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3494 sun3965 CUB     96/02/13 20:57 今年も碓氷峠/旧中山道編             125



 やー、今年も碓氷峠なのです。

 ぢつわ先週というか2/3に、「軽井沢氷まつり」というのがあってそこで上げ
る花火とロクサン(EF63)とをからめての絵を撮りに行ったのでした。

 でですね、2週連チャンの建国記念日、まーた行って来てしまったのです。

 スーパーホリデーパスを求め、八高線に乗って高崎まで。恐らくこれが電化前の
乗り納めかなーとしみじみ・・・・・・・・・途中寝ちゃって金子坂だの荒川の橋
梁だの明覚だの覚えていないんですけどね。(^^; ああそうそう、拝島だったかで
八高線用209系見ました。側面の帯、中央線系と川越線とに因んででしょうけれ
ど、オレンジとウグイス色の2トーンというのは、なんだか刺激的ですよ。

 でま、列車は倉賀野を過ぎ、いよいよ終着、高崎へ・・・・・・・・・と、高崎
運転区を過ぎるあたりで、しゅうしゅうしゅうしゅう、という音。

 わお! D51−498がドレイン切って派手に蒸気吹いて並走してますよ。

 そういえば今日(2/11)は、「奥利根号」が走るんですね。いやいやこりゃ
大変だぁ(なーにが大変なのかよくわらんけど)。

 デゴイチを追い越して、高崎着。今回の目的の半分は横川のスナップ、一本でも
多くの列車で撮りたかったので「白山」に乗ることにしました。そ、横川まで。(^^;
デゴイチも後から入って来て、ホームの先に人が群がっています。折角だからと私
もぱちり。そこへ「白山」が入線して来たので、慌てて跨線橋をダッシュして乗り
込みます。いやいやいやいや「銀箱ダッシュ」なんて何年ぶりだろ(笑)。銀箱持
参ではなかったんですけどね。



 いよいよ横川着。まあ駅のスナップなんですけど、主にロクサンの連結シーンが
ねらいです。連結シーンそのものは何度も撮っているのですが、それを見たり撮っ
たりしている人を撮りたいかなーと。しかしみんなデゴイチに行ったか、撮ろうと
いう人はあんましいなかったですねえ。あとになってデゴイチの発車シーンでも撮
ってこっちへ寄ったのかな、てな風の人も来ましたが、ちょっと寂しかったかな。
「おぎのや」のワゴンもぱちぱちと。

 ところで前から気になっているんですけど、駅の国道側になにやら建物が出来て
いるんですよね。「おぎのや」ドライブインとは国道を挟んで向かい側、線路と国
道の間で線路と同じ高さです。しかも鉄道施設とは思えないような風情なんですけ
ど・・・・・・・・どなたか心当たり無いですかねえ? 「おぎのや」の新館かな、
と私は勝手に踏んでいますが。

 関係無いけど「おぎのや」ドライブインの有線放送(?)はちと煩いです。横川
でのビデオ撮影には辛いところですね。この日もそうでして、しかもいきなり知る
人ぞ知る「まんが道」の「ボヨヨン・ロック」がかかったのには閉口したです。大
槻ケンジの「ボヨヨォ〜ン!」という雄叫びが、閑散とした横川駅構内に響き渡っ
ていました・・・・・・・・・・。



 さても一つの目的なのですが・・・・・・・・・旧中山道の峠越えです。

 徒歩での峠越えは、‘94年暮れに旧線探索ごっこしながら主に旧国道を通って
行っているのですが、今回は、旧中山道。信越本線の北側の、大昔の人が行き来し
たルートです。段々鉄道っぽくなくなる気もしますが、いやいやロケハンも兼ねて
いるのですよこれが。前回があまりにも楽勝だったこともあるし、なまった身体を
どうにかしようという思惑もあります。

