***** 2005年3月26日 ***** (独り言) いよいよ、トロッコ列車「シェルパくん」運転開始。 予報は晴れを告げ幸先の良さを思わせたのだったが、いつもの如く金曜 の夜のへろへろ頭ではロクに準備が捗らず、結局明け方近くまでかかって しまい。今回はクルマで行くことにしていたから、いつものように寝てい る間に到着というわけにもいかづ。うう。 しかし、寒い。4月もすぐだというのに、寒い。凍えながらSAで缶コー ヒーを啜るのだったが、空は段々白んでくる。ともかく先を急がねば。上 信越道に入り、下仁田を過ぎた頃、右手に線香花火のような火球が現れ・・・ ・・・朝だ。急く気持ちを抑えつつ松井田妙義IC、慣れた道を横川へ。 「文化むら」の前にクルマを着ける。「シェルパくん」の顔が朝日に輝 くのを待つも、生憎東の空に薄雲があるらしく、ハズレ。折角クルマで来 るからにはと、これを狙っていたのだったが・・・うーむ残念。しかし最 初の朝であることには違いない。ぱちり。 さて「文化むら」が開くまで、どうするかな・・・ぐぅ・・・むにゃ。 おっと。少し復活したところで、ちょいと「峠の湯」まで偵察、3/22 のセレモニー告知の横断幕が残ってたり。朝の光線の22号機を、ぱちり。 さてと「文化むら」へ戻ると、なんだか見覚えのある顔(笑)。久しぶり の再会に駄弁ったりなどしつつ、「文化むら」へ「シェルパくん」の切符 を求めに。 「シェルパくん」初日に天候にも恵まれたためか、「文化むら」のお客 の出足も開園直後にしてそこそこと見えた。賑わいそうな予感。初モノ好 きの乗り鉄というのも少なくないだろうから、初便はどうかな、ちょっと 出遅れたが、乗れるだろか・・・・・「文化むら」入口の窓口のお姉さん に問うてみると、大丈夫ですよーとの返答。じゃあそれに乗りますと告げ ると何かメモしている様子。きっと先着順で定員に達したらストップかけ るのだろう。でも何か整理券など要るんじゃなかろかと、そんな感じのこ とを問うてみると、自由席ですからと妙な返答。噛み合ってない(笑)。 そもそも互いに描いているものが違っていたらしく、つまりこちらの心配 し過ぎだったのカモ。 それと。何も気配が無いので気になっていた、今日の開通式についても 訊いてみると、22日に済ませたのでありませんと。あれれ22日はプレ イベントで、今日の26日に開通式と運転開始、とアナウンスされてたハ ズ。ハテ?、ハテハテ・・・? まあ止めたならそれで、無いなら無いで、 乗ることだけ考えることにしますがぁ・・・。 入場券+1往復の「B券」を購入。シリアルは「0016」。もう15 人が先に押さえてるのか・・・。 軽装・・・といいつつ魚眼やらゴロゴロ携えて、いざ中へ。のりばには もう行列が出来ていて、乗りそびれてなるものかと、すぐに並ぶ。今日は 高崎鉄道少年団のボクらが来ていて、近隣の施設のパンフレットの入った 封筒を配ってくれた。駅の屋根には「シェルパくん」の横断幕があるのだ けれど、妙なスペースが空いており・・・・・あ、3/22のセレモニー の、あの日付やらが剥がせるようになってたのか。 ときにあの、「ゆるキャラ」のポッポさん、今どうしてる? この間の セレモニーの時にも、いて然るべきなのに、いなかった。どうにもここの ところ影が薄いのだが、フェードアウトしてしまうのかというと、「シェ ルパくん」にもしっかり描かれているし、このあたりがなんとも微妙。あ の着ぐるみに入る役の都合がつかないのかな・・・・・大抵は若手がやら されるわけだろうけど(笑)、ポッポさん、会いたいなぁ。 いよいよホームへ上がるところで、入鋏。切片回収の工夫で鋏にフィル ムケースと思しきが付いているのが、「現場」ぽくてなんともリアル・・・ ・・・そういや「アプトくん」でも使ってるかこれ。入れた跡を見ると、 サメの背ビレのようなカタチ。そういや横川駅のってどんなだったかね。 