***** 2009年11月7日 *****
(独り言)



 さて今年も、丸山変電所跡の公開。5年目。

 例によって(?)情報は乏しいようで、今年も全国近代化遺産活用連絡
協議会(前から「活用」が入ってたっけ?)のサイトのリストが頼り・・・
・・・って、いつからなのか長らくオレンジ色に「現在リニューアル作業
中です」とあるまんまで、「登録の日」である10/6を過ぎ、「近代化
遺産の日」10/20を過ぎ、11月に突入しても尚、変わる気配無し
・・・・・そのものズバリなドメインにして、こりゃもう駄目なのか。

 これも景気と政権交代と高速割引と温暖化対策の煽りなのか・・・。(ぉぃ
  リンク:全国近代化遺産活用連絡協議会
 しかも地色に隠して「老人ホーム 大阪」とか「有料老人ホームは居室
数50室ほどを持ち、約18平方メートルほどのトイレ付個室が標準である。
リビング・ダイニングや機械浴を含む浴室は共用となっている。」などと
謎の文言があったりなのだが、どっから雛型引っ張ってきたんだい(笑)。
それともまさかこんなところで、SEOの禁じ手を??

 文化庁のページに今年の各地の催しのリストが出たのは、10/10頃。
早速「関東・甲信越ブロック」に食い入るのだったが、やる気満々の(笑)
富岡市に始まって、安中市、安中市・・・・・無い? 安中市が無い!?

 えー。

 安中市や「文化むら」のサイトには相変わらず情報が無いようで、「広
報あんなか」にも無さげ。かくなる上はもう、安中市教育委員会に直接訊
くしかあるまい・・・・・最初からそれが早道だろうに・・・・・で、や
れやれ今年もちゃーんと、あるんだそうで。11/3〜8の日程。どうや
らこの調整がらみで、文化庁のリスト掲載に間に合わなかったみたいで・・・。

 手弁当でやってる人達の苦労に想いつつ、となると今回それを知る人は
本当に、限られそうな・・・・・ともあれ今年の日程だとうまくすれば紅
葉が頃合、セットで楽しめるカモ。

 初日の模様が11/4付の毎日新聞サイトに出てた。おーし、初の文字
情報。11/6付で上毛新聞サイトでも確認、後追いかという邪推はさて
おき、地元紙にしてコレということはやはり、情報が・・・。



 さて。

 今回は列車で行こうかと。そういや昨年もそうしたっけか・・・・・上
野から在来線特急と洒落込むことにする。「草津1号/水上1号」。

 そのついでに、と早めに上野へ行ってまずは国鉄色の「能登」をぱちり。
続いて「北陸」の到着と、回送発車をぱちり。さらに「あけぼの」をぱち
り・・・・・遠い遠い昔のブルトレ少年モードに独り遠い目状態なのだっ
たが、見回せば似たような「元少年」みたいなのが、ぽつぽつといて・・・
・・・いやはや(苦笑)。それとも今日は何かイベントでも?

 最後尾の自由席に収まる。後寄りは「水上1号」。結構空いているので、
あとでボックスにして、ぐだー、と寛いでしまっても、いいかもしれない。

 尾久を過ぎたあたりで駅弁を開ける。記念弁当も含め上野で買うという
のも相当久しかったので、イカニモな「上野弁当」というのを選んでみる
もフツーの鮭弁くらいな認識でよくよく値段も見ずに買ってみたらアレレ
となりつつ(ぉ、まだまだ都会な車窓を眺めつつこれをパクつき、お茶を
ぐびぐび、ビールをぐびぐび、んー、汽車旅気分。

 「草津1号」との切り離しまで見てみたかったが高崎で下車。途中で追
い越した普通列車に追い付かれての信越線乗り継ぎなのだが、駅の外を見
に行くと、東口が工事の真っ最中で、どこがどうなるのか判らないが、あ
の「たかべん」の立ち食いやNEWDAYSのあった1階部分とその上が
ゴリゴリ改装中。



 後続の普通列車が着く前にと、信越線の電車に乗り込んでよゆーの着席
をかましていると、発車間際にゾロゾロと増えてきて、107系2両編成
には、やや押し込まれる感じ。一見してハイカーといった向き多し。話の
感じでは丁須を目指してる風な一団も。久しく行ってないな・・・。

 ピーカンの横川着。間もなく「シェルパくん」の始発が出る頃合、丸山
変電所前辺りで迎え撃つには少々急がねばならぬが・・・・・今回はやる
気無しモードで、その返しでも撮れれば良いか的な。

 駅前ではハイカーに賑わってて高尾山口状態(?)。いざ「アプトの道」
へ、とそれをかき分けるようにしていると呼び止める声あり。お、インス
トラクター的に今日は説明ですか、んじゃ先に丸山行ってますねい・・・・・
ん、もう開ける時分、まだこんな所にいていいの??



