***** 1997年10月20日 16:07:39 ***** [T:13139] at Oomiya ( with "Tasogare Mail 10/19" !? ) こんにちは、深町です。 私も昨日、大宮工場のイベントへ参りました。色々忙しかったりするんで 1日中いるわけにもいかず、殆ど単独行ぎみでしたが、独りでしみじみ。 他の皆さんと多々重複しようかと思いますが、ま、私からも。 まずはやはり、「横軽体験乗車」なるアトラクションでしょうか。過大な 期待は禁物と思いつつも、つい列に並んでしまう私。並んでいるところで、 入換なのか489系4連と、それを押すロクサンが前方に見えました。 ブロワー音が、聞こえない!? いや、鳴ってた筈。ちょっと待て、10/1に横川で味わった、あの幻聴 かもしれない・・・・・・しかしその聞こえた(ような気がする)ブロワー 音はあまりにもかすかで、東北本線を挟んだずっと向こう側の、東武野田線 の電車のツリカケ音にも負けていました。私の知ってるブロワー音は、もっ と堂々と頼もしいるのに・・・・・・・。 影の薄いロクサン。一応姿は見えているけどその実、気付かないところか ら実体が徐々に消えようとしている、そんな気がしました。 「横川、横川、横川です。4分の停車です」・・・・・・あの助役さんの お馴染みの口調が、不意に耳に響く・・・・・・ああ、病気かなやっぱ。 いよいよ「あさま1号」に乗り込む我々。シートのカバーなんてかかって る筈も無く、間合い運用の普通列車みたいな気分。しばらくして放送案内が あり、発車。 何とも印象の薄い、超徐行での発車。ジャンパの確認はしてないけれど、 協調なんかやってないだろうし、事実上入換みたいなものだろうし、このジ ョイントの鼓動からして、空気バネのパンクさえやってない様子。事実乗り 込む前に見たバネのゲージは水準以上にあったし、降りる時もそうだったし、 コンプレッサーが回る様子も無かったし・・・・・・・とすると結局、あの 急勾配は望めないにしても(それは贅沢)、あと車両がそうだというだけで、 それ以上「横軽」の要素は盛り込まれていない、ということになる・・・・・ ・・・・・これは、惜しいです。出来た筈なのになー。 運転士さんは、先月まで横川運転区にいらした「本物」の方だそうです。 だったら尚更って気もぉ・・・・・・・。 「あさま1号」は構内を進み・・・・・・・ああその先に待っているもの は、アレじゃないかぁ、いーのかなー、いーのかなー、と思っているうちに、 とうとう車両解体現場へ差し掛かってしまいました。そこには189系か 489系か分かりませんが、先に彼岸へ逝ってしまった「あさま」車両が横 たわってます。 うーん、これは・・・。 「あさま1号」は逆行をはじめ、一旦大宮駅の横まで進みます。これは多 分、呼び込みを兼ねてのことなのでしょう。車内放送が入ります。 「皆様にご乗車頂いているこの車両は、このイベントを最後に廃車されて しまいます・・・・・」 さっきのアレ見せられて、これは重過ぎ。(-o-;;;; 「・・・・・・・皆様にご乗車頂き、この車両もきっと喜んでいることで しょう」 うーん、なんとなく偽善っぽい気分があるような気もするけど、死水をと ってやるような気持ちは、あるかな・・・・・・合掌。 「あさま1号」から降りると、方向幕が「そよかぜ」になってました。思 わず撮ってたりする私は、結構平気なんだろな、なんだかんだ言って。(^^;;; 次の運転の時は、EF58−61の横で生録にチャレンジ。周囲が騒がし いので「品質」は望めませんが、ロクサンの足音は録っておこうと、一応録 音機材は持参していたのです。 丁度ゴハチの撮影タイムになって、そばを離れるようにという声が響く中、 「あさま」が発車。ゆっくりと近付いて来ます。その足取りには覇気が無く、 夢遊病者のよう。しんがりのロクサンも、勝手の違いに戸惑っているように、 見えました。ブロワー音はやはり、弱々しい感じ。2両が1両になったから、 というだけじゃなさそうです、やはり。 よろよろと過ぎ去り、再びよろよろとやってきて、そして去って行くロク サン。やっぱ、見ない方が良かったかな・・・・・・ちょっと後ろめたいよ うな、妙な気分。黄昏度が上がったような・・・・・・うーん。 私は時々梅小路を訪ねていますけど、日本最大の急客機、「スワロー・エ ンジェル」C62−2のかつての勇姿を知っている人は、そこで花博のトロ ッコみたいなモン牽いてるのなんて、直視出来ないんだろうな、なんて急に 思ってみたり。知ってるが故に辛いことって、結構ある気がします。 さてロクサンから離れて会場を回ってみましたが、構内が広いこともあっ て、延び延びとした雰囲気が良いですね。JR東日本、JR貨物、JRバス 関東・・・・・・・といった面々が、それぞれに干渉することなく同居して さらに主張しあっているのが、好印象でした。 工場ならではの設備やからくり、「現場」を覗ける魅力も大きいですし、 主催者側も過去の実績の上に手際良くこなされているようで、見ている方も 安心して楽しめました。車輪のことなんか、素朴な質問にも答えてくれたり、 値段まで教えてくれたり・・・・・・・「・・・住金さんの方ですか?」 なんて探るように聞かれちゃってるし、ためがいさん(笑)。 大宮工場のイベントは、真岡鉄道へのC12が復活した時の、ED500 やキハ391が展示された年に行って以来(「つばめ」勢揃いの時は手薄に なってる筈の東海道へ「みずほ」撮りに出かけたという天の邪鬼・・・)の 2度目なんですけど、紅葉の碓氷に通いまくることも無いであろう今後は、 のんびり行ってみようかな、と思います。 ***** 深町 忠利 ふかまちただとし