***** 2008年7月5日 ***** (独り言) ホタルの季節。 シーズンIVを迎えたシェルパくんと、そして今年もやって来た「ホタルの 里まつり」。既に恒例。 今年もまた「シェルパくん」の夜汽車が走る。発表されたダイヤを見ると、 初便の発が10分遅くなっただけで、あとは昨年と変わってない。 #ぶ:ぶんかむら と:とうげのゆ ぶ と 1810─┐1825 1845┌┘1830 1900└┐1915 1945┌┘1930 2000└┐2015 2115─┘2100 3年間の試行錯誤を経て、昨年のそれでほぼ最適化されたかと、外野的に 見受けられたが、これはその証左と言えるカモ。勿論信越線の接続の都合が あるから、ダイ改の内容によってはそれに合わせる必要が生じるが、今回の 初便の変更がまさにそのケースだったようで、最初の折り返し時間で、うま い具合に吸収した格好。 さーて、今年はどうしよう・・・・・ライトに浮かび上がる丸山変電所、 ざんげ岩で蛭クライム俯瞰バルブ、暗闇の霧積川で独りビクビク、と来て、 そろそろ後回しのネタに入りつつある感じなのだが、晴れマークが出たり傘 がちらついたりと、コロコロと変わる予報、それにはこちらも慣れっこで、 まあ手堅く。夜行シェルパくんには昨年からデジ一眼を使い始めたが、なん といってもその高感度の使い勝手が心強い・・・・・というわけで機材は自 ずと集約されて、迷うこともなくなってしまった。お陰で荷造りに手間取る ことも無く、床に就くことが出来た。 ハッ。 寝過ごした・・・。 深夜早朝割引がぁ・・・・・いやいや、まだ通勤割引なら引っかかるか? ともかくクルマを出して練馬へ急ぐ。割引制度の理解不足と大チョンボでもっ てかえって高くつく羽目に陥ったが(泣)、思い出すのもシャクなので忘れ ることにする・・・・・首都高と外環ケチった分でチャラだな、うんうん。 考えてみると、軽井沢の花火見物以来だからもう、半年ぶりになるか。貧 すれば鈍するというか、なかなか動けずにいて、とか言いつつKATOのロ クサン2次形のNゲージやらで散財してたり・・・・・189系国鉄色は見 送ったが。 ともかくそんな具合で向かって、昼間のシェルパくんの2往復目には間に 合いそうだったので、まずは峠の湯で迎え撃つところから始めることにする。 超望遠で陽炎グズグズのシェルパくんを・・・・・というのは走り始めてか らしつこく撮っていたりなのだが、どうもまだ、引っ掛かる感じがあり。機 材も一部変わったところで再挑戦なのだったが、もう陽炎が派手過ぎて、ユ ラユラとかグズグズとかいうレベルではなく、ボヤボヤ。うーむ。 お次はざんげ岩。午後一の便を俯瞰しようかと、1時間くらい余裕見て登 山道へ入ったが、入る時に汽笛が聞こえたから、今日はお昼抜きで走ってい る様子。 いやしかし、身体が重い・・・・・2番目の鎖場の下で暫く進めなくなり、 3番目の鎖場の上では頭を抱えた。寝不足ということは今日の場合、無い。 余裕を見て1時間、としてはいたものの、なんだかんだで普通に着いちゃっ た、というフレーズを用意しているような部分も、正直あった。ところが、 着いてみれば本当に、55分もかかっていて・・・・・「あの頃」の2倍。 やべえ、食い過ぎだ。 何故か鳥の羽が散乱していたざんげ岩で1時間ほど過ごし、やれやれと下 山して、「文化むら」訪問。膝ガクガク・・・。 資料館の1階、こんなにはっきりとした休憩室だったっけか。ニーズはあっ たろうが・・・。庫の中では、丸山変電所で使われていたものと同型という 回転変流器。たしか熊本に現存していたものが贈られたというニュースを読 んだ気がするが、どこがどうなっているのか、よく解らないままとにかく覗 き込んだりして、やっぱりよく解らづ。うー(悲)。一見すると星型エンジ ンのよう。 奥にいる2両の189系は年明けにはお色直しされていたが、その後ちゃー んと「■ASAMA■」のロゴも入った。うん、きれいだ。このままで置い ておくハズはあるまい。この車両を使って一気に軽井沢延伸、のプランは躓 いてしまったが、体験運転のロクサンと組ませる日は近いと見た。今年の鉄 道の日がらみあたり、やってくれるんじゃないかぁ? 189系と言えば、庫の前の国鉄色がまた最近、お色直ししたとか。前に 塗ったのはついこの間と思っていたが、ここの車両達も、長い目で見ると簡 単な屋根をかけた方が安上がりだったりしないかしらん? 俯瞰でなら十分 見せて頂いたし(これはこちらの都合)、むしろ屋根上が痛々しく見えて・・・。 「文化むら」を後にして、横川駅構内の高崎側へ拡張された駐車場など見 たりして、そろそろ夕方の準備をせねば・・・・・天気はまずまずだったが、 夜には降るらしい。困ったことに傘を忘れたので、それ買出しがてらIC近 くのファミリーマートへ。