***** 1697 sun3965 CUB 93/09/13 22:50 峠へ・・・(長いよ) 133 ふう。 土曜日に、行ってきてしまいました、碓氷峠。 GWに続いて3度目なのですが、最初に行ったのが昨年の丁度今ごろでして、つ まり「俄」なんです。たまたま昨年の9月に、高校時代の仲間と菅平に集まろう! という企画がありまして、その行きがてらに寄ったのが碓氷峠。レイルマガジンの 連載、「峠の四季帳」の影響も、大です(あんなのは撮れないけど)。 なにせ「俄」なものですから、山に入ったりすることはなく、ましてや登山靴を 履くほどの根性もありません。なもので、まあ「ミーハー」な訳で。GWの時には 崖の上から撮ったりしましたが、あれっきりですね。恐いのはもういや。 さて、4:30に起き出して5:00に出発、5:30に同行の(学校の)先輩 を迎えに行って、ひたすら関越自動車道・・・・。 この日の予定としまして、まずは横川の引き上げ線で待機中のロクサンを、次に 横川を出てすぐのカーブ、丸山、66.7‰標識付近、碓氷橋、熊の平、そして軽 井沢付近・・・・とまあ、こんなものです。他にオプションとして、旧アプト線の 「トワイライト」ごっこと、軽井沢に保存されている草軽デキ12・・・・ふう、 欲張りだなあ・・・・。 横川へは思ったより早く着き、幸先の良さにご機嫌になりながら、まずは引き上 げ線へ。築堤の下から見上げるようにして撮ります。木々の間から見えるロクサン ・・・中々涼しげです。GWの時は、若葉の色がとても良かったんですよね。 横川機関区の洗車風景などをスナップして、釜飯を買い、次のカーブへ。 機関区のはずれにあたるここは、踏切から後追いで下り列車(碓氷の場合、下り 線が上り坂で・・・・てな具合なのでややこしいですね。この場合は「軽井沢行」 と言うべきかな?)をねらい、中々まとまった絵にすることが出来ます。 んがしかし・・・・降りてくる上り列車(だからややこしいって・・・)を狙う のに、カーブの外側の「お立ち台」から撮ることが出来るのですが、そこまでの間 には深い草むらが・・・で、以前は横の「空き地」から進めたのですが、なんと柵 がされているではありませんか! ひょっとしたら事業団の土地? とも思ったのですが、釜飯の容器の割れたのや らフィルムのケースやらと、「鉄」のマナーに問題があったのかしらん? 気をとりなおして丸山。煉瓦造りの変電所跡があるところです。知る人ぞ知る、 MAD.W氏が植えたというコスモスも、随分大きくなっています。 ふと気付いたのが、今日はまだ他の「鉄」を見掛けていない、ということ。横川 のホームでスナップする人も、丸山で三脚を据える人も・・・・あれえ? どうし たんだろ。今年の夏は天候不順で、この晴れのチャンスには、どっと押し掛けてく ると思っていたんですけどね。しかもまだ大学は夏休みだし。 すると、お昼近くになってちらりほらり。そうか、そうだったのか。クルマで早 く行ってしまえば、それだけいろいろ余裕が出てくる、ということですね(「能登」 で行く人がいたりして! 私はED77を撮るのに「八甲田」で行ったけどぉぃ)。 それらの人達と入れ替わるようにして、次へ向かいます。そう、66.7‰です。 一本撮って、次は1時間後ですわねえ・・・・・と、クルマの中でぼーっとして いると、聞き覚えのあるブロアー音が・・・!? あれ、もう来た!? 「あああっ、4重連回送だあっ!」 望遠を着けた一眼じゃ間に合わない。すかさずコンパクト(オリンパスXA)を 手に外へ飛び出す! ・・・なんとか収めたようですが、果たして出来の程は・・ ・・うううむ。 実はダイヤが分からず(カイシャの同僚に、信越線のダイヤグラムはないかと尋 ねたら、三年前のダイヤ情報を貸してくれた・・・)、時刻表が頼り。4重連回送 の事も諦めていたので、これは好運と言うべきでしょう。 ところで碓氷峠では、下り列車(上り坂)では一気に押し上げていくのですが、 上り列車(下り坂)はそろりそろりと、ゆっくり降りてきます。しかもこちらはロ クサンが先頭になるので、撮影は圧倒的に楽です。 目当ての列車が来て、撮影の手応えを噛み締めながら片付けをしていると、今の 列車が向かっていった丸山方面からホイッスルの音が。そう言えばさっきも・・・。 おいおいおいおい、話には聞いていたけど、そんなにマナーが悪くなってんの? 碓氷橋。もう崖登りは嫌なので、道路から。煉瓦積みの旧橋のアーチの下から新 線の橋が見えるのを撮ります。 碓氷橋からちょっと横川寄りに、旧線がよく見えるところがありまして、そこで ちょっと「トワイライター」してしまいました。トンネルが塞いであり、そばに寄 るとその隙間から、ひんやりとした風が吹いてきました。反対側のトンネルは開い ており、それを抜け、道路をくぐっているところまで歩き、かつてのアプト機関車 の気配を感じてきました。しみじみ。この「俄トワイライター」、このあとも続き ます。 熊の平のトンネル(道路)の入口には「関係者以外云々」の表示が。レイルマガ ジンの恒例の連載「峠の四季帳」の中でもこのことが触れられていましたが、うう うむ・・・・仕方無いか。しかし新幹線開通までまだ何年もあるというのに、今か らこれでは、ね・・・。 「ここは分別のある大人として(笑)、諦めますか?」 「仕方無いね」 ああ、前回の雪辱を狙っていたのに。300mmも買ったのに。 浮いてしまった時間を利用して「俄トワイライター」しながら、軽井沢。GWの 時に見付けられなかった、草軽デキ12を探します。 あれあれあれ、と迷っているうちに、福祉施設に出、そこの駐車場の端に、L形 の姿が! なんとまあ、あっけない。 すぐそばに役場があり、前回はそこまで来ていながら見付けられないのでした (なんとも間抜けな奴)。 おお、これがデキ12。それは屋外の三角屋根の下にたたずんでいました。第一 印象は、「思ったより大きいな」。キャブの後ろの平べったい部分って、腰掛けら れる位の大きさかと思っていたのですよ。風雨にさらされ、色合いもグレーになっ ていましたが、それは確かにデキ12。しかしこれが今走ったら・・・・と思うと、 なんだかわくわくしてきますね。そう、今なら・・・・。 お蔭様で、ようやく会えました。有り難う御座います! > (K+R+S+W)A さん こういうのを見てしまうと、思わず乗工社方面へ走ってしまいそうな私って、あ あ、つくづく俄な奴ですわい・・・・。 その後、軽井沢付近で新幹線の工事現場などを見つつロクサンを撮り、また峠を 下って(帰りも旧道でなくても良いだろうが、と途中で気付いた)、夕飯に釜飯を 食らい(げげげ、またかよお)、渋滞のピークを過ぎたであろう関越で帰ったので した。 おまけですが、資料兼暇潰し用として、レイルマガジン最新号、写真集「碓氷越 え」、「棄景」、そしてトワイライトゾーン・マニュアルII(笑)などを持ってい ったのですが、カメラを持ってクルマを降りる時などに、ふと、後部座席に釜飯と それらが散らばっているのを見て、なんだかなーなのでした。 んん、次は八高線だな! CUB