***** 1999年4月18日 21:31:17 *****
[T:27513] [Mo]Usui Mail 1999/4/18
その日も雨でした。
名残りを惜しむ人達に囲まれて、峠の主はただじっと、雨に
濡れていました・・・・・。
あれから、1年半。
奇しくもあの日と同じ雨空の下、主は再び迎えてくれました。
「碓氷峠鉄道文化むら」、本日オープン。
こんばんは、ふかまちです。
私が最後に横川運転区の検修庫に入ったのは、‘97年10月
4日。同運転区のお別れ会でのことでした。
ここで働いた人やその家族、地域の人達、たまたま居合わせた
ファン達が、峠の主たる機関車を囲んで、峠越えの鉄道を語り、
写真を撮り、名残りを惜しんでいる中、私は私で、独り最後の暇
乞いをしていたのが、最後でした。雨に濡れるロクサンのテール
ライトを見ながら、如何ともし難い感傷に暮れていたことが、ま
だ昨日のように思い起こされます。
もう、1年半になるのですね・・・。
再び庫のシャッターが開かれた時、外はすっかり様変わりして
しまいました。外界へ通じていた筈の線路はことごとく途切れ、
正面を立ち塞がる見慣れぬアーチの橋を、見慣れぬ蒸機が走って
いる・・・・・そしてそのキャブには、かつて自分を操縦してい
た人が乗っている!
EF63の、青い10号と、茶色の18号。浦島太郎のような
両機の、心中察し難いものが、あるような・・・・・彼らは、軽
井沢の2号他と同様に、住み慣れた地の変わり行く様を見ること
を運命付けられたわけですね。そしてその存在そのものをして、
峠の語りべとなりました。
彼らに、幸あらんことを。
さて昨日のメールの後ざんげ岩へ登ったのですが、今回は久し
ぶりに重装備でして・・・・・翌日ぶっつけ本番では心細いから
と、「ざんげ岩定点観測」だけのつもりながら、重装備のリュッ
クをそのまま背負って行ったのですが、いやいやいやいや・・・・
・・・すっかりへろへろになりまして。オレはかつてこんなので
登ってたのかぁ?、あーんど「落ちて」るなこりゃ、と自分で呆
れてしまったといいますか、なんといいますか・・・。(_ _)
降りて来ると、途中の「麻苧(あさお)の滝」で、白装束で滝
に打たれている人達と遭遇。ををををを初めてです。(^^;;;;;;;
で、午後はバーベキュー、なのでした。
しかーも、ロクサンのすぐそばで。v(^^;;;
勿論、ゲリラなんかじゃー、ありません(笑)。オーナー様(ぉ
を交えて、親しいメンバーでささやかな「前夜祭」みたいなもの
を・・・・・ホントはロクサンを磨きますぅ〜、というハズだっ
たのですが、こちらはまた今度に・・・。(^^;;;;;;;;;;;;;;;;;(_ _;;;;
#防犯設備も設置されてるのですが、無断で侵入するなど、良い
#子はしないで下さいね。
夜に横川駅へ行くと、翌日の部品即売会に並ぶ人達が点呼取っ
てました。これは私も馴染みの無い世界なのですが、紳士協定的
に、ずぅっとそこへ居座らなくてもいいように、マニア同士の知
恵、非公式なルールみたいなものが、あるのですね。
そこには色々見覚えのある人達がいて、しばし談笑してから、
私は「ざんげ岩」への登山口の駐車場へ行って、マルヨ。
で、今日。
夜明けから、ざんげ岩で過ごそうと決めていました。最後の初
日の出を拝み、最後の「あさま37号」見送り、横川を去り行く
ロクサン達を見送り、そして新たにこの地へやって来た保存車、
里帰りした保存車を出迎え、変わり行く横川を見つめ、この地に
とって新しい年の初日の出を拝み・・・・・私にとって、碓氷と
関わる上で最早「フォーマル」な場である(笑)ざんげ岩、では
この記念すべき日はここで迎えるべきであろう、というわけでし
て。
たーだ、累積へろへろのためか寝坊してしまって、夜明けのシー
ンはカット。(--;;;;;;;
それでも昨日と変わらぬ重装備リュックで登り、「文化むら」
オープンのセレモニーを・・・・・入ってすぐのアーチ橋には
「あぷとくん」が止まり、お膳立ては整いました。いよいよテー
プカット、そこへ「あぷとくん」と動態保存機ロクサン25号が
汽笛を吹鳴。拍手が起こり、少ししてから、いよいよ開門。
ロクサン25号の汽笛、ちょっとエア低かったような・・・。(^^;;;;;;;
それから、EF55牽引の臨時列車をぱちり。D51の臨時列
車も来て、これも撮っていると、おおっと低空飛行のヘリが!
