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3099 sun3965 CUB     95/01/02 16:01 「峠」納め                           130



 あけまして おめでとう ございます

 さてまだ昨年の話題が残っていてですね、その話なのですよ。

 周知のとおり、近頃碓氷峠にすっかりハマリの私なのですが、これは締めくくり
にもう1度行かなくちゃあね、という訳で1994年最後の「峠」なのです。これ
でこの年は12回、平均すると毎月1回ずつという勘定ですね。ぉ

 今回はバリバリの重装備撮影行ではなくて、18きっぷを使ってのぶらぶら。カ
メラだってコンパクト・カメラ1つです。しかしその「ぶらぶら」というのがです
ね・・・・・・・「徒歩での碓氷越え」なんですよ! おほほほほ。やはりここは、
いっぺんケジメ着けにゃあな、という訳なのです。しかも峠越えをするなら当然、
下から、と。

 12/30の朝、早起きの予定だった私はちょっともたもたしてしまって、横川
着は9:54。折角なのでそのすぐ後にやってきた「白山」を見たのですが、あれ
ですね、ホームの、機関車を連結する辺りには新たに黄色い線が引かれていて、こ
こから前へ出ないように、となっていましたよ。ここのところギャラリーは増え続
ける一方のようで、連結作業の妨げになることが増えてきたのでしょうか。うーむ。

 駅を出て国道沿いのドライブ・インの「おぎのや」で一服したのですが、おおっ
と、駐車場が工事中です。なんでも、横川サービスエリアと佐久にも店が出来るな
どの販売拡大から新たに工場を設ける必要に迫られ、ここにその新工場を造るとの
こと。おお、繁盛してますね、「おぎのや」。



 釜めしを背中に、「おぎのや」を出て、いよいよ歩き出します。時刻は既に11
時近く。うーん、暗くなるまでに軽井沢に着けるか?

 国道をただ歩いていても面白くないので、旧線探索を兼ねながらのハイキング。
ポケットには勿論、「碓氷旧線の探索」なる本を。

 丸山のお立ち台にやってくると、三脚が立っていました。その主に今日は何か来
るのかと尋ねますと、妙高の回送、つまりEF62とEF63との3重連が来ると
のこと。おお、そいや昨年の暮れにも、そんなことがありましたっけ。


(略)


 そうそう、碓氷湖という人造湖があるのですが、ここがきれいな公園に整備され
ていて、私もちょっと立ち寄ってみました。あの有名な煉瓦橋をあしらったカット
はこの方角から撮るのですが、しかしその構図を得るためには湖の後ろの山へ入ら
なければならないようなんですよね。今回その手がかりは得られなかったのですが、
現在線と煉瓦橋の一部は湖畔からも見えるので、これは一つ前進か?

 その煉瓦橋の前までやってくると、猿です。クルマを停めて見ている人もいます。
どうも碓氷峠での猿にはあまり良い出会いがなかったので、ここまでで大分タイム・
ロスをしていることもあって、私は先を急ぎます。



 「シャフト」という、横穴を持つトンネルを、そばでまじまじと見ました。いつ
もは撮影ポイントからポイントへと、ばたばた走り回っている私なのですが、こう
いう機会を設けて初めて、碓氷峠との距離を縮められるような気がします。トンネ
ルに入ってみたりもしたのですが、臆病者の私は妙な圧迫感にいたたまれずにたた
たたっと駆け出し、出たところでふう、と息をついたものの、国道へ降りるまでが
ちょっとした崖になっていて、渋々次のトンネルをたたたたっ、ということもあっ
たりして。

 その先は特にこれと言ったものはなかったのですが、ただ、撮れそうなポジショ
ン、というのをいくつか見付けました。やはり歩く速さでないと見付けられないも
のもあるんですね。たーだ、「冬期限定」で、新芽が出るともう駄目かな、といっ
た感じなのですが。うーん、すぐにまた行かなくては・・・・・・!?



 日もとっぷりと暮れた頃になって、ようやく峠。ああ。夕闇の中で一人ガッツポ
ーズをとる私。ここからは下りで、しかも距離もあと僅か。右手には雪を頂いた浅
間山が、左手にはライトアップされた軽井沢プリンスのゲレンデが見えます。

 矢ヶ崎へやってくると、新幹線の工事もまた少し進んでいるようで、軌道にはバ
ラストが敷かれ、仮のレールが敷かれ、作業用の車両がそこに乗っていました。ふ
むふむ。撮影ポイントである矢が崎踏切は、とりあえずまだ撮影可能の様子。ひと
まず安泰。

 そしてようやく軽井沢駅着。ゴール・イン! 時刻は17:20頃、横川からお
よそ6時間半ほどかかったことになります。随分道草を食いましたからね。それに
この区間の距離、JRの営業キロでは11.2kmとあるのですが、国道だと15
km以上になるようです。もっと差がありそうな気がするのですが、ひょっとした
らこの営業キロ、犠牲キロなのかな?ぉ



 さて、帰るのですが、次の普通列車は・・・・・・19:28!? あー、あと
15分も早く着いていれば、さっき矢ヶ崎で擦れ違った列車に余裕で乗れたんだ。
ああ。ここで2時間待ちぃ?

 結局、それも辛いので高崎まで「あさま」を利用することにしました。高崎から
は快速「アーバン」。いやいや、でも空気バネ台車で峠越なんて久々で、それを潰
した、碓氷峠ならではの「ごごごごごご」という乗り心地が体験出来たのはマル、
かな。



 そんなわけで、1994年の「峠」シリーズの締めくくり、なのでした。さて今
年はまたどんな展開があるのか? 沿線バーベキューは? 芋煮会は? 山へは入
るのか? 雪景色は? ・・・・・・・・うーむ。



         お次は旧中仙道を(笑)       CUB