さて「シェルパくん」、乗るならやはり先頭だわなと、展望デッキに陣 取る。取材のビデオカメラマン氏が傍らで三脚を立てていて、カメラを着 けたり外したりやたらと忙しい。ときに何か変だと思えば、窓ガラスが無 い。吹きっ晒し。あれれこの間見た時はガラス、あったハズ・・・・・観 察するにどうやら、「風っこ」あたりのように外せる仕様らしく。後の車 両はサッシが入ってて、こっちは外せそうも無さげ。 初乗り鉄でごった返すかと思いきや、発車数分前にはもう乗り込んでく る人もおらず、なんだか肩透かし。乗り鉄的には、本線列車とはちと位置 付けが違ったか? セレモニーの3/22でなければ意味が無かったか? ともあれ、展望デッキは意外やよゆー。絵的にはもう少し密度が欲しい程。 #遠来の客には、10:00発はちょっと早いのカモ。 寒い中暫し待ち、やがて定時。ピー!・・・発車。ホントに何も無しに 運行開始・・・・・柵越しにギャラリーがカメラを向けてくる。そういや 今見ているこの視点というのは、初めてだったりしないか??・・・・・ 今にして。 ゴロゴロと進んで行き、立体交差の手前で、一旦停止。ふと右手を見や れば招魂碑。テープではなく肉声の車内放送、この招魂碑の由来を紹介す る。この列車の歩みのペースといい、ガイドさんに付いて歩くような、そ んなリズムだろうか。 ピー! 再び走り出し、初めて渡る立体交差。カーブを経ていよいよ直 線へと至る・・・・・ときにこのゴロゴロ感、錆を踏みしめるようなこの 感覚、はてどこかで味わったような・・・・・あ、南部縦貫! 丸山で5分の停車。記念写真撮るくらいの時間はある。ここはしっかり 自分撮り用カメラ「ワイワイワイド」を持って来たので、ウハウハとぱち り。列車を降りて変電所の建物を眺める人達。すぐに急かされるように列 車に戻るのだが、もうちょっと見たかったらあとでおいで・・・・・あ、 そういう感じでも、いーんじゃん? しかし、寒いんだ。窓ガラス付の後の車両をして「暖房車へどうぞ」と 案内が入る。あー、暖房車だったんだ(笑)。ここまでで十分だったのか、 たまりかねてその暖房車へ逃げ込む人・・・・・ちぃ、これからが本番じゃ んか。勿体無いねえ・・・・・ううっ、さぶひ。 ピー! いよいよ急勾配へと向かう。放送では66.7‰と言うけれど、 下り線はちょっと足らないんじゃなかったか・・・・・というのはさてお き、眼前にせり上がる線路へ、挑む。1000m進むごとに云々、とその 意味を紹介されるのを耳にしつつ、もうちょっとイメージしやすい表現も あるぞぉ、などと思ってみたり。かつて20m級車両の後の壁に立ち、向 こうの壁を「見上げて」は、それを実感したものなのだったが、「シェル パくん」が仮に機関車込みで全長30mとすると、その前後でほぼ2mの 高低差がある勘定。ほーらなんか、実感沸きませんか。 沿線で手を振る人、カメラを構える人。それに応えつつ、前方を眺める。 この間買った「列車通り」の、ほぼそのままの風景・・・・・やがて霧積 川に差し掛かる。鉄橋の響きを耳に、7年半ぶりにこちらから川を見下ろ しながら、不意にこみ上げてくるものを、覚え。奥底へ仕舞い込んでいた ものが、溢れ出そうとしていた。迸ろうとしていた。先を行くレールが、 微かに滲んだ・・・。 帰って、きた・・・・・思い出の中へ、いや新たな思い出の続きへ、帰っ てきた・・・・・いつの間にか独り微笑を浮かべていたことに気付き、傍 目に気色悪かろうと慌てて顔の体操などして取り繕う。 思わせぶりに第1トンネルへカーブを切る線路から逸れて、列車は「と うげのゆ」駅へと、入って行く。僅か10分の折り返しだが、ともかくま ずは自分撮りと、軽くスナップ・・・・・あまり本質的ではないカモなが ら、ふと気付いたこと。ソフトウェアの領域に属する話ながら、ホームが 短いために列車の前での記撮が出来ない。降りれば何とでもなる丸山は別 として、これはちょっと惜しい気も・・・・・尤も、記撮組がいつまでも 居座っては折り返す時間が足らないから、敢えてそうしているのかもしれ なけれど。