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2204 sun3965 CUB     94/01/03 18:04 18する・其の弐                      91



 謹賀新年・・・・・です。
 
 さて、昨年の話になって恐縮ですが、12/30は、この年最後の碓氷峠なので
した。我ながら、物好きですねえ・・・・。
 
 最近「峠」へは何度か行ったのですが、しかし考えてみれば、この区間を乗って
いないんです。小学生の時分にボンネットの「あさま」で越えたのと、高校時代に
「能登」の上りで、早朝だっていうのにむくむく起き出して連結作業を見ていたと
いう記憶があるのですが、それ以来、ということになりますから、10年・・・・?
 
 なので、今度はクルマでなく、あらためて乗ってこようと。
 
 29日は仕事納めだったのですが(といっても昼間から飲んで仕事にならず)、
その翌日、頑張って早起きします。ただ峠へ行くのも能がないので、八高線経由。
高麗川以北は通票閉塞なんですよね。タブレット交換を眺めながら過ごします。
 
 高崎着。ここからいよいよ信越線に乗るのですが、いやいや、スキー客で結構な
賑わい。そおかあ、普通列車で行く人もいるのね。当たり前だけど。
 
 そんなこんなでほどなく横川着。
 
 「かまぁ〜めしぃ〜、かまぁ〜めしぃ〜」
 
 乗客がどやどやと降り、「おぎのや」のワゴンに群がります。私はそんな風景を
スナップして、ロクサンを連結した普通列車を見送り、駅の外へ。
 
 駅前の「おぎのや」に入ります。
 
 窓からは横川の駅舎越しにロクサンの姿が見え、私はかすかなブロワー音を耳に
しながら釜めしを口に運びます。しみじみ。ホームのベンチや列車内で食べるのが
本来のような気もするのですが、ここなら寒さもしのげるし、お茶も出ます。
 
 ごちそうさま。
 
 駅へ戻り、ぼぉーっとしていると、上りの「あさま」から降りてきたらしい、三
脚を持った「鉄」の人が、私が首からカメラを下げているのを見て話が通じると思
ったらしく、
 
 「今日、××(聞き漏らし)の回送、来ますよねえ?」
 
 「は・・・?」
 
 「いや、ロクニとの3重連ですよ」
 
 そうだったのかあ・・・・・らっきぃ。
 
 「まだ間に合うかも知れないんで、それじゃ」
 
 だっと駆け出します。その背後へ
 
 「丸山ですかあ?」
 
 「ええそうですっ」
 
 たたたたたたた・・・・・・。
 
 次の下り普通列車まで3時間。その間にも上下の特急はどんどんやって来ます。
そのたびに私はカメラを構え、連結作業やロクサンの入れ換え作業、「おぎのや」
の繁盛ぶりなどを撮るのでした。
 
 あ、ロクニも来ましたよ。
 
 横川駅が山の陰にかかる頃、列車は来ました。ロクサンを連結し、いよいよ発車
です。協調運転ではないので、ロクサンの後押しのみ、です。
 
 丸山。お、いるいる。「鉄」です。さっきの人は・・・・帰ったかな?
 
 旧碓氷橋。おお、このアングルから見るのは新鮮。
 
 熊の平。んー、ここにもいますねえ。
 
 西日を受けながら軽井沢着。左手には「ぷりんす」のゲレンデが見え、地元の高
校生らしい女の子がいいないいなを繰り返していました。
 
 日陰に少々雪の残る軽井沢駅前。そうそう、急に思い出して、草軽交通の裏手の、
修理工場の裏を覗いてみたのですが、いましたいました、草軽の貨車のなれの果て
が。ドアパネルに、わずかにそのマークが認められました。んー、トワイライトだ
なあ。
 
 ところでロクサンを間近で見るには、軽井沢の方が良いようですね。色々観察が
出来て、軽井沢方の顔(ジャンパ栓いっぱい)もよく見られます。
 
 暗くなったところで上りの列車に乗り込み、家路につきます。なんだか最近、こ
の「ぼぉーっとする」というのが楽しくなってきてしまいまして、またどこか行き
たいですね。せかせかするのも、時には必要なことなんでしょうけど、そればかり
では疲れちゃうでしょ。
 
 
                          CUB