なんとここでもSuicaが使えるようになった。 すげぇJRより早えじゃんか(笑)。スバラシイ。 クルマを峠の湯の駐車場に入れ、虫除けスプレーを噴きまくり、カメラを 取り出して「アプトの道」を降りて行く。今年は丸山の切通し入口の30km ポスト付近で、ざんげ岩バックに撮ることにした。最初の年に撮ろうとした が雨で霞んでどうにもならず、その後は別の場所で撮っていたから、3年ぶ りのリベンジである。 1往復目は日没の1時間も前で、しかもこの天気とあっては明る過ぎる程 で、ヘッドライトも点かないのを軽くリハーサルのつもりで、ぱちり。その 返しをぱちり。ふむ。2往復目は日没とほぼ同時なので、欲を言えばもう 20分程遅い発車であれば有難いのだが、西側に山々の連なるこの地であれ ば、あとライトさえ点けてくれればどうにか、絵になりそうではある。 遠くでゴロゴロと鳴っている。方角的には安中市街の方だろうか、どんよ りと文字通りに怪しい雲行きで、相当降っているかもしれづ。一方西の軽井 沢の方は明るく、雲が切れてしまった。降らないのは好都合ではあったが、 買った傘の出番が無い。 1900を回った。そろそろ2往復目がカーブの向こうから出て来る頃合 だが・・・。 ん、来た。 ん? そんなライトだっけか? なんか変だ、なんか変だと思いつつ、ともかく撮るだけ撮って、早速再生 してみる・・・・・デジの有難さよ・・・・・本来のヘッドライトの光軸の 下に、小さいのが2つ、点いてる。自転車や登山用のLEDヘッドライトみ たいな、そんな風情。ヘッドライトの部分に被さるように、何やら白いモン が付いていて・・・・・そういや昼間のライトオンは止めたの?・・・・・ 気になってはいたのだが、しかし変なライトだなこれ。「前照灯」として機 能しているんだろか? 3往復目の往路は、乗ってみることにした。4年目にして初めての、夜行 シェルパくん乗車である。「文化むら」まで降りて早速、切符を購入。をを、 ホタルの里まつり特別バージョンの切符ですな。 まだ30分以上も時間があるので、横川駅を偵察。今のところ「シェルパ くん」に並んでいる客はいなかったが、信越線からの乗り継ぎ組が来るハズ で、その到着を窺おうというわけなのだが、そう言ってるうちに列車が到着。 見るからにホタル目当てな親子連れがわらわら降りてきた。 マズい。 展望車のVポジを確保する必要があったので、この人達に先んじねばなら ぬ・・・・・蒼く沈む情景に五輪岩のシルエットが浮かび上がり、そこへ到 着する「シェルパくん」を絡める構図が非常に魅力的だったが、今日のとこ ろは諦めて、まずはVポジである。彼らが切符を買ってる間に追い越して、 乗車待ちの先頭に立つ。おーし。 やがて2往復目の「シェルパくん」が戻ってきて、乗客がぞろぞろ降りて きた。盛況のようですなあ・・・・・ツアーの旗持った人までいて、そうい えばバスが待機していたっけか。うーむ、そこまで来たかあ。 入れ替わりに改札が始まり、よゆーでVポジを制する。ムフフ・・・・・ 前方には、まだ五輪岩のシルエットが見えていた。手前には室内灯に浮かび 上がる線路。んー、ぱちり。 やがて、発車。 ん? あれっ、ライト点いてる? 前方は室内灯で照らされているだけ・・・・・自分の影が見えているから 間違いない。いや、係のお兄さんが、懐中電灯で線路を照らしてる・・・・・ えっ?? なんでヘッドライト使わないの?? カメラの感度をISO3200 まで上げてみたが、これでは相当に、厳しい。 もっと光をぉぉぉ! ううう、こうなるなら早く添乗しておくんだった。 こっちは撮影の都合だが、実際これで、運行に支障無いんだろか・・・・・ あったら走れないか。機関車からモニター越しに見ているような気配だった が、それには十分な光量なのだろう。 ワタワタするうちに、とうげのゆ着。降り際にヘッドライト付近を覗き込 んでみると、懐中電灯みたいなものが2つくっついているような、そんな風 に見えた。 早速ホタル見物に出かけ・・・・・とその前に、鮎の塩焼きである。記憶 違いかと思ったが、鮎と鱒と両方あって、鮎は限定らしくちょっと値が張る。 とは言っても他所なら普通の値段なので、鮎をオーダー。もう少ないのか、 何本ですかと不安げに訊かれたが、1本と答えるとほっとしたようだったか ら、図星か。これを味わっていざ、ホタル見物へ。 最終の折り返し時間は45分、まだ横川へ先回り出来るな・・・・・夕方 から駐めていたクルマに戻って、横川へ。そこで最終便の到着を迎えること にする。 やがて最終便が到着。ぞろぞろと沢山降りてくる。なんだかもう、すっか り定着したみたいで。 こちらもそろそろ店じまいとする。避暑モードで軽井沢へ上がって、寝る。 考えてみると、車中泊も年にこの1回に、なってきたか? 身体も辛くなっ てきたが、たまにやると、楽しいのだなこれが。 (続)