***** 1998年5月18日 22:31:32 *****
[T:18897] Usui Mail 1998/05/17  &  Re: yokokawa no jouhou



 こんにちは、深町です。


 昨日、またまた碓氷へ出かけてまいりました。

 うむむむ、なにげに2週連チャン・・・・・今年11度目。(^^;;;

 安政遠足(あんせいのとおあし)。安中藩の武士達を鍛えるために走
らせたという、日本で最初のマラソン競技に因んだ行事が、毎年この時
期になると催されます。安中から旧中山道を辿って碓氷関所まで、ある
いは旧碓氷峠までのマラソン大会。別名「侍マラソン」。

 コース上で、いつもネックになっていたのが車道の横断と、信越本線
を横切る踏切。全部で何個所踏切があるのか把握していませんが、唯一
横川〜軽井沢間にあるのが、第16中山道踏切。

 ランナーの通過時間帯には、「あさま」や「白山」が何本かここを通
過します。その都度遮断機は下がり、ランナーの行く手を非情にも遮っ
てしまう・・・・・・焦れながら列車を見送る人達を、私は写真に記録
したりしたものでした。

 その忌々しき踏切も、今は思い出・・・。

 そんな碓氷の変わりようを見るべく、今年も同じ踏切へやって来た私。
踏切の前後の線路中央には杭が打ち込まれ針金が張られていますが、こ
の日の杭には、お祭りの幟が括り付けられています。赤く錆びたレール
も、人やクルマに踏まれるここだけ相変わらず銀色に輝いていて、その
生々しさが、かえって後ろ向きな気分に、させるようで。(-o-)



 さてさてマラソンのランナーがやってきました。「勝ちに来る」人は
普通の走りの井出達ですが、この安政遠足のもうひとつの見物は、仮装
ランナー。ほのぼのアニメキャラから赤フン一丁まで、さらにお約束の
犯罪ギリギリ系も、お目見えしてました(笑)。

 見物は今年でまだ3回目なんですが、そういや鉄ネタは見たこと無い
ですね・・・・・・・出るしかないのか!?(ぉ


 午後は丸山あたりでうだうだやって、夕方、坂本宿のあたりの、旧線
が新線と分かれていた辺りの近くに出来つつある、町営の多目的施設(?)
の建設現場を視察(笑)。先週ざんげ岩(横川駅を見下ろすお馴染み俯
瞰ポイント)からもよく目立っていたこの施設、ロッジみたいなものも
点々と出来ています・・・・・・・溜まり場に出来そうですねここ(笑)。

 すぐ後ろには信越本線。ああ、まだ走っていれば流し撮り三昧・・・。

 とにかくま、バーベキュー、山登り、廃線跡歩き、バードウォッチン
グ、渓流釣りと、碓氷で遊ぼうシリーズを展開中の私としては、これは
嬉しい拠点。え? 畑も借りられるの? ををを・・・・・これはまた
ひとつ。(^^;;;

 この施設に接する所に、すんごい秘密基地が誕生するらしいです(謎)。
え? マジ? そんなものが・・・・・・・!?(ぉ



 どんどん、変わっていきます・・・・・。ロクサンの奮闘の日々もど
んどん、遠くなるようです。しかし暮れる碓氷の空にシルエットで浮か
び上がる刎石山や裏妙義の山々、五輪岩・・・・・それらを目の当たり
にしながら、人間の営みなど小さいものかな、などと想ってしまったり。
しかし鉄道は人間の営みそのものなわけで、そして私は、その営みに思
い馳せてみたりしているわけで・・・。

 下り線の、第1トンネルへ続くS字のアプローチを眺める。背後の気
配に振り返るも、見えるのは真っ直ぐな、赤い線路だけ・・・・・そこ
へ西日を受けて登って来るシェルパの勇姿が、一瞬重なったような。

 そういやここの正面アングルは、とうとう満足に撮れなかったな・・・。



 「横川鉄道文化むら」の建設予定地である、旧運転区の裏手の空き地。
工事を前に、重機がここで何やら掘っていますが、これは松井田町教育
委員会の手による発掘調査がなされているようです。近くで見ると、石
垣のような物が掘り出されていました。ここはかつて国鉄の官舎があっ
たそうで、これはその頃の遺構なのでありましょうか?


(略:「横川鉄道文化むら」のオープン延期、について)


 昨年秋の時点から「10月暫定オープン」とあったのですが、やはり
半年の猶予期間を設ける感じですか・・・。

 また、横軽廃止1周年と「鉄道の日」を睨んで、とにかく10月にイ
ベントを、という要望も大きかったのではと想像出来ますねこれは。

 これは何故か「おぎのや」からの告知でしたが、横川まで蒸機列車も
運転される予定らしいですしね。

(略)

 これは、国鉄時代から高崎第二機関区(現高崎運転所)に保管されて
いた機関車達ですね。幻で終わると思われた「電気機関車館」構想が、
ここで現実のものになるんですねぇ・・・・・・JR東日本高崎支社も、
「横川鉄道文化むら」には力を入れてくれそうで。

(略)

 廃止そのものを否定する主張が、一方であります。また別の一方で、
現実を受け止めた上で「これから」のことを考える人達がいます。それ
はまさに我々がつくっていくことであるわけで、昨年秋のあの騒ぎが
「一体何だったのか」ということを問うことになるのかも、しれません
ね・・・・・。

 ロクサンの動態保存もさることながら、静態保存の方にも、何か面白
いアイディアが盛り込まれそうだとか、現地で飛び交う噂話に胸ときめ
かせてしまうものですが、それもこれも、誰かが具体的に動いて初めて、
実現されていくんでしょうね。

#個人的には是非とも碓氷川の橋の上に・・・。(^^;;;;



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     深町 忠利  ふかまちただとし