***** 1997年12月13日 16:03:09 ***** [T:14918] Saraba EF63 Mail Part-2 こんにちは、深町です。 高松さんの情報を頼りに、本日大宮工場を覗いてきました。 やはり、いました。EF63 3号、8号。鉄道車両が最後に踏む線路である 「あの線」の上、手前に3号、奥に8号。切り抜き文字の剥がされた跡から、判 読出来ました。冬独特の、硬くも弱い、華奢な朝日を浴びて、2両のロクサンが 少しだけ間を空けて、いました。 ナンバー、テールライト、区名標差しなどが既に無いものの、まだその姿を留 めています。土曜日なので作業があるのかどうか判らなかったのですが、やがて 奥からラジオ体操のような掛け声が聞こえてきました。 彼らは、今日限りのようです。 パワーショベルのアームの先にでっかい鰐口を付けたような重機のエンジンに、 火が入ります。しばらくしてから、作業員が出てきて、今日の作業の打ち合わせ をしている様子。ロクサンに出たり入ったり。 まず昨日までの作業の片付けに入りました。113系電車が解体されていたよ うです。大小の機器類、刻まれた台枠・・・・・・。それらが一段落したところ で、いよいよロクサン・・・・・・・重機の口がロクサンの屋根を押して移動さ せます。やけに軽そうなロクサン。ゆらゆらと、奥へ・・・。 バーナーに、火が入りました。10時30分。 作業員が1人、手前の3号機の屋根に乗り、ランボードのあたりを焼き切り始 めます。火花を出しながら、ロクサンは少しづつ、鉄の塊に還りはじめました。 その背後を、今日は遅れているらしい上り「あさま」が、滑って行きます。 あまり長居出来なかったので、ここまでしか見ていなかったのですが、多分今 頃3号機は、側板も切られて内臓を曝け出していることでしょう。あのペースで は、8号機の方はまだ手が付けられていないかも、しれませんが、これで4両が、 かつての勇姿共々思い出の中へ、消えて行きました。 さらば、EF63。 ***** 深町 忠利 > ふかまちただとし E-Mail > cub@t3.rim.or.jp URL > http://www.t3.rim.or.jp/~cub/