 お昼に駅を出て、「おぎのや」で体勢を整え、いざ。時間的に些か余裕が無いの
で、脇目も振らずに旧国道をてくてくと。坂本というかつての宿場町の、上信越道
をくぐる長い直線のだらだら坂で、もうくたびれてきます。いかんいかん、いかん
なー。

 それでも旧中山道入り口に着き、いよいよ山道へ。30分程(?)登ったところ
で突然視野が開け、坂本の家々と、上信越道、そして信越本線が見渡せます。うへ、
あそこから歩いて来たんだ・・・・・・・・・そこへ下り「あさま」がやってきた
ので、列車を小さく入れてぱちり。ふむふむ、ここから撮れるんだ・・・・・・。

 そのすぐ先で「釜めし」タイム。あまり休んでもいられず、しばらく歩いて、い
よいよ旧第三橋梁・通称「めがね橋」の上まで来ました。この辺だろうと道から外
れて崖の方へ進むと、おお、見覚えのあるカンジですねえ。聞いた話ではこの辺で
「枝振りの良い木」に登って撮るらしいのですが、なかなかそれらしい木が見つか
らなくて・・・・・・・・・。

 がさごそしながら、途中で気がついたのですが、人の声がします。谷の向こう側
からのようです。しかしそれをよく聞くと、どうも私に用があるらしいんですよね。
「そこの水色ぉ!」と叫んでいて、そういえば私のコートが水色だなあと。こちら
からは人影が見えず。

 もしや、撮っているの? けれどもその調子が「お前ここを誰ン家だと思ってん
だよ!」的な風だったので、「ハイカー」つかまえてその言い草は無かろう?、と
思った私は、聞こえない振り・・・・・・・・いやこちらから相手は見えないし、
第一どっちへ待避すれば良いのかも分からなかったんですよ。「水色ぉ〜!」じゃ
あね・・・・・・・・・公共の鉄道を撮る者として、この辺は気を付けたいところ。
「独善オタク野郎」なんてレッテル貼られたくないもん。


#私だって「譲り合い」の精神は持ち合わせているつもりです。けれども「アンタ
#何様?」な輩相手なら話は別。みんな仲良くしましょうね〜。


 声の方角から恐らく上り線のすぐ奥あたりにいるのでしょうか。クルマで気軽に
来られるポジションだけど、大体この時間じゃあすっかり陰っているでしょーが?
こっちはデゴイチのついでで来ているわけじゃないぜ。(ぉ



 まともかく、大体のアタリを付けて「お立ち台」発見は次回持ち越しとして、先
を急ぎます。茶屋の跡もいくつかあって、合戦の舞台になったという看板に唸りな
がら、ひたすら歩き・・・・・・・・・雪は歩きにくいぜ、やべえ日が暮れるぞ、
ううまだこの辺かよと焦りつつ、ようやく峠。日はとっぷり暮れてしまいました。
ああ、ギリギリセーフ。ここからはクルマも通る道なのです。

 見晴台へ出てみます。群馬方の町明りから軽井沢プリンスの照明されたゲレンデ、
そして浅間山・・・・・・・・・夕闇の中、ぐる〜りと見渡せます。ここからは列
車は見えないそうなんですけど、いやいや、今度自分で確認してみましょう。まだ
太陽の余韻が赤く残る西の空をバックに、記念撮影。へろへろ。

 ここからはひたすら坂を下って、旧軽井沢に出て、あとはまっすぐ駅を目差すだ
け。そして19:00頃軽井沢到着。うう、疲れた・・・・・・・・・。



 近頃「俯瞰」というキーワードに弱い私。聞いた撮影ポジションで行ってみたい
ところ、行けそうなところはまだ幾つかあり、これらをひとつひとつ巡ってみよう
かと思っています。お気に入りの「ざんげ岩」(横川駅を見下ろすオーバーハング
した岩)での昼寝もまたしたいし、段々線路から遠ざかっている(!?)私、みた
いなのでありました(笑)。



                      CUB