***** 2002年12月31日 23:51:29 *****
[T:42454] Usui Mail 2002/12/31



 こんにちは、深町です。


 今年最後の投稿・・・・・間に合えば。(^^;;

#そういや南極観測隊って今も「南極の雪は白です!」って電報打っ
#て来たりするのかしらん?

 年内に行っておきたいかな、と思いつつとうとう大晦日。よーし
行ってしまえとばかりに、鈍行を乗り継いで横川へ。駅前の「おぎ
のや」には門松、残り少ない今年にもう見切りをつけてしまってる
ような、そんな微妙な空気、ありますよね、この最後の数日という
のは。

 駅前では、駅舎と「おぎのや」を結ぶように排水溝が横切り、そ
の蓋はかつてラックレールの流用品が使われてて、これがなかなか
にいい味わいだったのですが、遺されたラックレールをかき集めた
のか、横軽廃止からしばらくして、ただの金網に換わってたんです
よね、これが。

 んが、今日見ると、ラックレールの蓋がまた復活! 以前のもの
が帰って来たのでしょうか?? もうなんだか懐かしくて、パチパ
チ撮り始め。



 「おぎのやドライブイン」を覗くと、サッカーボール片手の「か
まめしくん」のストラップだのが、まだまだまだまだ、限定発売中。
将来2002年を振り返るのに、良い記念になると思いますがぁ。



 「文化むら」は休園。そんな日に、しかも大晦日に出歩く向きな
どそういるもんでもないらしく、横川は静まり返っており。横軽の
鉄道が現役だった時分、元々横川は静かな場所だったと思うのです
が、この静けさもなんだかふと、懐かしく。柵越しに、佇む24号
機をぱちり。背後には五輪岩がくっきりと。

 そういや「文化むら」のすぐそばに、横川郵便局が引っ越して来
てました。丸山への入口付近の「第16中山道踏切」の傍らにあっ
た、あの郵便局。

 そういやあの踏切、立体交差になるのだとかで。今、横川〜坂本
を結ぶトロッコ列車(?)が計画中とのことで、踏切があるままで
は実現が難しいとのことで・・・・・動いてますね。動いてますよ。

 それなりに馴染みのある踏切ではあったので、寂しいといえば寂
しいですねい・・・。今なお警報機がそのまま残っていたりなので
すが、保存されるんでしょうかねい?



 そこから「アプトの道」をてくてくと。すっかり奇麗にお色直し
の済んでいる丸山変電所跡の建物の前でしみじみ。まだ有刺鉄線の
柵に囲まれていて、その中へ入ることは叶いませんが、さてさて、
どんな形で公開されるのやら。

 さらに「アプトの道」を。坂本を過ぎ、いよいよトンネル。
66.7‰の上り勾配を歩き続け、汗ばんだ身体に、いつものよう
に横川方から吹き続ける風がひんやりと・・・ううっ、ぶるるっ。

 最近JTBの「峠の鉄道物語 箱根&碓氷峠」という本を読みま
して。碓氷の方は蒸機時代の「隧道番」の父子の物語。その舞台を
あらためて訪ねたくなったというのも、今回あったりで。5号トン
ネルの入口の前で暫し、佇む・・・・・物語の光景を重ねてみたり。



 5号を抜けるとめがね橋。「アプトの道」はここまでで、この先、
久しぶりに国道から軽井沢まで歩こうかと。雪が降ったらしく時折
足を取られたりしつつも、なんだかんだで3時間後には峠に差し掛
かり。矢ケ崎踏切を覗いて、軽井沢駅へ。帰りは16:00のバス
が丁度ある・・・。

 しなの鉄道でまた新グッズを発見。しな鉄くん、しな子ちゃんと
電車のイラストの入った、アルミのプレート・・・・・これをどう
しろと?(^^;;; とか言いつつ、どうも買わずに置けづ。2003
年版ピンバッジとか、また出たりするんだろか・・・。



 ともあれ、これで今年の鉄納めであります。皆様良いお年を。明
日は早速どこかで鉄初めでしょかね。(^^;;;



  *****
     深町 忠利 > ふかまちただとし
        E-Mail > cub@t3.rim.or.jp
           URL > http://www.t3.rim.or.jp/~cub/



オマケ:

 朝がしんどいのである。寝るのが遅かったということもあるのだ
ろうけれども、なかなか起動出来づ。うーむ駆り立てる何かが、尻
叩く何かが・・・・・三十路への峠はやっぱり方勾配ではないらし
い。じっと手を見る。はともかく、当初のつもりより、1時間程遅
れて以下シフト。まあ、こんな昨今にあって、そのへん折込済みな
ような気も。

 そういえば、E231系というのは横軽廃止後の登場ではなかっ
たか、とか思いつつ高崎まで途中をほとんど覚えておらづ。喉の感
触からして、ひょっとして鼾をかいてたカモ(汗)。



 めがね橋から先はもちとしんどいかと思っていたのだが、帰りの
バスの時刻「16:00」を頭に叩き込み、平均1分でカーブを1
つクリアするペースなら・・・などと考えると結構楽勝。しかし歩
いてみたらその見積りよりも意外と楽な。

 熊ノ平の入口で小休止、やや上気した身体を冷ましながら、門扉
の隙間からトンネルの向こうの構内を覗く。明治のトンネル越しに
平成の世のロクサンの奮闘を見るのは、なんだか「タイムトンネル」
から覗くような趣があって好きだったのだけど、今覗いている「そ
して誰もいなくなった」時代・・・・・H.G.ウェルズの「タイ
ムマシン」の後の方へ読み進んだ時にずっしりと来た、あの独特の
虚しさを思い起こしたり・・・・・アチラは「棄景」の延長どころ
じゃないスケールだったケド。

 うーむ、しばし唸り。在りし日と同じ構図で撮って並べると一
際、と思いつくも、今日は300mmを持ってなかった。あうぅ。

 段々日陰の残雪が増えてきて歩き難くなるも、大晦日とあってか
クルマも少ないので助かる。何かと有名なC121を過ぎ「軽井沢
9km」なんて見えると、やれやれここまで来たかと。フツーに歩
けば2時間弱といったところ。道は段々アイスバーンを交えるよう
になってきた。バスは逃したくない。寒い中次の便まで暇を持て余
すのは、イヤである。

 段々、矢ケ崎山のプリンスのスキー場の音も聞こえてきて、いよ
いよ峠も近く。時計を見ると、もうよゆーのよっちゃん、カーブの
番号もゴハチのラストナンバーを越え(笑)、えっちら、おっちら、
おーし峠。視野が開ける。やっぱり早いな。たしか前はもっときつ
かった気が・・・・・ああ、装備がでんでん違ったか。

 雪の矢ケ崎踏切。雪の中を伸びる、二筋の茶色・・・レール・・・
・・・どうでも良いけど相変わらず迷い込んで来る県外ナンバーの
クルマが後を絶たづ。アウトレットだのの待つ反対側へ急くあまり、
行き止まりの看板も目に入らないってか。それほどのもんなんかな。



(終)