要はホーム以外からでも記撮出来ればいいわけで、「とうげの ゆ」の逆サイの芝あたりは、まだ入れないがその候補になり得るか? さて折り返し。そこでまた入鋏・・・・・同じ鋏痕。で、やはり来たか らには散策のひとつもしたいのが人情で、取って返す客はさすがに少ない。 「とうげのゆ」基点で乗る人もいたろうけど、車内はガラガラ、ボックス が占拠できるほど。 ピー! そろりそろりと降り始める「シェルパくん」。「アプトの道」 を歩いて戻る人達に手を振られながら。車内をキョロキョロ見回している と、プラレールの「63あさまセット」を取り出して窓際に繋いで並べて いる少年が。色々考えてるなぁ・・・。 しみじみと車窓を味わいつつ、丸山を過ぎ、残りの道程が段々惜しくなっ てくる・・・・・「アプトの道」を走って追い越していく子供。そんな速 さで進む。かつての「あさま」などは、原チャリ並だったように記憶する。 アプト式時代はどうだったろう。資料を紐解けば分る話だろうが、意外と これくらいの速さだったのではなかろうか? そうと思えばこれもまた、 いとをかし。 そうこうするうち、カーブを曲がり、招魂碑の前で止まり、そして「ぶ んかむら」駅へと、滑り込む。行って帰って、1時間。あっという間のよ うでもあり、長かったようでもあり、濃厚な時間を持てた心地。 降りてまずは「文化むら」の資料館へ直行、例のメダルの、今日の日付 のを、がっちゃんがっちゃん。売店をまた物色、お馴染みの「赤い電車」 のシリーズに紛れて、いつもとタッチの違うイラストが・・・・・ややや! 西村慶明氏! ちゃあんと「Kei」のサインも入っている。 くぅぅ・・・・・昔のRM誌の「けいめいのイラストノート」は毎月楽 しみにしていた連載だった。その緻密さと温かさとのバランスが絶妙なイ ラストもさることながら、余白に綴られる物語も印象的だった。時々思い 起こすのは、身を削りながら荷物列車を牽くEF62の回。当時はゴハチ を東海道筋から追い出した存在として見ていたカマだったが、ロクニには ロクニの定めがあり、その哀愁を知った。そういえば後に「でんしゃに、 のった」という子供向けとは思えない(!)絵本を手に入れたが、こちら でも主役のシティライナーの傍らで、ロクニの荷物列車が駆けていた。 で、イラストはロクサンの、1号機と15号機・・・・・15号機とは ある意味シブい。2エンドのおでこはまだ通風口が健在。(ぉ 西村慶明 とあらば、看過出来ぬ・・・・・しかしTシャツや巾着ではちと、辛いも のがあり。マグカップも嵩張るし、うーむどうするか・・・・・とりあえ ず、マウスパッドを所望。 少し回って「文化むら」を後にし、そういえば2往復目が降りてくる頃 と、中学校の下から立体交差を狙う。すぐそこで猿の群が出てきていて、 じゃれてるのかキーキー煩い。こっち来るなよな・・・・・恐くなんか無 いもん・・・・・そのうち近所の人が棒持って追い払ってたり。やがて列 車が現れ、ぱちり。 午前の部終了。さて・・・・・行くか? 行っちゃいますか!? 五輪岩。横川から見上げるそれは、理想的というほどの「抜け」ではな いながら、まあまあくっきり見えており。初日に押さえてしまうというの も、なかなかではあるまいか。それにクルマの時でないとなかなか厄介な 場所だったりもするし。 バイパス方面へ走り、上信越道の下から記憶を頼りにクルマを入れる。 あっさり見覚えのある止め場所が現れ、そこへ止めて身支度。横軽が廃止 になってから、五輪岩を訪れたのは一度だけ、だったろうか。あれとて前 世紀の話だったように思う。21世紀の初登頂というわけだ・・・・・そ んなことを考えつつ、買い換えなきゃもう駄目だと言いつつ既に2年を過 ぎ、ようやく先日買ったトレッキングシューズの靴紐を結ぶ。廃止前の横 軽を知らない靴も、2代目になった。 