***** 2007年4月7日-8日 *****
(独り言)



 桜の季節。

 シーズンIIIを迎えたシェルパくんと、桜・・・・・昨年は撮り損ねたので、
今年は撮っておこうか・・・・・最初の年の桜の頃にはまだヘッドマークが
無かったから、やっぱちょっと押さえておきたい、というのはまあ、いつも
のアレではある。

 今年の桜は駆け足で咲き始め、東京あたりでは先週には満開を迎えていた。
大体その1週間後、というのが碓氷での目安なのだったが、東京の満開の後
には一転しての花冷え、今週末の咲き具合は聊か、怪しい感じが。

 しかしま、行くだけ行ってみますか。

 写真的には実は、満開では真っ白になってしまってむしろ五分咲きくらい
の方がピンク色がよく出るという部分も、あったりする。桜主体で撮る場合
とはやや、勝手も違うのだと思うけど。



 ETC割引の門限0600ギリギリに新座料金所に滑り込み、しかしシェ
ルパくんの走りだす1000にはかなりの間があるので、よゆーかましてチ
ンタラ流す。割引適用100km未満の富岡で降りて、一般道で横川。

 どれ、いつもの朝定食でも、とおぎのやドライブインに入ってみるも、券
売機は売り切れランプが。ついでにモーニングセットも売り切れ・・・・・
まだ開店間もない時分、もしや止めちゃったんじゃ、なかろか。密かな楽し
みだったのにぃ・・・。

 さて肝心の桜は・・・・・途中の道すがら見えたそられは、まだかーなー
り早過ぎるようだった。横川にしても松井田や、ましてや安中からすれば少
し遅れる傾向がある。で、横川の国道沿いの桜はというと、うーむ五分、い
や三分、くらいかもしれんなこりわ。まあ今日は暖かくなると聞いていたの
で、そこいらへんで多少は挽回してくれないものか・・・。



 被写体となる「文化むら」内の桜も、これだけ特別に早いハズもなく、聊
か微妙な具合・・・・・まあでも、撮りようによっては、なんとかなるか?
とにかく、お馴染みの第16中山道踏切跡のところに陣取る。他には誰もお
らづ。

 1000、同時発車の「アプトくん」と呼応するように、「シェルパくん」
の汽笛が鳴った。カーブの向こうから顔を出し、乗客の顔が並ぶ先頭展望車
が段々大きくなる。背後には桜が逆光に透けている・・・・・んー。

 招魂碑の説明で止まっている間に、先回り。「峠の湯」アプローチで迎え
撃つ。この間は不発だったので、今回もどうにかしたいところだが・・・・・
どうだろなあ。陽炎はいいとして、テレコンかますとマスターレンズの手ブ
レ補正がガタガタになって弱る。

 ときにやっぱ、乱入してますな。丸山より上は上下線が即ち「アプトの道」
とやや離れるためか柵が無いから、そんな衝動に駆られるのもいるのかもし
れないが・・・・・撮り鉄風情というより、ある意味その対極の感じの観光
客らしいのではあったが、「文化むら」サイド的にもここいらへん、神経を
遣ってんじゃなかろか・・・。

 返しはまた踏切跡に戻って、上信越道の橋をバックに、ぱちり。次の往復
もまた同じ場所で桜がらみと、超望遠と繰り返し。今度の返しは「文化むら」
到着を正面から狙う。屋根の下から覗く、日差しの下の桜・・・・・そんな
感じを狙ってみる。



 午前の部終了。

 今日は朝から「最後のご挨拶」モードの選挙カーが走り回っており。一日
コレに、付き合うことになる。そういえば生録してて泣かされた時も、あっ
たっけなあ(遠い目)。

 桜はぼちぼちこのへんにして・・・・・日帰りにするか明日もアタックす
るか咲き具合やらで判断するつもりだったがこの様子だともう1日・・・・・
午後は以前より懸案のネタを、決行する。

 霧積川橋梁。以前・・・・・勿論ロクサンの時代・・・・・MAD.W氏
の作品で、ここを渡る列車を捉えたものがあった。手前の防砂堰を流れ落ち
る水は白糸の滝の如く、涼しげで印象深い作品だった、後に高崎支社のオレ
ンジカードにもなり、「名物!たびてつ友の会」の作中でもパクられていた
(のでわないのかアレわ)。(ぉ

 シェルパくんの時代となってからも、やはり押さえておきたいでわないか
・・・・・と、そのシェルパくんが試運転をしている頃に、既に撮っている
人がいたようなのだが・・・・・運行開始日に掲示されてた。なので今更の
今更の今更なのだったが、行けば納得するのである、とりあえずは。

 高速の下に入って、川に出る手前の適当な場所にクルマを止め、長靴に履
き替える。川の中をザブザブ進む覚悟をしていたのだったが、川沿いに思いっ
きし、道があんじゃんか。なはんだ・・・・・僅かに脱力感を覚えつつ、現
れたサルを威嚇しつつ(子供かよ)上流へ進む。

 あれけ? いや、ホントにあれけ?

