てきました。これまた既出でしたか列車の行先も通しで表現されますし、こ
れはもう「接続」を超えた間柄。

 その割には接続列車の指定席の号車がバラバラなようなんですが。たまた
までしょうか・・・?

 で、ナニユエに「51号」の指定席を捨てて「49号」で行ってしまうの
か・・・・・西村京太郎的展開を思い描いた方、その読みはスルドイです。
スルドイですが多分、ハズレです・・・・・いやホレ、新八代の接続3分の
間じゃ、あれもこれも出来ないじゃないですか(笑)。世の中案外単純なも
んです。

 んなコトをホザいているうちに、減速した列車は上り線に渡り、さらに右
へと逸れて行きます。線路脇には真新しい金網。ついでにカメラ持った人発
見(笑)。昨年の暮、鳥栖〜西鹿児島で「つばめ」を乗り通した私ですが、
いよいよ未体験ゾーンへ・・・・・緩やかに左へカーブするその外側に遠く、
真っ直ぐな高架線がぷっつりと切れているのが見え、その高架が段々こちら
へ近付いて来ました。



 新八代着。ホームの向こうには800系。初めてお目にかかりました。イ
ソイソとホームを後ろへ移動し、787系と、この両者の並ぶ様を・・・・・
新幹線側の柵は、ああそういえばと思いましたが、互いの頭の位置が結構ズ
レてて、さらに柱が介入したりで写真的に良い塩梅に「並び」に纏めるのが
ちと厄介。開業前のパンフレットで見た両者の並ぶイメージ画が刷り込まれ
ている脳内では、「違うじゃーん」物質がドロドロ分泌され(笑)。

 魚眼レンズまで持って来てたのに。(^^;

 しかしそこでへこたれる私ではなく、別の要件で持ってきていた脚立(!)
にひょいと乗って(ホームはガラガラだったので念の為)、まあなんとか柵
を下げて、一応証拠写真程度のものは。

 にしても、ナンですね。暫定開業にも関わらず、いや暫定開業の不便をカ
バーする、この凝りよう(土地もあるんでしょうが)。階段を上って下って、
歩いて歩いて歩いて、接続列車が遅れでもすれば心臓破りの乗換(!)を強
いられるどこぞの駅からすると、これはもう別世界。

 「つばめ」を見送り、お次は逆の「つばめ」から「つばめリレー」への接
続があるので、今度は鹿児島中央側で「並び」に挑もうかと。その前に「つ
ばめリレー」の787系ってば、やはり「つばめリレー」用に少しロゴなど
に手が加わっているのですね。これも今だけだろうなと、ぱちり。

 結局、鹿児島中央エンドでも互いの頭は大分ずれてて、一応ぱちりと収め
つつ、多くは望むまい、と下へ降り「九遊きっぷ」を自動改札機へ・・・。

 ピンポーン!

 へ?

 どうも、新幹線改札から入った切符でないことから、弾かれてしまった様
子。正規の利用でこういうケースがある以上、これはヘンと言っちゃヘン。
尤もこれを許すとザルになるし、またいつまでも続くものでもなし、アンラッ
キーな人はその都度有人改札ば通ってもらえば良か、ということなのでしょ
うか?

#ロクに読んでませんが「九遊きっぷ」の説明書に断ってあったりして。

 在来線の方も覗くと、互いが構造的に乗換駅というそれではなく、完全に
これ、別々の駅ですね。そういやこの辺りも将来的に、その是非はさておき
別会社になる予定なのでしたっけ?

 何か記念になるものでも、と思うも、何も無いですねここ。(^^; 構内コ
ンビニがあったので、駅弁でも無いかと見てみるも、「九州新幹線開業」関
連はお菓子があるくらいで、駅弁は・・・・・熊本の方が選べたな・・・・・
なんとか賞受賞という「鮎屋三代」なるお弁当が美味しそうだったのでソレ
を所望。



 開業から1ヶ月余。既に乗られた方も少なくないでしょうし、既出ネタと
かぶったりもするかと思いますが・・・・・ついでにこれまた予備知識ゼロ
で頓珍漢なコトのたまってるかもしれませんが・・・・・さて、私もこれよ
り「つばめ倶楽部」に入会です。v(^^;

 到着の800系電車。700系がベースになっていると聞きますが、随分
と趣が違いますね。パンタ周りも700系のように屋根を徐々に盛り上げる
ようにしたり、側面にカバーを儲けたり物々しい趣ではなく、800系では
高下駄履いた裸のパンタ。あれれこれだけで良かったの?、というくらいあっ
さりしているのですけど、これは技術の進歩の結果なのか、沿線環境(人口
密度)や設計思想の違いによるものなのか・・・。

 編成は8両くらいあるのかと思えば、6両? 山陽新幹線もそれくらいの
がチョコマカ走ってますから、そうと見ればこんなものですか。しかし・・・
・・・以前書いた気もしますが「フル規格」と呼ばれる新幹線規格、そもそ
も昭和中期、逼迫していた東海道輸送に対応させることを念頭に、決められ
たものなわけで、そのまま他所へ持ち込んで、持て余すってことは無いのか
しらん? ここから先は政治の話なんでしょうケド・・・・・16両でフル
回転している東海道だけが、むしろ特異に見える昨今。

 はさておき、いよいよ乗車しますと、とにかく「輸送力を確保」しなけれ
ばならない東海道とは違う「ゆとり」の賜物か、普通車にあってこの2+2
席は、グリーン車に迷い込んだかと思う程。0系の転換クロスと比べる野暮
はしませんが(笑)、いやはや、広い広い。特に木材を用いている背もたれ
(勿論オハ61あたりのソレではなくちゃんとクッションがあるし、リクラ
イニングだってする)は、そのためか通常のものより薄く出来ているようで、
その分も多少はプラスに働いているのカモ?