 「アプトの道」をてくてくと。丸山の直線入口のカーブ辺りで「シェル
パくん」をやり過ごし、意外な暖かさで上着を脱ぎつつ、やがて丸山変電
所。チラシと昔の眼鏡橋の写真の複写を頂く。

 中を見せるだけ、と言えばそうではあるのだけれど、今年で5回目、毎
年少しずつ、何かが加わっているようなところを見るのも、ひとつの楽し
みではあり・・・・・入れる範囲は変わらずながら、気のせいか今年はま
たパネルが増えたようで、例の・・・

   「重要文化財 碓氷線鉄道施設 変電所(丸山変電所)2棟
    保存修理工事報告書」

・・・からと思しき、建物の図面などの複写が、張り出されており。これ、
復刻して欲しいよなあ・・・・・変電所周辺のNゲージのモジュールが置
かれていて、これは多分初お目見え。時代設定はアプト末期近くだろか。

 説明員の方が丁度、他のお客さんに解説してるところで、それを横で聞
かせてもらいつつ、超広角を取り出し、ぱちり、ぱちり。やがて「シェル
パくん」が降りてきて、カメラ持つ手もなんだか調子が上がらぬまま、と
りあえず、ぱちり・・・・・聊か惰性的な自分がいたりして、なんか考え
なきゃいかんかなあ・・・。



 「紅葉プロジェクト」で植わってる木々を眺めつつ66.7‰を登って
行き、「峠の湯」着。すると幟が立っていて・・・、

   碓氷峠鉄道施設
    世界遺産 登録へ
       鉄道遺産群を愛する会

・・・なんて書いてあって。「鉄道遺産群を愛する会」? ここに立って
いるということは安中市公認なんだろうけど、いつの間に・・・・・とい
う具合に目新しい名前、そういや「富岡製糸場を愛する会」なんてのがあっ
たような・・・・・アレに呼応するような感じ?

 帰ってからカチカチ調べてみるとどうやら数年前に、先行する富岡方面
からの提案を受けて、組織作りの準備を経て今年の夏に、発足と相成った
由。いやはや、知りませなんだ。

 当面は世界遺産登録をターゲットでの活動が主になるのだろうけれど、
外野的に、これまでの経緯として富岡への後付け的な風が無いではなかっ
た碓氷の鉄道施設。今後より主体的な展開が、なされていくようで。



 さらに歩いて・・・・・こっちは久々・・・・・いくつかトンネルを抜
け、ミニミニで一服、そして眼鏡橋へ出る。おっ、結構色付いてますなあ。
眼鏡橋本体は午後の早いうちに陰り出してしまうのだが、まだまだバッチ
リ日が当たって、青空共々ベルビア日和な風情。

 紅葉の季節とあって流石に、人が多い。ミニミニで聞いた感じではそれ
でも少ない方、らしいケド・・・・・眼鏡橋前の狭い駐車場では観光バス
が横付けしてるわ、Uターンかますわ・・・・・やー、近年朝の光線のう
ちに済ませてしまうのが常だったから、こんな賑わいにはそうそう遭遇し
ていなかったように思うが・・・・・そういや廃止前のお祭り騒ぎでは、
土砂崩れで軽井沢まで行けない道になっていて、来るのは「そのスジ」ば
かりだったんだっけ(笑)。ともあれバスまで横付けとなると、こりゃ大
変で。

 そういや以前、この駐車スペースを広げるという話があったけれど(た
しか地形をよく把握してないままの話ですぐ立ち消えたと聞いたような・・・)、
世界遺産だなんだとなった日にゃ、何かやるんだろうなやっぱ・・・・・
それまでその存在すら全く知らなかったような層が、どっと押し寄せるん
だから。

 ぱちり、ぱちり、と暫く過ごし、今年はまだ走っている、1往復だけの
旧道経由のバスが降りて来たところを捕まえて、横川へ。ちと早いが本日
これにて退散。聊か淡白過ぎたか・・・。



(終)



(補:2009.11.19)
全国近代化遺産活用連絡協議会、URL変わってた? 変わったなら変わっ
たでリンクくらい張ってくれりゃいいのに・・・・・旧サイト(?)は相
変わらず老人ホーム云々のまんまだし。
  新(?)リンク:http://www.zenkin.jp/
今年の募集かけたところで、止まっちゃってるようだけど・・・。