***** 2004年6月25日 *****
(独り言)



 前にも書いたがどうも最近なーんとなく、再び碓氷が「来てる」感じが。
あの廃止の日から、もうすぐで7年になる。長野「行」新幹線と共に生まれ
た子供は小学校へ上がり・・・・・なる喩えも月並み過ぎて聊か小っ恥ずか
しいが、確かなところで時間的スパンとしては、そういうことになる。

 坂本までのトロッコ列車の運行開始はいよいよ来年だそうで、各所で工事
が進行中。そのあたりへの注目もさることながら、一方でそろそろ、あの大
幹線としての信越本線の時代を「懐かしむ」時代に、入りつつあるような。

 「呪研」活動も早何年か。振り返るに、一頃「まーだ碓氷かい」みたいな
反応が無いでも無かったのが、ここのところ「おっ、碓氷かぁ、懐かしいねぇ」
といった風へ、徐々にシフトしつつあるように感じることしばしば。思い過
ごしの部分もあるだろうけど、皮膚感覚的にどうも、特に昨年あたりから、
そんな。

 後ろ向きな懐古趣味、と言ってしまえばそうなのかもしれないけれど、し
かし振り返れば「横軽」はずっとそこにあって、「文化むら」や「アプトの
道」のある片隅で、今なお時の流れに任せるまま、錆びたレールがいまだ生々
しく、かつての余韻を漂わせる。未だ思い出に埋没してはいない。

 廃止から8年後、トロッコ列車と共に歩む歴史が、始まる。

 この8年間という歳月・・・・・鉄道の廃止以来、人々に一旦は忘れられ
てしまったかもしれない碓氷、トロッコ列車を機に再び注目される時、その
間の歳月は空白のように捉えられることも或いはあるかもしれないけれど、
しかしその間にも彼の地では、様々な創造と挑戦があり、決して「空白」で
なかったことは、刻んでおきたいところと思う・・・・・降って涌いたわけ
でもなければ、ましてや言霊などでもない。



 さて。

 そんな折柄とあってか、昨年秋あたりから、模型の波状攻撃にやられっぱ
なしである。Nゲージしか手が出ないが、思い起こすに、ワールド工芸の
ED40、しなの^H^H^HマイクロエースED42・・・・・もうすぐED41
も出るらしい。ちょっと外れるが同じく「はまかいじ」183/189系、
GMの107系100番台のしかも前期と後期・・・・・さーらーに先月末
には、プラレールの「サウンド連結EF63&あさま」・・・・・って、ど
う考えても他のプラレールと「対象年齢」が大分シフトしてまいか。

 お陰で破産寸前である。

 そういやこのプラレールのロクサンってば、横川4番に今も佇む、11号
と12号だったりするわけだけれど・・・。

 一方で、昨年秋に「列車通り」がDVD化、いきなし「あさま」と来た。
VHSで持っていたのだが、これは外せづ・・・・・なかなかヨドバシに補
充されないので、暮に通販で確保。

 出版物では、4月にイカロス出版「信越線の名列車」なるMOOKが。
やはり横軽のウェイト大きく、過去に伝えられた物語の「おさらい」のよう
な色合いを放ちつつ、ここで今一度纏めておかねば、語り部の言葉を留めて
おかねば、という重みさえ感じる内容。さらにあの「CRAZY.I」氏の
空撮が加わり、氏の「碓氷越え」が発表された、当地がまだ牧歌的であった
頃の記憶を蘇らせた。

 今月はまた「旅の手帖」で峠越えの特集の中で横軽も。「玉屋」にスポッ
トライトが当てられ、碓氷のこれからについても触れられていた。記事のク
レジットを見れば、結構お馴染みの方ながら、廃止の前より、そして廃止後
の碓氷をずっと追っていらっしゃることを、これまでの記事で知っている。
そういえば最終日に、丸山で横断幕を掲げていなかったっけか・・・・・記
事からはいつも、静かな熱さを感じる。

 あかぎ出版から封書が届いた。「信越本線・高崎−軽井沢120年」とい
う本が出るとのことで、その通販の案内。横軽廃止の頃に「さよなら碓氷線」
という装丁も内容もそして値段も重厚な永久保存版の本をリリースしたあか
ぎ出版だが、それを通販で求めた時の縁と思う。

 さーらーに、鉄雑誌発売日に書店を覗けば、碓氷橋を行くロクサンの姿が
目に飛び込む。RMM誌の表紙だった。開くと、碓氷川と丸山のNゲージの
モジュールをこしらえた記事が。パラパラと写真を眺めた限り、撮影の妙も
あるのだろうけどこれが、トミックスのカチッと来た車両に対し、建築物等
ややぼやぼやした印象があるものの、なかなかにリアル。以前トミックスの
ビデオでも、出てきたモジュールが結構凝っていたように思うけれど、はて
さてどんなもんだろう。にしても今回の、意外と結構資料の揃う題材・・・・・
テンションのゲージの色が付いた架線柱からして最々晩年だから写真も豊富
なハズ・・・・・とはいえ、こりゃすげえわ。どこまで調査したのやら・・・
・・・折角なので、在りし日の横川駅というのもどうだろね。「傍らに立て
ばそこはざんげ岩」っての、教えてあげようかしら(笑)。

 ・・・はさておき、そんな具合で続く昨今。あとで振り返るために、とり
あえずリアルタイムに書き留めておく。

 しかし何故に、今?

 その前はというと、2002年の秋に「RM LIBRARY」で碓氷編
だとか、ぽつん、ぽつんとあるにはあったのだけれど、ここに来ての波状攻
撃、果たして偶然なのであろうか? 闘病記(苦笑)方々、以上をちょっと
整理してみると・・・、


  2003/10 ワールド工芸ED40
       10 列車通り classics「信越本線 特急あさま」
       12 しなの^H^H^HマイクロエースED42
  2004/ 1 GM107系100番台後期
        3 107系100番台前期&「はまかいじ」
        4 イカロスMOOK「信越線の名列車」
        5 プラレール「サウンド連結EF63&あさま」
        6 「旅の手帖」誌「峠越えの鉄道」特集
        6 あかぎ出版「信越本線・高崎−軽井沢120年」案内
        6 RMM誌、碓氷橋&丸山Nゲージモジュール


 まだあったカモ? そして近々、マイクロエースからED41。うう。

 107系や「はまかいじ」は微妙としても、一方でワールドから、ED40
と前後してだったか、ヌ600、なんてシロモノも出ていなかったか。どう
にも尋常ではない(笑)が・・・・・どこかでしきりに勧められたような気
もするが(ぉ・・・・・やはり「来てる」のか??



 その先に、トロッコ列車がやってくる・・・。



 ときに、懐も多少潤ったところで今日、地元のヨドバシにて邦画のDVD
など所望。

 「この世の外へ クラブ進駐軍」。

 何故かこれ、丸山変電所前がヤミ市なのだ(笑)。


(終)