***** 2002年5月2日 ***** (独り言) 前の晩に夜更かししてしまったものだから朝起きられず、不本意ながら新幹 線を・・・・・しかも大宮でなく東京から・・・・・いや、たまにはこんなよ ゆーかましもいっかぁ、と気分を変えればこれまた楽し。 平日とはいえGWの最中、座れるのかなあという不安は、東京駅であっさり と消え去った。やっぱ平日は平日なのか。さらに乗った「たにがわ471号」 は、東京〜高崎間のシャトル便。少々地味な列車カモ。そのためか、ガラガラ。 1〜6号車までしか利用できないという断り書きからしても、やっぱり地味な のカモ。車両は200系リニューアル車。乗ったことあるような無いような。 ガラガラ故、4人ボックスにして陣取る。降りるのは終点だから、寝入っても 安心(笑)。 飲み物でも買おうかと、再びホームへ出て売店に向うと、冷凍みかんが目に 入る。冷凍みかん・・・・・もうそんな時分なのであろうか? 見るとついつ い欲しくなる冷凍みかん、これも一緒に所望。4個も食うんかい・・・。 発車。早速冷凍みかんにとりかかる。うう染みる。虫歯の予感・・・・・と 言いつつそれもいつからの話だろう。10年じゃきかないよな。あまり噛めな いままに、それでも満喫。結局、大宮あたりまでにはたいらげてしまった。指 先が黄色い。天気は晴れとか言ってたのに、一向に日が差す気配無し。ちぇっ。 高崎着。前回同様、ホリデーパス+乗り越しというパターンなので、乗換改 札横の精算所で精算。またあの、ぱちんぱちんと穴開ける補充券が手に入るの かあ、と心待ちにしていると、ぴらっとレシートをよこしてきた。赤鉛筆でぴっ と印がしてあるだけの、字面こそ精算云々とあるけれども、たーだの白いレシー ト。ちぇっ。 穴開け補充券にしてくれ、とも言い難かったので、渋々それを受け取って信 越線ホームへ・・・・・係員の好みや気分によって違うんだろか? 横川行の電車でMj氏と合流。久しぶりの再会。2人して横川まで揺られる。 ここでも、やはり平日故か、人は少なく。そんなものなのかぁ・・・・・って 考えてみると「文化むら」あたりへ行くにはこのスジでは早過ぎた。 横川着。あらためて4番の水垢にまみれた「あさま」編成、なんだか不憫だ なと2人して眺める。今後どうするのであろうか、これ・・・・・保存に動く なら今しかない、といった状況下での決断、丸山での展示とはこれまた妙案だっ たけれど、世の悪意については測りかねたのか、酷い目に遭ってここへまた降 りて来た。厳密には編成が逆向きというのも、惜しいといえば惜しいのだけど、 戻すチャンスは、無さそうだな・・・・・このまま朽ちてしまうのであろうか?、 いやいや、「文化むら」の展示車達の多くも、ここに来る前は高崎で朽ちるま まだったではないか。 外へ出ていきなし忘れ物に気付く(汗)。慌てて駅に取って返すと、ちゃん と事務室に保管されてた。ほっ。どうもここ数年、注意が散漫になってる気が する・・・。 駅前でNy氏とも合流。「文化むら」の中でウロウロしてみたり。EF63 の中身を公開しているようであった。ED42も表に出したりしてそうなもの だったけど、それは無しのようで。お客も段々増え出して、広いから混み合う ようなものでもなく、なかなかのんびりと良い感じ。 庫の横ちょのクハ189、丁度囲いの中で作業中。網越しでよく見えないけ れど、グラインダーで塗装面を削ってるように見えた。それともパテだろか? 作業場から漂ってくる有機溶剤系の臭い・・・。お色直しをして、近々また輝 いてくれることであろう。うむうむ。ひょっとして特急色に?、などとちらと 期待したり。どうなんだろ。