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2641 sun3965 CUB     94/06/06 21:24 6.04横軽決戦(笑)                89



 いやあ、碓氷峠。

 え、またかって? そう、またなんです。というよりも、既に「またか」という
領域ではないような・・・・・今年に入って3回目だし。

 今度の「峠」は、今までとはちょっと趣向が違いまして、メンバーは、高校時代
の「鉄研」仲間、私の2つ上から3つ下まで、総勢8名。他に「仕事さえ無ければ」
と涙を飲んだ(?)人が若干名。んでまあそんな連中が集まってわいわいと。

 今回のテーマは、「碓氷峠でロクサンを見ながらバーベキューをやろう」!!

 事の起こりは、GW前半に私を襲った(オーバーな)扁桃腺の化膿による「にう
いん」の際、お見舞いに来てくれた先輩との会話の中で。昨年から「そのうち行こ
う」という話があったものの、それも延び延びになっていたんです。んで病院の喫
煙所で話しているうちに「そうだそれがあった」となり、「イベント屋」の異名を
持つこの先輩、「たーだ行くのはつまらん」ので「バーベキューはどうだ」と相成
った次第・・・・・・。

 土曜日の朝、関越の三芳SAで待ち合わせ、いざ、横川。いつものように「おぎ
のや」で一息入れたところで、いよいよ丸山変電所跡のそばへ行き、道具を広げま
す。

 まあ今回は「撮影会」の名を借りたピクニックなので、さほど気合の入った雰囲
気ではなかった(私を除いて!?ぉ)のですが、それでも「鉄」は「鉄」、いくつ
かの三脚が立ちます。

「おーい、上りが来るぞぉ」

「よーし、どっちだ?」

「上りだよ」

「こっち?」

「違うよ、下り坂が上り列車なんだよ」

「あーっ、ややこしい!」

 でもやはり今回はさほどガツガツ撮る感じではなかったです。うーん、たまには
こーゆーのもいいもので。先の先輩も「俺はファインダー越しでなくて、全身でロ
クサンを感じてやるんだ!」とある意味「悟り」の境地の様子。彼はかつて惚れ込
んでいたゴーマル(DF50)が全廃になってからというもの、すっかり「鉄」活
動から離れている(故にJRなんか知らない)のですが、その間に「対峙する間合
い」を見付けたようでもあります。今でも時々、ゴーマルの「さよなら列車」を
「肉眼で見送ってやらなかった」ことへの悔いをこぼすのでした。

 さて野菜の下ごしらえも出来、炭(沿線で煙を立ててはイケナイ!)にも火が入
り、いよいよ「じうじう」の始まりです。

 そして今回の、もう一つのお楽しみは・・・・・「ちーずふぉんどぅ」なるもの。

 鍋でチーズをどろどろにしておいて、それを、小さく切ったフランス・パンに付
けて食べる、というあれです。

 適当な鍋が見当たらず(おいおいすき焼き鍋なんか持って来るか!?)、そこで
白羽の矢が立てられたのが・・・・・・「釜めしの器」(笑)。碓氷峠に相応しい、
と一同大喜び。

「おぎのや」の器は、使える!

 くつろいだところで記念写真。「おとーさんが若い頃、こんなことしていたんだ
ぞ」という(ぉぃ)良い記念になりました(笑)。そして、もうじき廃止の運命に
ある、この区間が活躍している時代を共有している我々の。

 ビールもすっかり空いて(私は運転手なので飲めない・・・・涙)すっかりご機
嫌な連中。喋りながら、列車を眺めます。方や乗客は怪訝な顔(笑)。ロクサンの
機関士も、いつもの「鉄」とは様子が違うためか、はじめは戸惑っている(呆れて
いる?)様子でしたが、そのうち微笑んで手を振ってくれました。童心にかえって
振り返す我々・・・・・ちょっとノスタルジックな空気。なんだかなー。

 日が傾いて来たところで撤収。沿線を見物しながら軽井沢まで行き、日が暮れた
ところで家路についたのでした。

 でもまあ、なんですね、ここでこんなことが出来るのも今のうちなんでしょうね。
この区間の廃止まであと4年・・・・・今回我々が行った時は殆ど他の「鉄」を見
掛けなかったですけど、これからは加速度的に人が増えるでしょうから。自由に撮
れるうちに、まだしばらく通いたいですね・・・・・・。


 おまけ。

 買い出し部隊(なんと彼らは物資を求めて安中まで遠征したのだった!)の話で
は、全検出場の、ピカピカのロクサンの回送に出くわしたのだそうで。いいなー。



                          CUB