***** 2000年9月3日 ***** (独り言) 丁須へハイキングした。思えば、丁須へは2年ぶりか。「文化むら」は まだその姿を現してなかったから、「文化むら」を初めてのアングルで見 ることになる。身体の方もすっかりなまってて、こないだの健康診断では フォアグラ(笑)の存在を告知されたりで、まあそんな危機感もちょっと ありつつ、ここらでしゃきっとさせるかなー、というわけで、そのきっか け作りでも、あった。旧中山道と迷ったが、まあ刺激的なところで今回は こっち。 横川駅に着いて、一応ヘッドライトは持って来たが(笑)寄り道する余 裕が無いので、登山口へ直行。通りすがりに覗く「文化むら」では、屋外 展示の車両のパンタが上がってる。夏休み企画の一環と聞くが、もう9月、 この週末で見納めなのだろうか? 麻苧の滝のところで身支度を整え、いざ、ざんげ岩。いつものペースで 到着、見慣れた横川を見下ろしながら、一息入れる。毎度ながら居心地が 良いので、つい長居しそうになるのだが、今日は丁須ハイクである、先へ 進まねばならない。いよいよ、2年ぶりの道へ入る。 ところで今回、「バーム」を試してみた(笑)。体脂肪の燃焼を促すと いう、有森裕子御用達の(?)アレである。気のせいと言ってしまえばそ うなのかも知れないが、ついでに十分な睡眠もあるのだろうけど、なんだ か身体が軽い。ざんげ岩まででもそうなのだが、いつも、途中のどこかで、 息を切らせながら「オレ何やってんだろ・・・」と想う時間があったりす るのだが(笑)、今回、それが無い。2年のブランクもあるのに、でんで んバテない。苦しいのを過ぎて、噂に聞く「ランニング・ハイ」ってやつ なのか全身躁状態(笑)になったりすることがあるが、今日は最初からそ れがちょっとあるような感じ。とにかく軽い。どれくらい燃やしてくれる のか過渡な期待は禁物(苦笑)だが、これだけ調子が良いと、手放せなく なるな・・・。 天気は良く、気温もそこそこあったので、汗ダラダラを覚悟してた。覚 悟しつつ、なんとなくそれを期待もしてた。飲料水なんか多めに詰め込ん で来たのだが、尾根に出ると横風が絶え間無く吹いてきて、終始サラサラ。 あれま。快適ではあったけど、ちょいともの足りづ。 御岳手前の、転がりそうな大岩の横の鎖場に出る。ここから見る横川駅 は真横に近い。そうだ、あの「あさま」編成が横川に来て、それをここか ら見るのは、これが初めてでもあった。カメラを取り出し、三脚を据え、 望遠で狙う。「文化むら」の方は歩いてきた稜線に遮られて、「あぷとく ん」のアーチ橋と、それに囲まれた広場のあたりが見えるくらい。うむ、 結構歩いてきたんだな・・・。おっと、長居しすぎた。 またいくつかのアップダウンがあって、御岳東稜への分岐。かのMAD.W 氏の、伝説の(笑)夜明けのざんげ岩が赤く染まる写真のその現場を一目 見ようと、熊笹の中を分け入ったのは、もう4年近く前になるか。今更自 分なりの写真など望み薄、と思ってそれっきりだったど、横川の様子も変 わったところで、そのうちまた行ってみたいと思う・・・。 御岳頂上。遠く碓氷川の眼鏡橋を望む。既に陰っていて、距離的にも露 出的にもきついものの、一応収める・・・・・ブレたなきっと。ここでま た、「バーム」を補給(笑)。右に浅間山、五輪岩、西大星、坂本の集落、 左に表妙義、妙義湖、遠く関東平野、そして正面に目指す丁須の頭。この 辺りの岩だらけの尾根歩きが、最も好きだったりする。本格的な登山から すればママゴトも良いところなのだろうけど、私にはこの「ごっこ」くら いがまあ、分相応といったところか。もうちょっと歩きたいけど。 あっけなく、丁須に着く。さすがに少し足元が覚束なくなったような気 もするが、全く人気(ひとけ)の無い岩に寝っ転がって、暫し休息。あー、 至福。真夏に来て溶けていたかったな。21世紀の楽しみとしておくか。 また三脚を立てて、坂本方面をパチパチ。相変わらず吹き付ける風に晒さ れるうち、なんだか胸が悪くなってきた。心臓か? やべぇ、こんな所で のたれ死んでも、すぐに見付けて貰えないぞ・・・・・(汗)。 日が大分傾いてきたので、そろそろ降りることにする。帰りは沢を伝う だけなので、景色は単調、さらに暗くなるのも早い。風に吹かれ過ぎたか、 どうも風邪っぽい気配。駆け下りる元気も無くなって、嫌な予感を抱きな がら、とにかく降りる。ゆっくりなだけあり、今回道を間違えることもな し(苦笑)。第二不動の滝まで降りて来て、一服。まあまあのペースかな。 これから先は道が良い。 風邪っぽい感じは続きつつも、とりあえず無難に、下山。電車が出るま で間があるので、「おぎのや」ドライブインで久しぶりに釜めしを食す。 今日燃やした分はこれでチャラになるんだろか、と一瞬頭を過ぎったが、 気にしない気にしない。 久しぶりに、なんだか充実感を伴って後にする碓氷であった。今度は旧 中山道だな。これも久しく歩いてない。 (終)