なんと我々は、それを「上から見て」います(笑;;;)。
あのカメラマンでしょうか? ホレ碓氷峠レトロも空撮してい
た・・・(笑)。
これも撮って、下山。いよいよ「文化むら」へ乗り込みます。
正午頃に降りだした雨は本降りに。少し肌寒いせいもあってか、
オープン初日という割にはやや動員が少ないような・・・? 広
い敷地のせいもあってか、上から見てるとまばらに見えてしまう
のですが、地上で見回してみると、そうでもない感じ。でもすぐ
に無くなるというものではないから、なにも初日でなくたって、
と考えるのも自然カモですね。
屋外の展示車両は、自由に中に入れるようになっています。そ
れについて特に車両に手を加えているわけでもないようで、不特
定多数のお客さんが訪れることを思うと、目の届かない部分にお
いて、やや性善説に寄り過ぎているような気が・・・・・それと、
今日は雨だったわけですけれども、車内がすぐビショビショにな
るあたり、床の腐食がちょいと心配になりますねぇ・・・。
庫は、ほとんどそのままといった風。工具などもほぼそのまま
で、展示されています。また検修の手順やロクサンの各部位の測
定値が黒板に書かれたままだったりして、その日付が‘97年
9月5日だッたり・・・・・。
そういえば、「あぷとくん」はトラブルを解決できたようです
ね。昨日もまだ何かやっている様子だったのですが、今日は機関
車を取り替えひっ替えしながら、走ってます・・・・・そうそう
蒸機と別に、EC40(10000形)に似せたディーゼル機が
登場予定だったんですけど、そういや私昨日初めて見ましたわこ
れ・・・。
その他も色々見たのですが、一言で言うと、これから時間をか
けてじっくり煮つめて行くのだな、てとこでしょか。まだまだス
マートに行かない部分や、これはどうもなー、という部分も、ハッ
キリ言えばあるんですけど、まだまだ評価を下すような状態では
無い、と思います。
でも動態保存のロクサンのブロワー音が、弱々しいのよ・・・。(-o-)
‘97年の9月だったでしょうか、「横川鉄道文化むら(仮称)」
のプランが明るみになった際、いきなし「リピーター」宣言して
しまった私ですが(笑)、これはどうやら、そのまま実践されそ
うです・・・。(^^;;;
どうにもへろへろなので、今日はこのへんまでで。(_ _) また
続き書きまぁす・・・。
しっかし「おぎのや」ってば、バリバリにハリキッテますねー。
そういや横川駅のホームでは、駅弁の立ち売りがまた復活してた
そうで。昨年暮れの団臨(RSECクリスマストレイン)で初め
て試みられたこの演出、評判良かったんですよね。
「ざんげ岩定点観測」早急に更新します・・・。(_ _)
・A HREF="http://www.t3.rim.or.jp/~cub/report/zange/">http://www.t3.rim.or.jp/~cub/report/zange/
*****
深町 忠利 > ふかまちただとし(モ)"W"
E-Mail > cub@t3.rim.or.jp
URL > http://www.t3.rim.or.jp/~cub/