 実のところ、これまでのJR九州の繰り出して来た車両というのは、カッ
コイイのだけれどなーんか鼻に付く、という印象を抱くことがしばしば、あ
りました・・・・・無論個々の好みに関する問題でありましょうから、これ
はあくまで個人的な放談ですが・・・・・あー、要するにドイツ・コンプレッ
クスなのねー、みたいな。(ぉ

 800系も、外観を遠目に正面から見るとこれまたなーんとなく、ふぅー
ん、て思い当たるフシが無いでは無いですが(ぉ、座席に落ち着きながら、
やたら張り切りまくってた時期も過ぎてそろそろ、じっくり造るようになっ
たのかな、とぼんやり思ったり。しばしば書いてますが、列車というのは3
時間以上乗ってみないと、という持論に照らして、まだまだ1時間も乗るこ
とが出来ないこの車両についてはまだ何とも言えないのですけど、第一印象
としては結構、好感触。

 やがて、発車。大都市圏発のように緩やかな序曲で始まるのがまた、堂々
たる威厳を醸すもので個人的に好きなのですが、新八代発の列車はいきなり、
拍車を入れました。直ぐ様トンネル突入。出たと思ったらまたトンネル。ト
ンネルが多いとは聞いてましたが、長野新幹線の碓氷越えかと。(^^;

 近年木材を活かしてきている同社の車両ですが、ふと気付くと窓のブライ
ンドがこれ、竹の簾なのですね(!)。しかも目の高さのあたりは細い材料
を用いて目が細かく、外の様子が窺えるという具合・・・・・むしろ御簾と
呼びたい風情。物凄く高貴な身分になったような気分です(笑)。外国かぶ
れではないこれはちょっと、グッと来たカモ。国際列車にしたいくらい。航
空機にも良いかも知れない・・・・・そういえば側面の赤帯の上の縁には金
色があしらってあって、なんだか政府専用機みたいな(笑)・・・・・って
そうじゃなくて、寿調な感じでまた、華やぎますねこれ。誰ですか熨斗袋と
言ってるのは。

 そんなことを想いつつ早速駅弁を食べ始め。しかし車内、ガラガラです。
開業からまだ日も浅い週末、当日の指定なんて取れるのかなー、窓側は諦め
るしかないかなー、という心配は全くの杞憂であったようで、時間帯と方向
にもよるのでしょうけど、私の乗る1号車、どう見ても半分も乗ってません。

 尤も、「暫定開業」な現状をして、九州新幹線の真価を測ることも出来な
いとは、思いますが・・・・・そういえば「りんかい線」が大崎へ繋がる前
「こんなにガラガラなのにまだ伸ばすのか」とステレオタイプな「公共事業
論」に結び付けてたのは、噂の東京ナントカっていうTV番組だったっけか
・・・・・近視眼もホドホドに。



 なんたって1時間もかからない道程、列車は最後の減速に入り、窓からは
鹿児島の市街が見えてきました。在来線の上を越え、ゆっくりと、停止。あ、
旧西鹿児島駅舎の跡地には、大きなビルが建てられているのですね。屋上に
は観覧車まで・・・・・そういや梅田にこんなの、ありましたっけか。ふー
む、鹿児島の街も、これからガラガラ変わってしまうのでしょうか・・・。

 この先へ続くことはあり得ないとでも言うようなレイアウトのホーム。そ
こに降り立って、ほんの僅かながらの時間を過ごした車両を、あらためて眺
め・・・・・因みに鹿児島中央でも、やはりギャラリーはあまりおらづ。

 あの往年の「つばめ」のヘッドマークが、あしらわれた先頭車・・・・・
かつて新幹線に追われるように西へ西へと都落ちし、平家よろしくついにそ
の名の途絶えた「つばめ」。その後なんとなく「永久欠番」のように思われ、
リニア用にリザーブされているとか実しやかな噂(笑)さえあったような無
かったようなこの愛称・・・・・JR九州が最初にこの名を採用した折、あ
る種の抵抗感を覚えた層というのは、やっぱり最早古い世代なのでしょうか?(^^;;

#当時JR九州の社長が、「つばめ」使用についてグループ各社を挨拶回り
#したという、これまた実しやかな噂がありましたが。(((^^;

 最初からそういうシナリオがあったのかは不明ながら、かつて自らを追っ
た新幹線に生まれ変わった「つばめ」。渡り鳥のそれのように、今度は南か
ら、やって来るのですね。



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     深町 忠利 > ふかまちただとし
        E-Mail > cub@t3.rim.or.jp
           URL > http://www.t3.rim.or.jp/~cub/



補:インテリアについて書き漏らしたが洗面台のカーテンが縄暖簾(笑)。
  ちょっと「お遊び」に過ぎそうな際どさを覚えつつも、これはユニーク。
  それよかこの洗面台、蛇口ギリギリにある鏡には手を洗うだけで飛沫が
  かかる。夏日の暑さで塩吹いてた(苦笑)顔を洗おうにも、奥行きがや
  たらと詰まっていて、顔を突っ込もうにもままならづ。仕方なく諦めた
  が、諦めない向きは床をびしゃびしゃにするハズ。素人の設計じゃある
  まいし故あってのこととは、思うケド・・・・・それとも顔も洗えるの
  が別にあったのか。