そういやこれ、シミュレータにするとかいう噂も あった気がするけど、今庫の中に「あさま」のシミュレータが既にあるのだな。 んでその車体、外板の感じでは本物では無い? 中の備品は実物のようだけど ・・・・・原寸模型だとしたら、えっらいリアル。 Ny氏のクルマで旧道をウロウロと。国道は熊ノ平まで入れるようになって たけれど、なんでもそれで走り屋も戻って来始めてるらしい・・・。散策バス 便は運行再開? 未確認・・・。熊ノ平まで入れるということは、当り前の話 この先で土砂崩れが起きていたということだけれど、一体どのへんなんだろか。 軽井沢方からも、中尾橋(C128)くらいまで入りたいが・・・・・伝聞で は、かつて廃止の年にC50あたりだったかで起きたような、上から落ちてく るものものと違って、道路自体が崩落してしまったとかなんとか・・・・・ ひいい。それじゃあ復旧も大変だ。ただ放ったらかしにしてたわけでもないの か。 バイパスが無料化してる今なれど、こっちも直す気、あるよね・・・?>国 交省ドノ いや、むしろ旧道こそ「バイパス」の性格を帯びてきているわけで ・・・あの軽井沢周辺の混雑が解消されないんじゃ。バイパスそのものだって 混むんだし。今年も行楽シーズン突入でそこが不安。バス便だってダイヤ通り 走れるのか怪しくなってくる・・・・・いや場合によっては絶望的でさえある。 坂本。遊歩道の旧線に入ろうかという通り道に団子屋が。天幕を竹の簾みた いなモンだの何だので上手いことカモフラージュしててなにげに良い味わい。 時代劇のセットに迫る(笑)。プロパンは薪で隠してたり、金をかけずに(失 礼!)芸の細かさというか、心配りがナイス。何か食べようと思うも、閉店後 で残念。 遊歩道を丸山まで降りる。変電所跡の建物の作業もまた少し進んでいる様子。 違和感アリアリに見えた窓の鎧戸(?)は単に色を塗ってなかっただけらしい。 茶色に塗られて、浮く事も無く落ち着いた。新しく入ってた窓の桟も、シール 剤と思われたガラス白っぽい淵も塗られて、これも大分印象が違う。なんだ思っ たより良い感じじゃん、と率直なところ。雨樋や屋根がまだ銀色に光っている けれど、これらもいずれ落ち着かせるのであろうか。んで、やはり我々の知る お馴染みの姿のままではないようで、果たしていつ頃の姿に復元されるのか・・・ ・・・竣工当時なのか・・・・・んー、資料を繰ってみないとなんとも。 丁度今日の作業を終えて撤収しているところで、最後に戸締りをしている人 に、ここは何に利用する予定なのかとMj氏。まだ決まってない風の返答。ど うするんだろ。重文として色々と制限はあるのだろうけど、坂本まで歩く途上 の、休憩所には丁度良さげ。あまり賑わい過ぎるのも似合わない気もするけど ・・・・・飲み物くらい置くとして・・・・・ビアホールは、無さそうかなやっ ぱ。 暮れる丸山でしばししみじみと、写真なども撮ったりして、横川へ戻る。 「文化むら」は既に閉園時刻を過ぎ、辺りはひっそり。むしろこっちの方が、 横川の馴染みの空気のような気もする・・・。 電車を乗り継いで、上野に着くと、電車の臨時「はくつる」が入ってくると ころだった。「はくつる」といえば電車だろう、という世代の人間としては、 駅撮りなら小学生の時分に散々・・・・・と内心よゆーかましつつ、やはり撮 らぬわけにはいかず(笑)。すっかりくたびれた電車に、「月光」の年に生ま れ、近頃張りの無くなってきた肌と何かと無理のきかぬ身体が、妙にダブって きたり。はあぁ・・・。駄弁ってるうちにいつしか「北陸」タイム。ロクヨン 1000番台の、山男らしいブロワー音にしみじみしつつ、これを見送る。こ の国の鉄道から次々と消え、今僅かに残された、古き良き情緒を嗅ぎ取りなが ら。 (終)