***** 2005年4月17日 ***** (独り言) で、桜の延長戦なのだ。 また肌寒い日が続いたりでヤキモキの1週間。予報チェックしまくりなの だったが、昨日はイマイチ空もパッとしないようだったので、もう1日我慢。 こういう時はタメが肝心、不安に駆られて動いたら負けなのだ・・・・・な どとワケのわからぬことを呟きつつ、満を持して未明の出立。寒いなおい。 いわば延長料金の、またあのホリデーパスな生活。熊谷途中下車作戦でオ レカを消費しつつ、早めの横川着。で、桜・・・・・ををばっちし! くぅぅ。 肝心なものはこれでよし、といったところで、おぎのやドライブイン。ま だ「シェルパくん」が走るまでには時間があるので、駅弁の日限定らしき 「峠のおふくろ弁当」で腹ごしらえ。へろへろなロクサンのイラスト・・・・・ 正面のナンバーは「EF63 00」、貫通扉挟んで逆サイは「横川←→軽 井沢」・・・・・の入った上紙を、丁寧に畳んでバッグにしまい。 さて、先週と同じ場所へ。わらわらとライバル出現か、という不安は杞憂 であったようで、これが誰もおらづ。盛り上がってるのは自分だけかいなー と逆に訝しみつつも、ともかく独り金網張り付きで陣取る。 しばらくして、カーブの向こうで汽笛が響く。よぉーし来るぞ。カーブか ら顔を出す、菜の花の黄色とからめてかしゃかしゃ! ずーっと引き付けて、 乗客の笑顔並ぶ正面デッキと、背景に桜をぼかしてかしゃかしゃ! うーん どうだろか、ちょっと慌ててしまったか・・・・・ともかく今日は桜主体、 他の事は考えていないのでもう1回狙ってみるか・・・・・と反省モードに 入っているところへ、「シェルパくん」は招魂碑を紹介するためにすぐ傍ら で一旦停止。見切れたADの如く思わず頭を低くして避ける。尤も乗客の視 界など妨げているわけじゃないのだが、目が合うとなんだかどうも気恥ずか しく。 しばしの間の後、汽笛一声、再び動き出す・・・・・ゴ、ゴ、ゴ、ゴ・・・ ・・・って、あれれ車輪にフラット出てますよ。何かあったのかしらん・・・。 ともあれそれを見送って、さて・・・・・今の場所で次の便も撮り直した いし、その前に返しをどうしたものか。初日より実践していることなのだが、 廃止前に撮ったアングルは、色々撮ってみたい。かつての情景のパロディ的 な面白みもさることながら、定点撮影という写真記録としての意味も、大い に感じるところで。それに記録というものは、誰かが残すから残るのだし。 能書きは置いといて、「文化むら」での折り返しの間が短いので、次の下 りも同じ場所で撮るとなるとその前の上りを狙える場所はというと自ずと限 られるのだが、さっきからめた桜を別のアングルから狙えた、かつて宿舎道 踏切のあった場所は、今や給電施設がでーんとあるものだからどうにも無理。 桜から離れてふと思い出したのは、丸山へのカーブと上信越道の斜張橋のか らみ。撮れそうで撮れないような感じだった気もしつつ、いざここいらかと いう所に立ってみると、立体交差化工事の副産物なのか、意外やすっきりと 見えそうな。尤も編成が短いので機関車の真正面しか見えないと思うケド・・・ ・・・ここと決めて、やっぱり機関車の真正面しか見えないところを、ぱち り。 そして返しの下りを最初の場所で、ぱちり。さて今度はどうか。 関所の桜を眺めつつ、「文化むら」へ。先週同様中から桜がらみで狙って みるのだったが、咲いたら咲いたで構図決めが結構難しく・・・・・団体ツ アーなのか、人々芝生にシートを敷いてお弁当など広げ、花びら舞う下で春 を満喫している風。あー、またどこかの線路端で、BBQでもしたいねぇ・・・。 しばらく散策したところで、午後の部はざんげ岩。