 思えば途中にも同じものがあった・・・・・白糸の滝のハズだった砂防堰
は階段状に工事が施され、川の水はそこに設けられた溝を流れていた。あうぅ
・・・・・道があったお陰で思いの外早く現着してしまったのを幸い、シャ
ルパくんが来るまでアレコレと構図を捻ってみたが、最早この堰を入れるこ
とは、諦めた方が良さそうだった。

 結局、石ゴロゴロの水面入れたフツーの写真。1往復ぱちり。空模様は既
に下り坂を転げつつあり、一応撮りました的。

 しかし、最初の年即ち一昨年の春の時点ではまだ前の姿のようだったから、
さっさと行動に移しておけば・・・・・後悔先に立たづ。さらに道中、丸山
変電所付近が林を透かして見えることに気付いた。ああこれも流して撮って
おけば良かったな・・・・・後悔後を絶たづ。(ぉ



 西日も最早期待出来ないとあって、今日はもう終了。高崎で郷土本物色。
直販の案内を貰って以来、折角なのでそれで買おう買おうと思いつつダラダ
ラ買いそびれていた、あかぎ出版の「群馬の鉄道」、もうここで買ってしま
うことにする。

 とうとう雨が降ってきた。さっき安中あたりでポリマー洗車特価¥300
ナリをしてきたばかりというに・・・・・前橋まで足を伸ばし、ウロチョロ
するも土地勘も無いままシャッター街を彷徨い大空振り。

 どこで寝たものかと少々悩んだが、結局横川にする。昼間のポカポカ陽気
とは打って変わって冷え込んできて、楽勝と思われたマルヨもアテが外れそ
うだが・・・・・明かりの消えた「おぎのや」ドライブインの前を通過。か
つてはこれが当り前だったのだが、今見るそれは、なんとも心細く。登山口
の駐車場に入れて、マルヨ。



 翌朝。

 好天気にウキウキしながら、朝のひんやりとした空気に、うーん、と身体
を伸ばし、ざんげ岩を見上げる。や、今日は遠慮しときます・・・。

 朝の光線のうちに、と眼鏡橋。駐車スペースには誰ぁーれもいない。チャー
ンス! ウハウハと愛車をぱちり。コイツとは幾度となく関越道を往復し、
横軽廃止のあの夜も、この中で眠った仲なのだが、あまり写真に撮ってなかっ
たことに最近気が付いた。にしてもお互い、くたびれてきたね(苦笑)。

 シェルパくんが走り出すまでにはまだまだ時間があるので、このまま峠を
登って行く。窓を全開、峠の空気をいっぱいに吸い込みながら・・・・・い
つものように、まずは矢ケ崎踏切。

 切れてる・・・。

 これまで首の皮一枚の如く繋がっていた下り線が、踏切のすぐ横でぷっつ
り切れていた。あの仮設風味の車止があったあたりだけ、レールが消えてい
る・・・・・近頃ナニの金属泥棒じゃ、あるまいな。

 続いて軽井沢駅の偵察。しなの鉄道の横川方も、ホームの先でレールがブ
ツブツ切れていた・・・・・これは前からだったかな。軽井沢町では、将来
横川から登って来る列車のために場所を空けておくよう、ここの土地の再開
発計画に対し働きかけている、という話があった。一方横川の側はというと
昨今、松井田が安中に合併されて以来どうも風向きが変わってきているよう
で・・・・・さてこの先、どう運ぶのであろうか。



 バイパスから横川へ戻る。昨日と同じように、第16中山道踏切跡で「シェ
ルパくん」を待ち構えるのだったが、これがまた、ここという時に雲がかかっ
てしまい苦戦。あと1分も違ってればというタイミングで、シカーモ2本続
けてこれを喰らう。もう帰れってことですかね(悲)。

 マルヨで眠りが浅かったためか、クルマでうつらうつら・・・・・午後の
部はまた霧積川から始めて、まあ一応撮って・・・・・昨日と同じ構図。後
で気付いたが、定点観測的に堰を入れて撮るべきだったか。うーむ。

 次の往復でまた第16中山道踏切に戻って、これもまた撮って、今日も西
日は望めそうになく、今日はもう、関越が渋滞する前に帰るとしようか・・・
・・・終了。

 松井田妙義ICの前を通り過ぎ、「道の駅みょうぎ」覗いて、これといっ
て地雷も無くとりあえず地元の原料のソフトクリーム食べて、さてと、帰り
ますか。そういえばカインズでウーロン茶箱買いしそびれたな。この前のス
トックがまだあるケド。

 どうせETCの割引も利かない時間なので松井田妙義ICから乗ることに
して、来た道を戻るのだが、前のクルマがおっとりしててどうも危なっかし
い。地元ナンバーなのでIC入口でお別れだろうと期待もしたが、ICへ向
かって曲がって行く。そして1つだけあるETCのゲートへ・・・・・こち
らもそれに続く・・・・・とそのクルマ、バーが上がらず立ち往生。ぶー。


(終)