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3130 sun3965 CUB     95/01/23 21:25 「峠」初め                            81



 さてさてさてさて、今年も峠通いが始まったのです。

 土曜日の早朝こちらを発って、関越道〜上信越道。スキー渋滞が懸念されていた
のですが、全くその気配無し。なーんだ、楽勝じゃん、と。

 お約束の「おぎのや」で一服、昼食、当然ながら「釜めし」を買い込んで、まず
は定番の丸山(上信越道が上を跨ぐお立ち台。向こうの方に煉瓦積みの変電所跡が
見える)。冬の冷たい空気の中、抑速ブレーキの熱気を吐き出しながら降りて来る
ロクサン。うーん、冬の方が、陽炎がよく見えるなあ。温度差と空気の「硬さ」で
しょうか。ところで、丸山には人影無し。



 お次はですね、暮れに歩きに行った際に見付けたポイントなのです。

 横軽の中間地点である熊の平から軽井沢寄りは、いよいよ山深くトンネルだらけ。
余程のエキスパート(山に入るような)でなくては撮影も出来ないだろう、と思っ
て、これまで素通りしていたのですが、しかし結構撮れないこともないことが先日
の「峠越え」で判明。熊の平から先の下り線は旧線の施設を流用していて、意外と
多く外に顔を出しているんですよ。

 で、旧中尾川橋梁の先のトンネルの上の国道(C−152付近)から俯瞰などを。
一度雪が振ったらしく、日陰にはうっすらと残雪が。うーん、気分だけでも、出た
かな。ところでここいら辺まで来ると、歩きではちょっとキツイですね。クルマな
らでは、でしょうか。バスなんか通っていないですよ。

 凍結した路面にびびりながら、その先でも撮影の後、また峠を下って、旧碓氷橋。
まあここでも一応撮っておこうね、と。さらに降りて、これまた初めての場所、霧
積川橋梁なのです。



 丸山からそう遠くない場所。川原から見上げるような鉄橋で谷間でない所といっ
たら、横軽ではここくらいしかない訳で、バリエーションのひとつとして撮ってお
こうかと。クルマでは近寄れないので、デイパックに必要な分だけ詰め込んで歩き
ます。

 時刻表によると、まだしばらく間があるようなので、のんびりしていると、ブロ
ワー音が近付いて来ました。

 やややっ!?

 とりあえず、とカメラを構えていると、その音はいよいよ重量感を増し・・・・・
ああっ、4重連だ! 下りの4重連。うっひゃあ。しかしこの短い橋では、それら
をまるまる収めることも出来ず。うーむ。

 「あさま」を1本撮ったところで、クルマに戻るべく歩いていると、線路脇に三
脚が。おお、今日初めて見る「同志」ですよ。んで、どうにも見覚えがあると思っ
たら、昨年秋にコスモスを撮りに行った時(その時の、コスモスにはお構い無しな
3重連狙いの人達の混雑ぶりが「横軽日和」の元ネタになった)に出会った、地元
の高校生なのでした。あれから連絡とっていなかったんだよなあ。知る人ぞ知る
MAD.W氏のオリジナル・オレンジカードをお願いするつもりだったんだけど・・
・・・・・。



 再び「おぎのや」。いやあ、今日は軽目ですねえ、なんとなく。またここで一服
して、そうそう碓氷湖からも線路が見えるんですよ、てなわけで碓氷湖へ。ここも
暮れに歩いた時に見たんですね。この後ろの山の上から俯瞰してみたいんだけど、
登る取っ掛りが掴めず。さて夕闇迫る碓氷湖、すんげーおっかなかったです。

 でま、この碓氷湖を最後に今回の撮影は終了。碓氷湖では夕焼けしか撮っていな
いけど、今度は昼間の光線の良い時に、ここから列車を狙ってみるとしましょう。

 懺悔岩という俯瞰ポイントも、じつはそう険しい所でなくて道もあるとのことな
ので、今年はこれも行ってみたいところ。うーん、段々撮影ポジションが線路から
離れていく?ぉ



 まあとにかく、今年最初の「峠」。昨年は3月が最初だったから、今年はそれよ
り2ヶ月ほど立ち上がりが早いことになりますね。雪景色も撮りたいし、2月あた
りもまた行きそうな気配。うーむ。

 というわけで、今年も始まってしまった「峠」なのです。



            自称、ウスイスト      CUB