***** 1999年5月15日 ***** (独り言) 丸山のガーデニングを手伝いに行った。 丸山のコスモスというと、既に碓氷の大事な観光スポットとさえなって いる感があるが、そもそもここはMAD.W氏が開墾した畑で、私はそれ を、かつて「レイル・マガジン」誌で連載されていた「峠の四季帳」で知っ た。私の碓氷通いはそれよりしばらく後だから、この花壇の歴史も、もう 10年位になるのかもしれない。 今年も、コスモスの手入れが始まった。昨年から、横川鉄道感謝の会の 人達が強力にバックアップをするようになり、今年はさらに、副会長さん が自宅に苗代(?)を設け1500株ばかり育てたという。昨年までは直 蒔きだったから、この手間のかけようにはもう、頭が下がるばかり。m(_ _)m 雑草を除いて、土を耕して、適当な間隔に穴を掘って苗を植えていく。 日頃やらないようなことなので、これが結構腰に来る来る。天気は生憎の 曇り空で、今にも雨が降り出しそうだったが、これは逆に都合が良かった。 これが晴天だったら・・・・・苗達のダメージも勿論あるけれど、私は私 で、そこらへんで融けていたかも知れない。 ところで、そんな我々をハイビジョンで撮っている人達がいた。主役は 勿論MAD.W氏と、「感謝の会」の人達。よそ行き顔でフレームに収ま る彼らを、フレームの外でゲラゲラ笑いながら見ていたのだけれども、し かし彼らの想いがメディアで紹介されることは、やはり嬉しい。そして貴 重な記録が残され・・・・・将来MAD.W氏が「知ってるつもり!?」 にでも出るようなことがあった折には、きっと役立つに違いない(笑)。 ともかく、おにぎりなどご馳走になりながら、どうにか用意された分は 植え切ることが出来た。あの横軽廃止の秋に咲き誇っていた、その2世代 後のコスモス。その綺麗に咲いている様を、ちょんちょんと苗の見える畑 に重ね合わせて、秋の風を想像した。三脚を据えて列車を待っていた時と、 少しも変わらない・・・・・秋の丸山で、いつも吹いていた風。 私も種を少し分けてもらった。その風を少し分けてもらった。 廃止の声もまだ聞かない時分からMAD.W氏が育ててきたものは、コ スモスだけでは無かった。それは今日こうして集まっている人達や、何か の折につけ集まる人達を見ればわかる。好き、であるということに、尤も らしい正論や小難しい理屈など無用である。 碓氷が好きだから・・・・・それで十分だと思う。 −終−