***** 2008年9月22日 ***** (独り言) 引き続き熊本でぴらーっと、日の出より営業。 熊本電鉄は結構お寝坊さんのようで、藤崎宮発の初電は7:00近く。こ れに乗れば北熊本で上熊本行青ガエルの初電に接続するのだが、しかしそれ では朝の光線で撮ろうなどという余裕が無い・・・・・ならばと頑張れば歩 いて行けない距離でもなかったが、幸いバスがあった。こちらも熊電なので 例の回数券が使える。 通町筋のバス停へ向かう途上、もう市電が走っているので光線は回ってな いが熊本城バックでぱちり。ついでにおてもやんの載った郵便ポストなども 撮ったりしつつ、やがてやって来たバスに乗って、北熊本へ。 ホームには既に青ガエルの姿があった。残念なことに表通りの建物の陰に なって、折角晴れてるというのに朝日に当たる感じを撮るのは叶わなかった が、まずは荷物預け方々、上熊本まで乗ることにする・・・・・と、車内は 小学生と思しき子供がワイワイ乗っていて。あ、今日は平日だったっけか。 生録するつもりはなかったが、ハタと気付く。扇風機が回ってない・・・!! そういえば涼しい。そおかあ、コイツは録らねばならんか・・・・・などと 思案しつつ、揺れる吊革も撮ったりしつつ、上熊本着。 さて、折り返しの間に荷物を・・・・・って、駅どこだ?? 昨日は熊電直行だったから気にも留めてなかったが、JRの駅が、無い?? 市電のターミナルまで歩いて、っかしーなー、っかしーなー、と首を傾げつ つ戻って来ると、あ・・・・・影の薄い仮設駅舎に化けていて。線路の向こ う側では新幹線の高架が建設中、そういえばホームも島式1本きりになって いて、4年前の時の、木造駅舎共々の面影はもう、どこにもなく。そういや 駅前の夏目漱石の銅像はどこへ?・・・・・ともかく、ロッカーは改札の中 だったが、駅員さん、どうぞどうぞと貸してくれた。 扇風機が回らないうちにと、返しは早速生録。北熊本で、今度こそはと朝 日に当たる青ガエルを、ぱちり。 と。 構内にいる、あの13m級くらいの旧い茶色の電車、パンタが上がってる!? なんだなんだと見ていると、ゆっくり庫の方へ走り出し、化粧直し中の青ガ エル、デハ5102Aに連結、そろりそろりと引き出しにかかった。 あん?? まさかファンサービスであるハズもなく、1両丸ごと外へ引き出したとこ ろで、止まった。今日は平日、普通に今日の作業を始めるところなのだろう。 意外なところでその全身を拝めたところで、ぱちり。 黒髪町で降りて、やはりここはと併用軌道(?)区間へ・・・・・丁度通 学時間帯、女子高生なんぞのお喋りに紛れて望遠提げてウロついてる様とい うのもナンだが、ともかくここらでいいかと、やってきた電車をぱちり。 ゴミ出しに来た近所の人に声をかけられ。最近よく来てますよ〜って、そ うなんですか。そういや夜中のTVで珍百景とかいって出て来たの、たまた ま見かけたっけか最近。たしかに昔の車両ならいざ知らず、都営三田線が走っ て来ちゃうんだから、それなりのインパクトはある、のか? 2、3往復収めたところで引き上げて、再び青ガエル。扇風機はまだ回っ てない!、というわけで上熊本まで生録。これで往復とも、扇風機有り無し 両バージョンで収録(笑)。 その返しを打越で降りて、気になってた橋へ行ってみる。坪井川・・・・・ そういや坪井川公園駅というのが持参の地形図に乗ってなくて首を捻ってい たのだが、割と最近に出来た駅らしく。最新版ではもう載ってるカモだが、 地形図の更新スパンは長いから。 でその坪井川の橋。残念ながら車体の裾あたりまで隠れてしまうが、ド逆 光で下から仰いでみる。あの独特のフォルムが、シルエットで出せるかどう か・・・・・さっき降りたのの返しを、かしゃかしゃかしゃ! そしてその また返しを・・・・・池田のトンネル(仮称)の出口の近くで、流し撮り。 ついでに生録。 この流し撮りで、そろそろ熊電とも、お別れ。打越から上熊本へ、揺れる 吊革眺めながら、青ガエルの乗り心地を味わって・・・・・今度はもう、い つ来ることになるか分からないけれど、元気でいるうちに、また。 「リレーつばめ40号」で鳥栖、長崎本線に乗り換えて、佐賀へ。鳥栖を 出てすぐ、新幹線の新鳥栖と思しき建設中のオーバーパスを潜った。ここい らへんどうなっちゃうんだろ。 佐賀駅のアプローチで、佐賀線の分岐跡がまだ残っていて。高架の構造物 を壊す手間もあるのだろうけど、佐賀に到着して、佐賀線ホーム跡を覗き込 むと、木の枕木がまだ残っていたりして。 さてここで、駅レンタカーを。 まずは小城へと走らせる。小城なら唐津線で行っても良いようなものだが、 他も回ったりなんだかんだで、クルマと相成った。でまず早速小城駅へ。時 刻表を見ると丁度列車が来るところだったので、入れてもらってこれをぱち り。