脇道へ入りしばしの登り。左手が開けた先に、右の斜面へ入って行くの がこれまでの慣れた道なのだったが、その斜面、確かここのハズといった あたりが植林されまくっている。もうちょっと先だったか、もうちょっと か、と進むうちに、小屋が見え。あーここまで来たら行き過ぎだと、普通 なら引き返すところなのだが、その小屋の脇の小路に、ついつい引き寄せ られ・・・・・慣れたルートとの位置関係は大体判っているから、いざと なればそっちへ向かってよじ登れば良い・・・ハズ。 とか言ってるうちに小路は怪しい方向へ逸れようとする。ここらで縁を 切った方が良いだろうと、斜面をよじ登りにかかる。えっちら、おっちら、 暫らくすると尾根へ出た。いつもの道か? そうのように見えるし、そう でないようにも見え、要するに決め手がない。 こんな時は、とにかく勾配の上へ上へと進めば、いずれ頂上へ至るので ある。数学者もそう言ってる。そうやって登って気が付いたら関係の無い 小岩の頂だったりしたら、それはそれで考えればよろしい。 しかし方角は合ってそうなのだが・・・・・む、これか? こっちか? ・・・・・おっ、ああっ・・・!! リボン。 くぅぅぅ。ルートへ出たのだ。先達が遺した、目印のリボン。あの横軽 廃止を挟んで、今尚そこに、巻きついていた。ずっと再訪を待っていてく れたようで、なんだか沁みる。 人間、確信を得ると身体もそれに倣うようで、急に足取りが軽くなった。 こっちだろ、こっちだ、そうそうこうだった、よしよし・・・・・いよい よ、最後の岩登りの取っ付きに辿り着く。 ツララ。 トラロープの垂れ下がる岩を覆う氷。もしやと北壁を覗き込むと、木々 の隙間に真っ白な斜面が続いてる(汗)。さすがに日の当たる足場はポト ポト融けてはいたが、足場が覚束ない。ガシガシ蹴り割りながら、恐る恐 るよじ登り、途中から日向側へルートを変えて、よいこらしょ、ふう。遠 くに熊ノ平が見える。さらに向こうに、真っ白な浅間山。 来ましたね、来ましたよ。 山頂を通り過ぎて、俯瞰ポイントに陣取る。やれやれ、時間はそんなに かかってないな、午後の部丸々撮れんじゃんか。こんな先っぽの吹きっ晒 しじゃ木も育たないのか、視界もよゆーのよっちゃん。眼前でカーブを描 く、丸山の斜張橋。あー、5年ぶり。 遠く「文化むら」の方を見やると、「シェルパくん」が出発したところ らしかった。まずはぱちり。丸山の直線で木の陰に見えなくなって、斜張 橋の下へ出てきたところをぱちり。また見えなくなり、もうすることが無 い・・・・・ときに「シェルパくん」、車体は茶色基調で俯瞰はどうかと 思われたが、客車に描かれた夕焼けか朝焼けかのグラデーション、これが なかなか効いていて、遠目には混ざり合って、全体的に赤い車体のように 見える。あの客車の顔つきからしても、まるでスイスあたりの登山鉄道の ように見えなくもなく。これが計算されたものだとしたら、デザイナー恐 るべし・・・・・思い過ごしかな。 久しぶりに、コンロやらを取り出して、コーヒーを淹れる。ずずっ、ふ はぁ、あー、山はいーなー、なんて言ってみたりする。 ふと遠くを観察すると、なだらかな斜面の、緑を剥ぎ取った一帯が見え。 安中榛名! 駅そのものは山影で認められずとも、駅前の見覚えのある建 物が見えるから、そうだろう。広告では自然回帰とか色々謳ってるようだ けれど、こうして見るとまた、別の趣が。その向こうに気になる穴。新幹 線のトンネルか?、と思い時刻表を頼りにしばらく待ってみるも、とうと う現れづ。いや芋虫になりすぎて、認識できなかったのかも、しれないけ れど。 最終下りは15:00発、大分傾いてきた光線の色味に、赤く見えた車 体はいよいよ輝きを得たように、見えた。てっきりすぐ返すと思い込んで たので、16:00発で返すまでの30分、焦れまくり。初日からトラブ ルかと勝手に気を揉んだのだったが、勿論ちゃーんと現れた。刻々と変わ る光線的には、遅い方がかえって好都合でもあった。