今度は上から桜を狙っ てみようという魂胆なのだが、果たして見栄えはどうだっけか・・・・・横 川駅横の並木も昼間は絵的にちょっと弱く、夕闇で映えるという具合なのだっ たが、シェルパくんの方の桜の木はというと密度も違えば、主役も日没を待 たずに寝床に就いてしまう。 などと思案していると、御岳の方から降りて来る人あり。鍵沢から丁須を 経て回ってきたそうで、私のいつものの逆周り。話の具合ではしょっちゅう 登っているようで、地元の人なんだろか・・・・・色々聞くうち、どうも表 妙義の方が場所にもよろうが歩きやすいらしく・・・・・え、そうだったの。 今度行ってみようかしらん。 そろそろ「シェルパくん」の時間、撮るだけ撮ってみるも、やっぱ絵的に 桜は弱いかな・・・。 あちこち見回していると、何やらカラフルなモンがちらちら揺れているの が見え・・・・・あ、鯉のぼり! 早くも揚げている家が2軒ほど見え、こ れはうまい具合にシェルパくんをからめられるカモ?・・・・・そばへ行っ てみないことには判らないが、見てしまったものは仕方が無い、桜俯瞰もそ こそこに、イソイソと下山。 さて鯉のぼりは・・・・・果たして、2軒のうち1軒は、無論公道からだ がどうにかからめられそうな具合。ただ相手は風で靡くもの、シェルパくん が通るその瞬間にどうなっているか判らないが、賭けてみる価値はある。 通るまで多少間があるのでそのへんを散策していると、立体交差の脇の、 丸山へ通じる小道の入口の法面に「小根山野鳥公園」の案内図の看板が復活 しているのに気付き。ボックスカルバートの後半戦の鉄筋が組まれようかと いう頃、ここの法面も崩されて、さながら子供が砂で遊ぶ棒倒しの、まさに 佳境というような状態を見たのを最後に、姿を消してしまっていたのだが、 内容も大分古くなっていたし、このまま記憶の彼方へ埋もれてしまうのだろ うと思いきや、ほぼ同じ場所にまた、シレっと何事も無かったように立って いるでわないか。 図の中では相変わらず「JR信越線」が健在、踏切横の郵便局だってある。(^^;; 最早地図として用を成さないのではと心配になるが、とりあえず小根山野鳥 公園の道順は分かるのだし、見ようによってはある意味、動態(?)保存に 近いようにも。 そろそろ上りの時間だな、と鯉のぼり狙いの場所へ戻り、ぱちり・・・・・ うー、不規則な風に惑わされ。駄目だこりゃと思いつつ気が多くて朝の桜バッ クの場所で西日順光の下りを狙って、そして時間を潰して最後の上りを再び 鯉のぼりと・・・・・あー、今度はどうだろ。5/5まではまだ間があるがぁ。 荷物を整理して、さて駅へ戻ろうかと・・・・・ん? 立体交差の上にモー ターカー、あのブルトレ色の方。やややっ、すぐに行ってしまったが、ヤー ドから出てきて坂を下って行ったのか。もしやロクサン交代の入換か?? 立体交差を進むロクサン・・・・・ををを!、というわけで国道側から立 体交差狙いでしばらく粘ってみるも、なかなか戻って来づ。ここからでは様 子が分からないし、かといって動いた途端に来られるのも困るし・・・・・ しばし逡巡の後、もういいわい、と駅へ戻り始め。 麻苧茶屋に差し掛かろうかというところで、さっきのモーターカーが見え。 はて何をしているのかと思いつつさらに近付くと、「シェルパくん」の客車 を牽いて動き出した。「!!」とその一瞬後、それが切り離されて1両だけ なのに気付く。何をどうするのやら・・・・・間に入って客車の足回りを覗 き込んだりしている。 そら、たまには点検だってするんだけれど、しかしこの様子だと、立体交 差で粘ってたら待ち惚けを食らうところだったナ・・・・・作業の行方が気 になるところながら、今朝も早かったしあまり遅くなると明日に響くので、 退散。昔ならきっと落ち着くまで見届けたに違いないが・・・・・寄る年波 に溜息。 (終)