いやしかし、遠い昔にDE10の牽く雑客でもって、ここから唐津へ行っ たような気がするが、小城も全然変わってないようで。で最大のお目当ては、 小城羊羹。記憶を頼りに、まさに記憶通りのお店を見つけ、これを所望。嵩 張るので送ってもら・・・・・おっとそれと別に1本くださいな。これは早 速あとで食べるのだ。 お次は有明海の方へ・・・・・ときに、佐賀というのはどうにも、影が薄 いというか。福岡の西隣が長崎だとか思われかねないところがあり、今回下 調べでガイドブックを物色してみたが、「ちょっと足を延ばして」的に吉野 ヶ里が載ってれば御の字、のようだった。しかし一方、土地の人はそういっ たポジションを楽しんでいるようなフシもある。 佐賀空港で久々にYS−11の保存機を眺め、さらにクルマを走らせる。 筑後川昇開橋。 あの佐賀線の、可動橋。たしか交通博物館に模型があった。鉄道博物館で はどうしてたかな・・・・・今では国の重要文化財に指定されている由。 橋は遊歩道に整備されていて、時刻によって可動部も上下するらしいのだ が、生憎今日は定休日。それは承知の上だったのでいいとして、天候に恵ま れたのが何よりも幸い。西日の光線で、あわよくばギラリと、いけるカモ。 ついでで下流側の中州から遠目にぱちり。背後の建物はなんじゃらホイ・・・ ・・・あらためて右岸即ち佐賀側からぱちり。あ、可動部分は向こう寄りに あるのかと、左岸へ回り・・・・・右岸側は漁港で水辺に近寄れない風だっ たが、こちらはよゆー。このまま陽が落ちるまで過ごすことにしようか。筑 後若津駅跡の一角は公園のようになっていて、傍らのバス停には昇開橋を模っ たベンチ(?)まであったり。木陰の一角では、地元の人なのかおいしゃん 達が何組も、将棋盤を挟んでいる・・・・・んん? あまりギラギラした光線にはならなかったものの、空は綺麗にグラデーショ ンを醸し、満潮なのか・・・・・そういえば今朝、空に取り残された月を見 たから今頃は真裏あたりで・・・・・筑後川はどっちへ流れているんだか判 らない風にゆらゆらと水面が揺れて、柔らかな日差しを返す。時々忘れかけ てるが今日は平日、河岸では時折犬の散歩連れの人が通るくらいで、至って 静かなもの。歩いて渡れないのは残念だったが、ゆったりとした時間を過ご せたのはまた、良いもので。 やがて夕日は、可動部分の門のような形の中に綺麗に収まって、ありがち ながらこれをぱちり。西の雲を透かして火球は赤く弱々しくなり、そして欠 けていった。 ちゃぷ、ちゃぷ、と水の音。 暑さ寒さも彼岸まで・・・・・の最後の一絞りのような暑さに、日中はク ルマのクーラーをガンガンかけてそれでも足りないくらいだったが、川の風 が心地好い。日没後の空の色がいい感じに出るのを暫く待ってみたが、西の 遠くに雲があるためか、曖昧な色味のまま沈んで行きそうな気配。 これ以上は無理かとクルマに戻り、来た橋に戻りつつ横目に昇開橋を見や ると・・・・・ああっ、ライトアップしてやがるぅぅぅ・・・・・そおかあ、 そういうのもあったかあ。しかしそれが夕闇に映えるまで待っていると、ク ルマを返せなくなりかねづ。ここはもう、割り切ることにして・・・・・途 中、佐賀線と思しき築堤の間を通り抜けた。廃止から20余年、どこいらへ んまで残っているのだろう。 予定より少し早く佐賀駅に戻ったので、今日の宿の博多まで、特急はやめ て鈍行で行くことにする。ホームへ上がると・・・・・あん? なんだなん だこの人だかりわ。 あ、平日なのよね・・・・・うーむ今日の大発見、佐賀にもラッシュがあっ た。(ぉぃ 高校生が多くて、時間からすると部活帰りであろう。なぜか吉 野ヶ里公園でどっと降りた。そして鳥栖着。 乗り換えに少し間があるので、途中下車して鳥栖の駅舎を眺め・・・・・ 今回の旅程では諦めていたのだが、ひょんなところでまた、機会に恵まれ。 てっきり、新幹線が来るのでそれに合わせて大改装されるのかと思っていた が、新鳥栖が出来るということは、暫くこのままなのか・・・・・しかしこ の駅の佇まいに似合う長編成の列車は、やがて来なくなる・・・・・迎えの クルマがひっきりなしにやって来る駅前に出て、明かりの灯る夜景を、ぱち り。 博多で駅弁コーナーを覗いてみると、もう店じまいらしく殆ど何も無く。 ふと目に止まったポスター、北九州弁当というところの出している「驛舎竹 籠辨當」なるもの。その名の通り昔風に竹篭におにぎり、というものなのだ が・・・、 って京浜急行?? そのバックの写真、どー見ても六郷の鉄橋のごたるよ。ご丁寧に西日ギラ リである。まあシガラミの無いところで、ということなのカモばってんが・・・、 っておい、よく見たら400形じゃんか!? シブい。シブ過ぎる。 そんな博多の夜。(ぉぃ (続く) (補:2010.3.12) 筑後川昇開橋の模型、鉄道博物館で再公開された由。