***** 1998年12月23日 22:31:53 *****
[T:24296] [Mo]Usui Mail 1998/12/23



    かまぁめ〜し

    とうげのかまめしはいかーすかぁ〜

・・・・・立ち売りの声響く、横川駅3番ホーム。

 あの日々が、帰ってきました。



 こんばんは、ふかまちです。


 なんと、横川駅に釜めしの立ち売りが戻ってきました。1年2ヶ月と、
3週間ぶり。

 今日はRSECの企画の団体列車、「クリスマス・トレイン」が運転
されまして、その終着駅では、粋な演出が待っていました。釜めしを売
るのは、もちろんかつてそこで売っていた本物の販売員。

 彼らは久しぶりにホームでワゴンを押し、その傍らに立ち、やって来
る列車を待っていました。しばらくぶりだから緊張するよ、と笑うその
笑顔は、本当に嬉しそう。その実感を楽しむかのように、じっと高崎方
向へ視線を向けていました。

 やがて列車の到着。十分ひきつけるようにしてから、帽子を取って先
頭のロクイチにまずお辞儀、続く「くつろぎ」にお辞儀をして、

         かまぁめ〜し

いつもの名調子。その場を離れていても、いざ再び舞台に立てば、いつ
でもきっちり演じ切る・・・・・・・1年2ヶ月と3週間、彼らにとっ
ては、まだまだつい昨日のようなブランクなのかも、しれません。

 しかし客車はいつまでも、台車の空気を抜く気配を見せず、再後尾に
頼もしい気配が加わって来ることもない・・・・・束の間の白昼夢から、
やがて揺るぎ無い現実へと、引き戻される・・・・・。

 けれども、みんなその夢を楽しんでいたようです。列車はここから先
へ行かないけれど、その気分だけはしっかりと、ここに出現していたの
ですから。

 うーん、ちょっと入っちゃいましたねぇ。(^^;;;;;;;

 でもホント私、うるうるでしたよ。(ToT) 気を取り直してカメラを
構えてみましたが、果たしてこの記録をうまく残せたか・・・・・そう
いえばこんなに集中して駅売りの人を撮ったのは、これまで無かったか
も知れません。一度きりですから。



 しかしホント、RSECも粋なことをするもんです。「おぎのや」も
良いとこ見せてくれますねぇ。

 ツアーのお客さんへ釜めしを配る演出だったのですが、皆さん立ち売
りの人と記念写真撮ったりばっかりしてて、なかなか釜めしがさばけな
いんですなぁ、これが。(^^;;;

 一通り販売(?)が終わって、RSECの方が消えることのない旅の
記憶への感謝文を読み上げて、販売員への花束贈呈が行われました・・・・
・・・・・こういう演出、「碓氷峠鉄道文化むら」でも出来ないものか
しら? そうでなくても、何かの折に駅でやってくれるようになったら、
嬉しいです。



 展示車両の撮影会に、お邪魔させていただきました。今回のツアーに
申し込んだところ満員でもれてしまったのですが、担当の方の計らいで
撮影会だけでもいらっしゃい、ということになったんです・・・。

 場所は駅のホームの国道側の、保存予定車の並ぶあたり。鉄道文化む
ら(準備室?)のご厚意で、ロクサンが引き出されて用意されてました。
茶ガマ25号と,青ガマ12号。それぞれHMをとっかえひっかえして
の撮影会です。25号の後ろには、展示用に来ているクハ189・・・・
・・・・・うーん。



 少し撮影させてもらって、いざ、ざんげ岩。

 ひいこら言って辿り着くと、既に先客が4人・・・・・こんなの最終日
以来ですわ。結局6人になって、中には再会と相なった人も。

 「たしかここで、パソコン打ってましたよねぇ?」

・・・・・・・あららららら。(^^;;;;;;;

 復路の列車が回送されてきて、ツアー客を乗せて、15:08、発車。
無線の声は、奇しくも車掌も運転士も昨年乗った「メモリアル能登」の主
と同じだったようです。独特の口調が、これまた懐かしい・・・。

 冬の低い日差しに、裏妙義の影は既に「文化むら」用地と横川駅をすっ
かり呑み込んでいます。プッシュ・プルで今度は「赤いPF」を先頭に去っ
て行く列車。もう見えなくなるかというところでようやく影から抜け出し
て、「くつろぎ」とロクイチを牽き連れたPFは、西日にその赤をいっそ
う映えさせながら、碓氷の麓を去って行きました。


#ちびちび打ってたら、殆ど家の近くまで来てしまいました(苦笑)。



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     深町 忠利 > ふかまちただとし(モ)"W"
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