もっと赤く、もっと 赤くと粘ったのも今は昔。今日はもう、来ない。日脚は益々長くなり、当 面はこれ以上望めそうも無い・・・。 荷物をまとめて、下山。もうルートはよゆーである。登りではとうとう 見ることの無かった、見慣れた石碑もちゃんと。よしよし。ざくざくとひ たすら降りるのみなのだったが、どうも先客がいたのか足跡が。人間のよ うな。そうじゃないような・・・・・と言ってたら、糞? え? おたく どちら様?? 鈴持ってきてて良かった(汗)。カランコロン。 そろそろかつての、尾根を外れて道に向かって降りる頃ではと思うも、 仮にそこにいたとしても植林されていて判らず。一方、目印にはやけに新 しいものが加わっていて、それは尾根を逸れずにまだ真っ直ぐ先へと続く。 そういえば別のルートもあるのだったな、鉄塔のところからどうのこうの ・・・・・と言ううちに、それなりの林道のようになり、やがて前方に、 クルマが見え。 俺んじゃん・・・。 我が愛車が目の前にいる。あれれこんなルートあったのか。いや前から この道はあったように思うケド、入って調べるほどの余裕は無かった。なー んだ、そういうことか・・・・・サークル内で部員同士付き合っているの を見つけたような台詞を呟きつつ、しかしまあ、今更にしてですなホント。 久々の五輪岩に充実感を覚えつつ、横川へ降りて一休みの後、さてと高 崎へ出て、いつか入った大きな書店でネタ探し。無論「上州風」他の郷土 本関連がお目当てなのだったが、ソレと思しき一角でふと目に止まった一 冊。 「群馬のプロジェクト」ぷらざマガジン社編。手に取ると「群馬にこん なにも熱いドラマがあった」とこれまた熱いコピーがでっかくあり。 ふと中島みゆきの歌声が・・・。(ぉ ともかくパラパラパラ・・・・・をを、群馬交響楽団の話がある。そう いえば「ここに泉あり」って観たよなぁ、草軽が出てきたりしてさぁ・・・ ・・・と思ったらその撮影の話もある。上毛かるたは外せなかったろう。 それぞれのタイトルがまた、ソッチな風情なのだったが、太田の中島がら みでYSの話が出てくるあたりで、もう・・・・・そういや群響もプロX に出ていたっけ。本家もネタには苦しんでるようだけど(ぉ で、「思い出を乗せて走り続けろ碓氷線」。来ましたよ。碓氷線の歴史 とその廃止への経緯が綴られ、長野行(←今や懐かしい)新幹線の試運転 開始の年を開業と混同しているあたりおーい地元だろうと思ったりしつつ、 ここに、2人の鉄道マンが登場。横川で生まれ育ち父子二代鉄道に関わり、 横軽廃止の無念を呑み込んだ方、新幹線開業を推める側にあって複雑な想 いとともに廃止を見届けた方・・・・・それぞれの想いの先に「文化むら」 が誕生する。いかにも「プロX仕立て」と言ってしまってはミもフタもな いが、事実、関わる人々の「想い」なくして、この事業は成らなかったの ではないか・・・・・A4判のこの僅か3ページではとても収まらない物 語、そろそろ「歴史」として語られ始める昨今、ひとつの形で綴られるこ とを願いたい。 そして将来への展望で、締めくくられる。後に「シェルパくん」となる トロッコ列車計画、そして「その先」へ・・・。無論、所望。 お次はロクサン14号機の様子を見に、倉賀野。あわよくば明朝、顔が 朝日で輝く様を、と目論むのだったが、隣にタキが連なりどうも光線が当 たりそうも無く。そういえば昨年末もタキがガードしていて、果たせなかっ た。もしや丸見えを避けて、隠しているんだろか? 連結されてるのは 1つ目のEF60だし、後から来たのがどんどん先に解体されているのを 見るに、もしや残す気でいたりなんかして・・・。 はさておき、この角度だと夏至に近くないと駄目なんじゃなかろか・・・ ・・・クルマで来るしかないか・・・・・ともかく明日は駄目っぽいので、 もう1日いるつもりの、横川へと戻る。おぎのや駐車場にクルマを入れ、 寝仕度する間もなく・・・・・カクン。 (続)